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マネジのお姫様
4.土曜日の休みは…〈4〉

「あー。何かお腹減っちゃったなー」

丸井「お前、今日部活と思ってたんだろ?弁当とか持ってきてねぇの?」

「今日はコンビニに買いに行く予定だったからさぁ。持ってきてないんだよ」

仁王「何かないんかジャッカル」

ジャッカル「お前微妙にムカつくな…」

丸井「仁王止めとけって。出てきたとしても豆しかねーよ」

ジャッカル「やっぱお前が1番ムカつくぜ!豆なんか出したことねぇだろ!」

切原「じゃあ何か買いにコンビニ行きましょうよ!」

丸井「そうすっかー。ったく、客人に菓子すら用意できねーのかよ」

ジャッカル「お前らが急に来たんだろ!?」

仁王「急な客人にもスマートにこなすのが紳士じゃろ」

「仁王先輩が紳士を語っちゃ駄目だと思いますよ」











「あっ、新商品出てる!期間限定だってー」

ジャッカル「へぇ、うまそうじゃん」

「ですよねぇ。けど、王道もいいんですよー。う〜…悩むー…」

ジャッカル「ははっ、悩め悩め」

「…へへっ」

ジャッカル「ん?何で笑ってんだ?」

「いや…どっちにしようかなーって悩むの、楽しいですよね!」

ジャッカル「そうか?両方買えたら1番いいんだけどな」

「そんなことないですよ!あたしはとある人物に出会って分かりました」

ジャッカル「とある人物?」

「「あ」から始まって「ご」で終わるナルシストな部長さんです」

ジャッカル「あぁ…氷帝の」

丸井「跡部か!」

「正解!」


跡部先輩の前でどっちにしようか悩んでると、「あーん?どっちも買えばいいじゃねぇか」って言われるからねぇ。
そういう問題じゃないって訴えたいけど、結局買ってもらっちゃうから何とも言えないんだよ…
これだからお坊ちゃま育ちは!

仁王「俺はポッキーにしようかのう…」

「な、何ニヤニヤしてんですか…」

仁王「ポッキーと言えばポッキーゲー…」

「やりませんよ!」

丸井「全く仁王は…全然分かってねぇな。こういうときはじゃがりこだろぃ?」

「じゃがりこ?」

丸井「もちろんじゃがりこゲー…」

「だからやらないって!」

切原「じゃあ俺はプリッツ!プリッツゲー…」

「しつこい!」


何でも細長いもの買えばいいってもんじゃないのよ!


「そんなにやりたいなら先輩たちだけでどーぞ」

丸井「な…何言ってんだよぃ…」

「…え?」


な、何をそんな真剣に…


丸井「男だらけのポッキーゲームなんて誰が楽しいんだよ!罰ゲーム以外の何でもねぇだろぃ!」

「知るかっ」


なによ!
真剣になるから何事かと思っちゃったじゃん!
それに男だらけのポッキーゲームで喜ぶ人知ってるし!
金色小春さんって人がいるんだからっ


丸井「あーあ。せっかくのポッキーもマズくなっちまうぜ」

仁王「ジャッカルとは死んでもやりたくないのう…」

ジャッカル「それはこっちのセリフだ!」

切原「じゃあポテロングゲー…」

「まだ言ってるの!?」


理解力ないにもほどがあるよ赤也くん!
…それともこの3人の中に好きな人でもいるのかな…
びっ…びーえるっ!?


ジャッカル「くだらねぇこと言ってねーで、さっさと決めろよ」

「あ、はーい」


じゃあ…チョコでいっかー


丸井「俺もコレでいいや」

「…って買いすぎ買いすぎ!」


何でそんなに抱えてんの!?
てかそれ1人で食べるの!?


丸井「…何だよその軽蔑した目は…」

「…いや…」

仁王「そんなに食べるからブーちゃんになるんじゃ」

丸井「誰がブタだ!」

ジャッカル「まあまあ…でも丸井、本当に食べ過ぎだと思うぜ?柳も少し抑えろって言ってただろ」

丸井「いいんだよ!俺のパワーの源なんだから」

仁王「腹がブニョブニョになる原因じゃろ」

「えっ!ブン太先輩、ブニョブニョなの!?」

丸井「ぶ、ブニョブニョじゃねえよ…」

「えー?あやしい…どうなの赤也?」

切原「ブニョブニョではないと思う。けど、マッチョなわけでもねぇ」

仁王「凹凸なしじゃ」

「ツルツルか…」

丸井「言い方に悪意を感じるぜ…!」


…つまり太っているわけではないが、腹筋とかが割れるほどでもないと!
うーん…おしいな…


「せっかく部活であんなにハードな運動してるんだから、少しお菓子を控えればすぐにムキムキになれるのに…もったいなーい」

丸井「何だよ、別にムキムキじゃなくてもいいだろぃ」

仁王「それとも何じゃ、真央は筋肉フェチなんか?」

「はい」

「「「…………は?」」」

ジャッカル「筋肉フェチ…?」

「はい」

丸井「ま、マジで…!?」

「と言うか、まあフェチって言うよりないよりはある方がいいかなって程度で…」

切原「俺!俺って割れてるんスか!?」

仁王「まあ、軽くってとこかのう…」

丸井「やべぇ!俺目に見えるほど割れてねぇし!」

ジャッカル「仁王はどうなんだ?」

仁王「俺はムキムキよりキレイめじゃ」

ジャッカル「何だよそれ…」

「ちょっとー。おーい、聞いてるー?」

丸井「真田!確かアイツはバキバキに割れてたよな!?」

ジャッカル「カバンに常時石を入れてる奴だからな…」

切原「これから俺本気で筋トレやるッス!」

「…ねぇ…放置、よくないよ…?」

仁王「あんまりにも鍛えすぎると真田みたいな顔にならんかのう」

丸井「えっ!?マジ!?」

切原「老けるってことッスか!?」

丸井「あんな顔になるのは勘弁だぜぃ…」

切原「そのうちみんな顔が真田副部長になったら…くっ、笑える」

仁王「とんだホラーぜよ」

ジャッカル「お前ら真田に失礼だぞ…」

「あのねぇ、あんまりゴリマッチョすぎても嫌ですからねー?」

切原「なにっ!?」

丸井「真田ってどのレベルなんだ?ゴリマッチョ?」

切原「細くはないッス」

ジャッカル「どっちかと言えばゴリマッチョなんじゃないか?」

仁王「やりすぎてもいかんのう…」

「……放置しすぎるとあたし泣きますよ」












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