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マネジのお姫様
17.ライダーVSレンジャー〈3〉

謙也「な…茄子汁…」

一氏「せやけどその茄子汁っちゅーやつやとどないな決め台詞にすんねん」

謙也「そうやで!ムズいわ!せやからやめや!」

「大丈夫です!あたしが考えるんで謙也先輩はそれにあわせてポーズとってください!」

謙也「はっ!?」

「いきますよー!せーのっ」

謙也「ちょ、まっ…」

「汁だからってなめんなや!俺は旨味がたっぷりなんだぜ☆最近だとこの色がダイエット効果があるっていわれとんねん!若い子も1度は口にしてみてね!茄子汁ー!ブルー!」

「「「………」」」

財前「……ぶふっ」

一氏「ぎゃははははは!!お前すごいな真央!」

財前「ほんまキモいっすわ、謙也さん…ぶはっ」

謙也「わ…笑いが堪えきれへんならしゃべんなや!」

白石「謙也が…だぜ…」

謙也「お前もか白石!あかん…どんなにポーズを考えても全部ダサくなるわ…」

「あれ、良かったと思ったんだけどなー」

謙也「どんなセンスしとんねん!」

小春「謙也くん、真っ赤やわ〜」

謙也「う、うっさい!それより金ちゃん遅いな!」

「確かに…」

一氏「もうやることなくなってしもたやんけ!」

財前「ならもう帰ってええんちゃいますか」

「や!さすがにダメでしょ!」

金太郎「すまんー!めっちゃ遅れた!」

「あ、きた!」

金太郎「たこ焼きライダー参上や!!」

「「「(ど、どえらいのきたー!)」」」

「て、テニスライダーじゃないの?たこ焼きライダーなの?」

金太郎「たこ焼きが食べたかってん!」

財前「すこぶる気分屋やな…」

「あれ?銀さんは?」

金太郎「ふっふっふ!銀は戦うときに出てくるんや!」

「あ、やっぱり戦うんだ…」


やば。
戦闘になったらソッコー逃亡しよう。
え?ヒーローじゃないって?
何とでも言いなさい!ヒーローだって安全第一なのよ!


「てか金ちゃんがつけてるその赤いマスクって…」

白石「ユウジのやんか」

金太郎「せや!ユウジが貸してくれてん!」


一氏先輩が試合中につけてるアレね。


「き、金ちゃん止めな!変態っぽい!」

一氏「おい真央ゴラァ!」

千歳「あれー?何やっとると?」

「あっ!ちーさん先輩!」

謙也「お前!部室掃除サボっといて何で今来んねん!」

財前「うわー、せっかく進みそうやったのに…また面倒そうな…」

千歳「何でそんな嫌がられとると!?」

白石「まあまあ、せっかくやし千歳もやろーや」

千歳「何を?」

白石「今、ライダーVSレンジャーごっこをやっとんねん」

千歳「き、キバツな遊びたいね…」

白石「千歳は何にするかやな…」

財前「あー、あれでええんとちゃいます?金ちゃ…たこ焼きライダーのバイクで」

千歳「バイク!?」

金太郎「やったー!千歳バイクやー!」

千歳「ちょ!人じゃなかと!?」

財前「せやってもう配役あまってませんもん」

一氏「せやなぁ。レンジャーは全色そろったしな」

千歳「あきらかに黄色がなかとよ!」

「あ!イエロー忘れてた!」

財前「いや、加工食品戦隊にイエローは不必要ですわ。またの応募を待っとってください」

白石「いつ求人しとったんや…」

千歳「ど、どげんしよっと!?何か冷たか…」

謙也「進まなくてイライラしとんのか?」

「光はああ見えて短気です」

一氏「まんまやろ」

謙也「ほな千歳はイエローやな」

「イエローって言ったら何かな?」

財前「カレー粉でええんちゃう?」

「でもカレー粉って黄色って言うより茶色っぽくない?」

財前「なら茶色でええやん」

一氏「ぎゃははは!ええな!カレー粉ブラウンや!」

白石「ブラウン…は聞いたことないな」

千歳「ブラウン…」

謙也「ま、まあバイクよりはええやん」

「じゃあみんなそろったところでアレ、やっときますか!」

一氏「いくで!カニかまレッド!」

「かまぼこピンク!」

財前「海苔ブラック」

謙也「な…茄子汁ブルー!」

白石「毒草グリーン!」

千歳「か、カレー粉?ブラウンたい」

一氏「5人そろって!」

「「「加工食品戦隊!」」」

一氏「ホモレンジャー!!」

「「「えぇぇええ!!」」」

謙也「おい!聞いてへんぞ、そんな設定!」

「ほ、ホモレンジャーだったんだ…」

一氏「俺様が密かに秘めとった設定や!」

「何そのドヤ顏!あたしにホモだなんて無理がありますよ!」

財前「1人でやっとってください」

一氏「何やねん。ええやろ、この際ホモやろーとレズやろーと」

小春「ちゅーかユウくんだけ衣装本格的すぎて浮いとるで…」

金太郎「もーごちゃごちゃうるさいで!戦闘開始や!」


ぎゃー!
急に始まったぁぁあ!


金太郎「真央ー!」

「うわぁぁあっ!」

白石「ちょ、真央ちゃん狙うんはやめや!」

一氏「たこ焼きライダーにかかれー!」

金太郎「うわっ!ぎ、銀!出陣や!」

石田「今いきますわ」


ガラッ


「………」


…め、目の前にいるのは…
黒い全身タイツを身につけた銀さんかな…?


「…いや、無理無理無理無理。謙也先輩!バトンタッチ!」

謙也「あ?何やねん……ってこわ!銀こわ!何やそれ!迫力ハンパないで!?」

石田「全身タイツを身につけとるだけや」

「ほら、謙也先輩頑張ってください!」

謙也「いやコレは無理やで!殺されてまうわ!財前!」

財前「…金ちゃん覚悟しいやー」

謙也「無視すんなや!」


光も勝てないと悟ったな…


金太郎「真央ー!」

「わぁっ!」

千歳「レッド!たこ焼きライダーがピンクばかり狙うばい!」

白石「順応早いな千歳…」

一氏「何やと!?卑怯やぞたこ焼きライダー!今助けるでピンクー!」

金太郎「真央ー!!」

「ぎゃああぁ!そ、即席バリアー!」


ゴンッ


金太郎「ぎゃあっ!」

一氏「ぐふっ」

財前「あ。真央がユウジ先輩でガードした」

一氏「いででで…何すんねん!かまぼこピンク!」

「す、すいません…近くにいたから…」

一氏「今からお前も敵やかまぼこー!」

「いやぁぁあ!小春先輩ぃい!」

小春「こらユウくん!真央ちゃんイジメへんの!」

一氏「な…!卑怯やぞかまぼこ!」

白石「こら!これ以上暴れたらせっかく掃除した部室が汚くなるやろ!」

金太郎「離せぇー!」

謙也「うわっ、暴れるんやない…」

金太郎「行っくでぇー!超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐ぃ!!」


バキバキバキバキッ!!


「「「うわあぁぁぁああっ!!」」」

白石「金太郎ーーっ!!」









〜おまけ〜

オサム「お前らー!掃除終わったかー?ご褒美に流しそうめん奢ったるで!」

「「「………」」」

オサム「…ん?お前らー?…って何やこれ!!」

「お…オサムちゃ…ガクッ」

オサム「真央ー!?」

小春「あらー…さっきよりも部室が汚くなってしもたわねぇ」

謙也「いてて…」

財前「最悪やわ…」

白石「き〜ん〜た〜ろ〜う〜!!」

謙也「あ、あかんっ!白石が悪役の顔になっとる!」

金太郎「毒手は嫌やー!」

白石「待ちやぁぁああ!」

「いたっ!ちょ…金ちゃん踏んでる!た、助けて光!」

財前「めんどい奴やな…ほら」

「あ…ありがと」

小春「うふふ。今日も平和やわぁ」

オサム「何でさらに汚くなっとんねん!!お前ら掃除が終わるまで部室からでるなや!」

「「「ええええぇぇぇえっ!!」」」







〜End〜







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