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マネジのお姫様
3.乙女救出大作戦

「あー…おはようございまぁす」

桃城「お、真央!おはよう!」

越前「…真央先輩眠そうッスね」

「あんたに言われたくないよリョーマくんよ…」

大石「そんな眠そうなところ悪いんだが真央…」

「はい、何ですか?」

大石「実は球出しのマシーンを使おうと思ったんだがストックの電池がなかったみたいで…コンビニまで買いに行ってくれるかい?」

「それは構いませんが…そもそも球出しマシーンなんてありましたっけ?今まで全部人工っていうか、ちゃんと人が球出ししてたじゃないですか」

大石「いや、今回はお試しってことでな。電気メーカーさんから使ってみないかと言ってもらえたんだ。現役の学生が実際に使ってその使い心地や改善点などを伝えてほしいらしい」

「なるほど…手塚先輩が好みそうな依頼内容ですね!」


さぞかし色々な意見を楽しく書くんでしょうね、そりゃもうアンケート用紙にびっしり!


「わかりました!じゃあちょっと行ってきます!」

大石「悪いね、気をつけてくれ」

「はーい!」


コンビニなら…あそこが1番近いかな


桜乃「あれ?真央さん?」

「あら、桜乃ちゃん!おはよう!」

桜乃「おはようございます!早いですね」

「うん、今日はちょっと早めにねぇ。そういう桜乃ちゃんこそ早いね?部活まで時間まだあるよ?」

桜乃「あ、私は自主練習を少ししようと思って…」

「えらいな!も〜、その努力をリョーマにも見せて欲しいね!」

桜乃「り、リョーマくんはもっと努力してると思いますよ!…ところで真央さんは今からどこへ?」

「あ、ちょっとコンビニに買い物にね〜」

桜乃「そうなんですか!…あの、よければご一緒してもいいですか?」

「え?そりゃ全然構わないけど…せっかく早く来たんだし、自主練したいんじゃないの?」

桜乃「それが…ボール持ってくるの忘れてしまって…まだ倉庫の鍵あいてないですし…」

「あんれまぁ…」


大事なボール忘れてきちゃ意味ないんでないですか…なんというか、少し抜けてるとこがあるよね桜乃ちゃんって。
まあそこがリョーマもほっとけないんだろうし、可愛いポイントでもあるんだろうけど!


「じゃあお言葉に甘えて付き合ってもらっちゃおうかな!1人で行くの寂しかったし!」

桜乃「はい!」

桃城「おーい!真央ー!」

「桃?どうしたの?」

桃城「俺らもついてくぜ!」

「……なぜ?」

桃城「越前が飲み物欲しいんだとよ!」

越前「ちょ、桃先輩だってパン食べたいって言ってたじゃないっスか」

「この時間で、なおかつ運動する前にパンとか想像しただけで吐きそうだわ…」

越前「…ん?竜崎?何してんの」

桜乃「あ!え、えっと…その…」

「桜乃ちゃんはあたしが寂しく1人で買い物に行こうとしてたら、付き合ってくれるって言ってくれたのよ!そういう優しさ、君たちも少しは見習いなさいよ!」

桃城「だから俺らも一緒に行こうとしてんじゃねーか」

「パンのついでにね!」


ったく…これでモテるんだから意味わかんないよね、顔だけ良くってもいつか絶対ボロがでるんだから…!


菊丸「あれ?おーい!真央ー!桃ー!おチビー!」

「あ!菊ちゃん先輩と不二先輩だ!おはようございまーす!」

不二「おはよう」

桃城「先輩たち!おはよーございまっす!!」

越前「ちょっと桃先輩!こんな朝早くからそんな大声で叫んだら迷惑ッスよ!」

桃城「あーんだよ!生意気な後輩だなぁ!オイ!」

越前「ちょ…!痛いッス桃先輩!」

「いや、明らかに今のはリョーマの正論でしょうよ」

不二「あれ?竜崎さんもいるね、おはよう」

桜乃「おっ、おはようございます!」

菊丸「んー?ところで何でこっちの方向歩いてきてんのー?学校は反対方向だにゃ!ま、まさかもうボケが…!?」

桃城「そしたら全力で病院に連れて行ってほしいっす」

「大石先輩におつかい頼まれました!」

菊丸「なーんだ、そうだったんだ〜」

不二「なら僕らも行こうか」

「ええ!いやいやそんな!大丈夫ですよー!…ただでさえせっかくの桜乃ちゃんとのデートに2人も邪魔がはいってるんだから…」

桃城「あん?何か言ったか?」

「いーえ、なんでもー」

菊丸「まあまあ!いいじゃん!行こー!」

不二「真央が誘拐でもされたら大変じゃないか」

「確かに人通り全然ないですけど!こんな朝早くから誘拐なんてそんなチャレンジャーいませんよ!!」


ブロロロロロロ!!!


「「「!?」」」


な、何の音!?

桃城「な、何だぁ!?」

菊丸「すっごい音だにゃー!」

竜崎「あ、あれじゃないでしょうか…」


桜乃ちゃんが指差した方には…


「な!何あの車…!すっごいスピードで走ってるんだけど…」


そりゃもう、刑事ドラマで刑事さんが犯人の車を追うシーンくらいのみごとなドリフトで。


不二「危ないね」

桃城「酔っ払いでも乗ってるんじゃないっスかぁ?」

「いや、飲酒運転は犯罪だからね?」

越前「….ちょ、あの車こっち向かってきてないですか」

「え?うそ」


た、確かに…!
明らかにこっち向かってきてる気がする!!



「え、ちょ、あぶなっ」

不二「みんな避けて!!!」

桜乃「きゃああああっ!!!」

越前「………っ!」


キキーッ!!!


う、嘘でしょ!?
何なのこの車!明らかにあたしたち狙って走ってきませんでした!?


菊丸「いてててて…」

不二「真央!!怪我はないかい!?」

「な…何とか…」

桃城「無事ッスよ〜…」


急いで桃が庇ってくれたみたい…
擦り傷でなんとかすんだよ…


「桃、ありがと…」

桃城「おう!いいってことよ!」

桜乃「り、リョーマくんもありがとう…!」

越前「…別に。アンタぼーっとしてるからひかれそうだっただけだし。てか何なのあの非常識な車。非常識なのは先輩たちだけにしてほしいよね」

「確かに…」

桃城「いや、何でだよ!?」


あ、車の人たち出て来た
これは文句の1つでも言っていいよね!?
だって死にかけたんだからっ
てか桃がいなかったら多分死んでたんだから!


「ちょっとお兄さんたち…!」

桜乃「きゃああああっ!!!」

「「「!?」」」







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あきゅろす。
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