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side : HARU


まるでボスの事情を知ってる人間が僕ら以外にも居るかのような説明に、上手いなあと感心していると、

ロベルトが最後の一言を言った。


「…――――質問は?」


勿論、会議室は次の瞬間炎上した。
比喩的な意味で。…うるせー!!



餌に群がる動物のように、たちまちに包囲網を固められたロベルトとジョルジョのジイサンを見て、合掌する。お気の毒さま。

こういう時は、ソードダンサーって凄く楽で良いと思う。うんうん。ディズニーランドのファストパス?渋滞中のバイク?飛行機のビジネスクラス、みたいな感じだ。


困り切った二人を他所に、我関せずと抜いたままの白刃をしまい込み、

一応、ボスになったロベルトに挨拶しようと振り返るが、体つきの良い男の群れの中で頭しか見えない。


……あっはっは、お疲れさまでーす。
失礼しまーす。


愉快な気分のまま、踵を返し早急に帰ろうとした時だ。目の前を大きめの影が遮った。


「…よお、何処へ行くんだ?ソードダンサー」


幹部第二位(仮)のヴィーノが笑みを浮かべて進路を邪魔するように立っていた。

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