◆〜88888HIT CLEAR
30000HITリクエスト ※R18
(焦らしプレイ)
お題 016.不感症の続きです。
「よっす、ダーリン」
「気持ち悪いな」
広い大学の構内で偶々会ったので可愛らしく挨拶した俺に親友からはキッツイお言葉。
眉をしかめて身じろぐ彼は本気で嫌そうで、薄っすら傷つくが長い付き合いで相手の事も良く分かっていて、そして俺は性格が悪い。
「いやぁん、ダーリンッたら冷たくしないでぇ〜」
甲高く甘えた声でそう訴えながら、顎に丸めた拳をあてくねくねと体をうごめかすと、傍を通過しようとしていた女の子がブハッと吹き出した。
別の男は肩を震わせて俺から顔をそらし、目の前の親友は病院が来いという顔で一層深く眉根を寄せた。
「あれ?」
「頼むから死んでくれ」
酷い。
顔を赤くした親友に引きずられる様に人気の無い場所まで連れてこられると、明らかに不機嫌そうな顔でこちらを睨む親友が、その不機嫌を隠そうともせずに低い声で唸る。
「どういうつもりだ」
「なにが?」
「ダ、ダーリンとか、ふざけすぎだろう」
「いつもの悪ふざけじゃん」
俺は軽い男でそんな馬鹿をやっては周りと騒いでいる。
コイツもいつもは呆れながらも、笑ってくれるのに今日は違った。
俯きがちにふせられた瞳、良く見れば体は小刻みに震えている。
「……今は止めろ」
あ、と思い出す。
(『そういう関係』を気にしているからか?)
「ドMの真性ゲイだってばれてないから大丈夫よ?」
「デリカシーねぇなぁ! おい!!! それにちげぇし!!!」
顔を真っ赤にして叫ぶ友人は涙目だ。
なにせばれたのが俺だ。
しかも本番までは至ってないものの、自ら進んでおしゃぶりしちゃった仲なのだ。
これからどんな脅迫や無体を受けるのかと思うと
「……感じる?」
「……っ!」
唇を親指の腹で押すようになぞると相手の体が硬直するのが分かる。
別に俺はコイツを脅迫する気はない。
長い付き合い財布の軽さも理解しているし、親友としてのコイツも大事に思っている。
でも無体は出来れば働きたい所存です。
「人前でさらし者になって感じた? チンコバキバキに反応して汁ダク?」
「ンな訳ねぇだろ!!!」
「そうだよねぇ、痛いのが好きなんだもんね」
唇をアヒルのように摘むと、醜く歪んだそこを甘く噛む。
人は居ないとはいえ公共の場で軽いSM。
「ん゛ん゛――……っ!!!」
目を見開いて身じろぐ体に強引に足を押し当てて動きを封じる。
その途端、体がビクンと跳ね触れている体が熱くなった。
「感度いいね、不感症で悩んでいた時が嘘みたい」
唇を離すとハアハアと肩で息をする彼の股間を膝でやわやわと撫でる。
そこはもう半勃ちで、確実に熱を持っていた。
「や、やめ……」
「やめる?」
すんなり手を離して距離を取る。
支えの無くなった体はフラフラとその場にへたり込んだ。
「お前が別のパートナー探すって言うなら俺は手を出さないし、無理強いはしない」
「い、いきなり聞き分けがいいな」
「俺たち親友だろ? 無くしたくないんだ」
グッと息を飲む喉が色っぽい。
真面目でお堅いコイツが自分がゲイだと気付いても、すぐさま相手を探せるなんてありえない。
それどころか一生性交渉をしない!とかいうモッタイナイ結論をたたき出しそうだ。
しかも間違いなくM。
相手なくしては楽しみも半減する生き物。
俺にしてもとても美味しい状況だ。
「どうする?」
スッと手を差し出す。
絡め取るように逃げ道をなくしていく。
ジワジワと追い詰められているのに、その追い詰めている相手に縋るしかないのだ。
俺は差し出した手に、震える親友の手が重ねられるのをジッと見守っていた。
「ふっう、ぅう……んんっ!!!」
2人で俺の部屋まで来ると、玄関先で強引にキスをしてそのまま寝室(と言っても6畳一間だが)まで連れて行き服を剥ぎ取る。
何か言っていたが、ペニスの先を指で弾くと体を震わせて喘ぎ始めて今に至る。
両足を顔の横まであげて恥部を晒す格好に顔を赤くしていたが、嫌がる素振りはみせなかった。
もう既に蕩けきっている意識と自分で弄っていたのか前よりも俺の指を容易く受け入れたアナル。
(たまらん)
ヨダレが出そうになるのを必死で堪えて、黙っていればカッコイイと言われる顔をする。
ローションでぐしょぐしょに濡らしたアナルに少しづつ指を突きいれ掻き回す。
内壁を傷つけないよう指を曲げて刺激すると足がビクビクと反応して気持ちいいのが丸わかりだ。
指を挿入れ、穴を広げるようにして敏感な内部に息をかける。
「ひぃっ!!!」
「いい反応……ゾクゾクしちゃう」
俺、Sじゃないんだけどコイツ虐めるのは楽しい。
あ、これがSって事なのかな?
捻るようにして突き入れた3本の指を出し入れすると、篭もった喘ぎが室内に響く。
「ああぁ、あっ、……っぅうっ!!!」
指の間を割るように舌を突き刺し、滑ったそこをさらに広げる。
ヌチヌチといやらしい水音と、どうしようもなく感じてしまう彼の敏感な動きがダイレクトに伝わってきた。
穴から玉から竿から先っぽまで余す所無く舐めあげる。
官能にビクビクと震える体と甘い声に誘われて俺のペニスもバキバキに勃起している。
早々にアナルをこじ開けて最奥まで打ちつけたい衝動が支配する。
けど
「なあ、挿入るの止めておく?」
淫液に滑る指を舐めながら意地悪をした。
「……ぅえ……?」
とろんとした目のまま不安そうにこちらを見るコイツにはまだ意図が伝わっていないらしい。
「バージン、俺が貰っていいの?」
ココまでやっておいて今更だ。
散々快楽を体に教え込んでおいて、ここで止めるなんて鬼畜以外の何者でもない。
現に目の前のコイツも体内に燻った快楽に身をやかれて体をモジモジとくねらせている。
勃ちあがりきったペニスが左右に揺れ、その先端からねっとりした液体を垂らした。
「やぁ、も、う……イきた…い……」
首を振り、涙を零しながら訴えるこいつは可愛い。
そりゃあもう、今すぐ突っ込んで腰を振りたくりたいほどに。
でもそれじゃつまらない。
どうせMならもっと虐められたいよね。
「大丈夫、前みたいに挿入ないでもちゃんとイかせてあげるから」
「ひっ! あぁ、あ、あ、ぁあ、ぁあ、あああぁぁあっ!!!」
入っていた指をグチュグチュ音を立てて出し入れしながら、ペニスをジュポジュポとしゃぶる。
垂れた蜜が舌に少し苦くて絶頂が近い事がわかる。
後に咥え込んだ指もギュウギュウと締め付けて、ココに挿入たら気持ちよさそうだ。
アナルにいれた指をクンと曲げると敏感な突起を軽く刺激する。
「ひぃいっ!!!」
強い快楽に目を見開き、体をおこりのように震わせる。
あけたままの口からヨダレが垂れてヌラヌラと顔を濡らしてエロっぽい。
眦にたまった涙を舌で舐め取って、俺の精液かけてあげたい。
あれ、俺コイツの事大好きじゃね?
超ラブラブじゃん?
「イきそう? イっていいよ」
本当はおねだりさせて突っ込みたかったけど、もういいや、だって可愛く思えちゃった。
まあ、その内、あわよくばとは思うけど。
不意に手に違和感を感じて、そこを見ると彼の手が俺の手に重なっていて、早くっておねだりかと思ったら、涙いっぱい浮かべた目で俺の事を見ながら……
「……お前、の……ちんちん 挿入てぇ……」
って…。
「っ!!!」
気付いたら挿入て、中に思い切り出してた。
最終的には焦らすとか、痛くないようにするとか全無視で……。
(強引に突っ込んじゃった……)
幸い挿入の快楽を感じたらしく、腹を自身の出した白い物で汚していた。
しかし初めてでいきなり挿入とか可愛そうな事をしたと多少ある善い心がズキズキと痛み、裏腹に俺の空気を読めないペニスはガチガチに膨らんで痛んだ。
いまだ搾り取るように蠢く体内からペニスを抜こうとすると、身じろぎした彼の手が俺の体を滑り……。
「……もっと、しよう?」
ドMの真性ゲイプラス淫乱ですね、分かります。
うっとりとした表情の彼に唇を重ね、蠢く内部をゆっくりと突くと気持ち良さそうな声を出して俺に足を絡めてきた。
「腰が……、し、死ぬ……」
「ごめんね☆」
ノリノリさくさく腰を振って散々中出し顔射。
濃いセックスをした俺はつやつや元気だが、それを受け入れた方はボロボロだった。
自分から誘った事を忘れてはいないらしく、表立って俺に文句を言ってこないが、恨みがましそうな目をこちらに向けてくる。
「ごめんごめん、だってあんまりにも可愛くて」
「うるせー……」
枕にボフリと顔をうずめて表情を隠しているけど、耳が真っ赤。
あまりにも美味しそうに見えたので思わず齧る。
「っ、やめっ……!」
「なあ、好きって言ったら困る?」
「あ゛ぁ?」
あ、怖い、そんなに睨まないで。
普段の真面目で融通の親友に戻った態度に俺はもろ手を挙げて降参するようなポーズを取る。
しばらく俺のほうを睨んでいたが、不意に顔をそむけた。
(き、嫌われ……)
「困んねぇよ」
ぶっきらぼうに言いながらも、優しい声音。
見ることが出来ないけどきっと顔は真っ赤だろう。
何せ、あれだけ耳が真っ赤なのだから。
「……あ」
「ん?」
「勃っちゃった……」
えへへと笑う俺に今まで見た事無いくらい冷たい笑い方で
「すごい困る」
なんて照れ隠しだよね、……だよね?
END
晴弥様リクエストありがとうございました!
リクエスト久しぶりで嬉しかったです。
美味しいリクエストを頂きましたが、美味く調理できたかが心配ですがどうでしょう?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
全体を通してこの軽い男でいいのか?と真面目男に聞きたくなる作品。
エロテクと賑やかし以外はほぼ無能なイメージで書きました。
名前を決めてなかったので貫いてみましたが、親友なのに名前も呼ばないってどうなのか……。
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