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マネジのお姫様
9.サボり〈2〉

タカさん先輩タカさん先輩っと…
もー!人多すぎ!
せめてタカさん先輩がバーニング状態だったらすぐに見つけられるんだけどなぁ。


?「真央か?」

「あれっ、手塚先輩!」


やっと3人目に会えた!


手塚「来てくれたのか。あいにく今は生徒会長として見回りをしているところなのだが…」

「生徒会長として見回りするんだったらせめて制服でしましょうよ…。何の格好ですか、ソレ」

手塚「む。これか?これは狩人だ。劇をやるからな」

「か、狩人…」


ふわふわの毛皮を巻いて短い丈のこしのみみたいなスカートを巻きつけた生徒会長がどこにいるんですか…
眼鏡が実にミスマッチ!


「何時から劇をやるんですか?」

手塚「今日は15時からだ」


あー…駄目だ
そのときにはもう立海にいないと…


手塚「そうか。それは残念だ」


見てみたかったなー
手塚先輩が演じるところ…
一生に一度見られるかどうか…


「ところでタカさん先輩のクラスってどこかわかりますか?」

手塚「それならば3年4組だな。あの階段を一階上って左に行ったところだ」

「ありがとうございます!」

手塚「河村に会いたいのか?」

「はいっ!菊ちゃん先輩と不二先輩がぜひ行ってこいって…」
手塚「…ほう。なら俺も後で行ってみよう」

「じゃあ行きますね!劇頑張ってください!」

手塚「ああ」


タカさん〜!
何だかタカさんを捜しているうちにどんどんハードル高くなってってるよ〜♪


「ここだっ」


なになに…
「目指せチャンピオン!君はバーニングを越えられるか!?」って…何すんのコレ…
バーニングを越すなんて無理っしょ、どー考えても!
とりあえず教室入ってみよ


「うわっ…何コレ」

河村「あれ、真央じゃないか。来てくれたんだ」

「あ、はい…あの…タカさん先輩は何をやってるんですか?」

河村「腕相撲だよ」

男子「悪い河村!負けた!」

「うん…?」

河村「3人倒したら勝ちなんだ」

男子「河村が最後の砦ってこと!勝ったら商品ゲットだぜ!」

挑戦者「よっしゃぁあ!最後も勝つぜ!」
河村「よ、よろしくね…」


うわぁ…タカさん先輩弱気…
それでいいのか、最後の砦!


男子「行くぜぇ!レディ…GO!」

挑戦者「むむ…むむむむむむ!」

河村「うわ、強い…」


お、良い勝負!
あっ、でも微妙におされてる!


「た、タカさん先輩頑張れ!」

男子「くっ…なかなかやるな。しょうがねー…ほら、河村!これ持て!」

「あ!?ちょっ…それは…」


それを持たせちゃ…!


河村「うおぉぉおっ!おらおらもっと来いよベイビィィイ!バァァニングーーッ!!!」


バァァンッ


「うわ…っ、痛そ…」


完全に手の甲うっちゃったよあの人…ほら、涙目になってるもん…


男子「はっはっはっ!君にバーニング越えはまだ早かったようだね!河村もお疲れ」

河村「あ…ああ、うん。ごめんね、大丈夫だったかい?」


…もう一種のドーピングよね…何あの変わり様。相手の人戸惑ってるし
つか、バーニング状態で誰が勝てると思ってんの?
銀さんくらいだよきっと…


「そんな勝たせたくないんですか?いったいどんだけ高級な景品用意してるんですか…」

男子「え。飴だけど」

「ショボッ!」


え、なに。
飴だけのためにこんなにガチなの!?


男子「やっぱり男には意地ってもんがあるからなー」

河村「真央も挑戦してみるかい?」

「いやいや…死んじゃいますって…」







タカさん先輩と別れて、
次は…そだ!リョーマに会いに行こう!
確かリョーマは2組だっけ…


「あ、桜乃ちゃん!」

桜乃「真央さん!来てくれたんですか?」

「うん〜。桜乃ちゃん浴衣可愛いねぇ」

桜乃「いえいえそんな…出し物が縁日だから浴衣を来てて」

「いいなー!ところでリョーマいるかな?」

桜乃「リョーマくん?リョーマくんなら今休憩中でどこかに行っちゃいましたけど…」

「あ、そうなの?」

桜乃「けど、もうすぐ休憩終わりだから帰ってくるかも…」

「うん。あくまで「かも」だけどね」

桜乃「教室で待ってますか?」

「いや、いいや。ありがとう」

あの子が時間通りに帰って来るとは思えない…
きっとサボるならあそこでしょ


「じゃあ頑張ってね!」

桜乃「はいっ、ありがとうございます!」


可愛いわぁ〜


「さて、行きますか」


リョーマがいるとしたら
テニスコートの横の木の下。
とくに今日は風も涼しいし、何より文化祭だから人が来ない。
越前がいる確率99.9%!


「…ほらね」

越前「ん…真央先輩…?」


気持ち良さそうに寝ちゃってさ〜


「コラ、人のこと誘っといてサボるとはいい度胸だな」

越前「何でここが分かったんスか…」

「そりゃいつもの行動見てりゃね〜」

越前「…ストーカー?」

「今のあたしにその単語は禁句!」


おっ…思い出しちゃうでしょ!


「ちゃんとクラスに貢献しな〜。もうすぐ休憩終わるって桜乃ちゃんが言ってたよ?」

越前「もう終わってるけどね」

「えっ!?駄目じゃん!早く教室帰りな!」

越前「嫌ッスよ。面倒くさいッス」

「あんたねぇ〜…可愛い顔してりゃ何でも許されると思ったら大間違いだからね!?」

越前「…分かったッスよ。一緒に行きます」

「え?あ…ごめん。あたし行かなきゃいけないとこあるから、一緒に行けない」

越前「え。どっか行くんすか」

「うん。氷帝〜」

越前「氷帝!?」

「そうそう。行くって約束しちゃったからね〜、本当は桃とか大石先輩とかも見たかったんだけど…」

越前「ふーん…」

堀尾「ああ!いたいた越前!」

「あれ、堀尾くん!」

堀尾「あ、真央さん!こんちは!」

「こんちは〜、どうかしたの?」

堀尾「越前の奴が休憩終わっても帰って来ないから迎えに来たんスよ〜!本当に世話の焼ける奴だな!」

「だってよ〜越前くん」

越前「余計なお世話…別に来なくても帰るし」


サボる気満々だったくせに…


「じゃああたしもう行くね、ちゃんとサボらず行くんだよ!堀尾くんもよろしくね!」

堀尾「うす!ほら行くぞ越前!」

越前「…あ、真央先輩」

「ん?なに?」

越前「これ」

「ヨーヨー?」

越前「あげるッス」

「え!?いいの…?」


は、初めてリョーマから何かもらった…!


「しかも赤だし可愛い〜」

堀尾「何だよ〜、だからさっき必死で赤いヨーヨーとってたのかこのこの!」

「えっ、そうなの!?」

越前「う…うるさいんだけど…///早く行きなよ。跡部さんに怒られても知らないッスよ」

「う、うん。ありがとう!じゃあね!」


うわぁぁあ…
リョーマからもらった!
しかも必死でとったって堀尾くんが言ってた!
嬉しい!


桃城「あっ、真央!」

「あっ、桃!」

桃城「来てたのかー」

「うん!もう帰るけどね!」

桃城「えっ!?早!」

「じゃあねー!」

桃城「えっ!?ちょっ…おい!?」


テニス部全員に会えなかったのは残念だけど、まっいっか!
次は氷帝へLet's GO!









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あきゅろす。
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