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マネジのお姫様
11.レッツあとべてー

今日は土曜日!
時刻は9:55分!
え、氷帝に行かなくていいのかって?
いやぁ…あの後よく考えたんだけどね、
どーせ氷帝に行ったら100%よく分からないところに連れて行かれるんだから、だったら家で待機してた方がまだサボれるんじゃないかなって思いまして!
もしかしたらあたしの家の場所覚えてないかもしんないしね!


「ああ〜!来るな来るな来るな来るな〜!」


それから15分…


おっ、もしかして本当に来ないんじゃないか!?
やったーー!作戦成功!!
ウフフ…有意義な休みを楽しもうかしら…
とりあえず二度寝でもしよっかなー


パーーーーッ


「!!」


こ、この音はクラクション!?
ってことは…


「ああ…リムジン…」


こんなにあの高級車が見たくないと思ったことはないよ!


真央の母「ちょ…な、何なの!?」

悠太「おい!表にすっげぇでっけー車止まってんぞ!」

「あー…」


そりゃそんな反応するわな…
あたしだって最初はびっくりしたもん。


「あれは…その、あたしの友達?の車で…」

真央の母「はあ!?あんたの友達!?そんなわけないでしょ!そんな高貴な友達があんたにできるわけないわよ!」

「おい母親!」


自分の娘そんな全力でけなすなや!


悠太「つか何だよその疑問系…」

「あ、いあ…その…」


だって友達ではないかなって…
先輩って言ってもいいのかな。


「あっ、でもほら!もしかしたらうちに用があるんじゃなくてお隣さんの客人かも!」


はは、さっきまで友だちだのなんだの言ってたくせに何言ってんだろーね。この娘は。


侑士「真央ちゃーん!あっそびーましょー!」


「うおおおお!やめろおおおお!」


なに!?
侑士先輩!?
何で侑士先輩がいるの!?


慈郎「真央ー!遅いC〜!」

宍戸「お前何で学校に来ねぇんだよ!」

「えっ!?ジロちゃん先輩に宍戸先輩!」


だけじゃなくて、若にチョタ!がっくん先輩と樺ちゃんまで…


「何でレギュラー陣勢ぞろい!?」

侑士「何でて…行くんやろ?」

「へ?どこにですか?」

侑士「せやからあ…」

真央の母「きゃー!きゃー!誰この人たち!イケメンじゃない!」

悠太「しかもあの制服、氷帝だろ」

「ちょっと!」


邪魔だよ!
今珍しく侑士先輩の話聞いてるの!←
何か言いかけてたのに聞こえなかったじゃんか!


真央の母「氷帝?」

悠太「そ。すんげーお坊っちゃま学校」

真央の母「お坊っちゃま!?やだ、玉の輿じゃない真央!」

悠太「妹が玉の輿してくれたら俺一生遊んで暮らせるなー」

真央の母&悠太「「頑張れ!」」

「おいおいおいおい…」


他人事すぎるよあんたら…
とりあえず目の前にリムジンがあることにはもう驚かないんだね…


「おはようございます…てか跡部さんは?」


あの人ン家のリムジンなのに本人様が見当たらないんだが。


宍戸「跡部ならそれなりに準備してるみたいだぜ?」

「準備?何のですか?」

鳳「おもてなしじゃないかな」

「お、おもてなし…?え、ちょっと待って。今からマジでどこ行くの?」

向日「…は?お前マジで何も聞かされてねーの?」

「はあ…昨日迎えに行くって言われて、今朝家の前にリムジンが来ました」

侑士「とんだドッキリやなー」

「本当ですよ…」

侑士「今から跡部邸に行くで」

「あ…とべてー…?」


…って、跡部さん家!?
マジで!?今から御宅訪問すんの!?
つか「邸」って!
話聞いただけですごそうなんですけど…


「何でですか…?」

侑士「わからへん。昨日急に言われたんや」

向日「とんだ迷惑だぜ」

日吉「本当ですよ…朝から稽古をしようと思っていたのに」

「稽古…」


それってアレか、武術のやつか。
この間チョタから聞いたぞ!
白い柔道着みたいなの着るんでしょ!
何それめっちゃ見てみたい!
白い柔道着は萌えポイント高いわよう。


「今から若ん家行くってどうですか?」

宍戸「跡部に殺されんぞ」

「ですよねー」


ああー
跡部邸より日吉邸が見てみたいー


鳳「それにしてもいきなりどうしたんですかね?」

宍戸「セレブの暮らしを見せびらかしてーんじゃねえか、真央に」

「え?」


何それあたしら今から自慢大会されに行くの?
んなもんその辺のお爺様捕まえてやってくださいよ…


侑士「ほら、着いたで」

「ほう、どれどれ…」


…!?
え………


「えええええええっ!?」


うそぉ!?
何これ…!
もう家っつーより城!?城じゃん!!
邸の域をこえてるって!あんなんおとぎ話か
ドラマのセットでしか見たことないよー
ほら見てご覧!あの立派な門!うちの学校の校門とは作りが全然違うわー


「ど、どーやって入るんですかアレ…」

侑士「そろそろ開くはずなんやけどなー」


ギギギギギギ……


「開いたーーー!!」

侑士「ここのモニターで誰が来たか確認してん。警備の人が開けてくれるんやで」


そりゃすごい。
うちの前で大声張ってた侑士先輩は超アナログですけどね。
うちにも一応インターホンという文明の利器があるんですがね。


向日「さっさと入ろーぜ」

「は、入るの!?」

日吉「当たり前だろ。何しに来たんだお前は…」

「だっ…て!緊張するじゃん!」


宍戸先輩ならわかってくれるはず!
同じ庶民同盟加入者だからっ


宍戸「おー、ここ来るの久しぶりだなー。昔はよく来てたけどよ」


裏切られたああああ!!
もう同盟から離脱だよ!


カミュエル「いらっしゃいませ、ようこそいらっしゃいました」

「ど、どうも!ほ…本日はお日柄もよく…」

向日「かてーな」

カミュエル「これはこれはご丁寧にありがとうございます」

慈郎「跡部の部屋はどこですかー?」

カミュエル「景吾坊っちゃまのお部屋へは私めがご案内いたします」

「ぼ、坊っちゃま!?」


あー…そういう感じ。
坊ったまか、もう金持ちボンボン決定だな。
まあ、家を見た時点でわかってたんだけど


「し、失礼しまーす…」

跡部「ああ、やっと来やがったか」

「うお…」


ひ、ひろっ!
何これ、この部屋だけであたしん家以上の広さがあるんですけど…!


宍戸「おいおい、前より広くなってねーか?」

慈郎「わーい!」

向日「おいジロー!走りまわんな!壊しても俺たちじゃ弁償できねーぞ!

「や、やっぱりそんな額なんだ…」

侑士「ところで俺たちに何の用なん?」

宍戸「まさか真央のオマケじゃねーだろうな」

跡部「そんなわけねーだろ。だったら真央だけを呼ぶぜ」


うわ、もしかしたらあたしだけ呼ばれてたってこともありえたのか…!
考えるだけでおそろしい…


跡部「ついでに新しいユニホームの試作をしようと思ってな」

侑士「ついでに言うとるやん」

向日「やっぱりついでなんだな…」

「その間あたしは何をしてればいいんですか……?」














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あきゅろす。
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