◆短編
記念日2※R18
「ヤヤヤヤヤスキッ?!!」
凄い、びっくりだ。
口に含んだら気持ち悪くなるかもと思っていたのに、全然そんな事はない。
表面はぬるりとしていて直接舌に熱が伝わる感じ。
大きくて咥えきれないチンコの幹を指でなぞると、浮き上がった血管が指先に触れる。
「んう……っ!」
ツゥと血管をなぞると口の中で一層大きくなったチンコが喉を押した。
グッと押される感触に息苦しくて思わず呻き声を上げると、引き離そうとしているのかカズイの手が俺の頭を掴む。
「ヤスキッ! 駄目、だからっ!」
「んん゛っ」
歯を立てないように首を振ると、唾液をたっぷり含ませた舌で先端を包むように舐めあげる。
キャンディを舐めるように優しく、優しく。
「い゛っ、あ゛ぁ」
「ふあっ?!」
突然口内に注がれる熱い液体に思わず口を離すと、それはぴしゃりと顔にかかる。
さらりとした液体は濃い性臭を放ち、いやらしい匂いが辺りに広がった。
カズイは慌てて自分のチンコの根元を押さえると、ブルリと大きく身体を震わせて深いため息を吐く。
上を向いて何かを耐えるカズイは凄く艶やかで色っぽい。
「これ、精液……?」
顔にかかった液体を指で拭ってペロと舐める。
聞き及んだ苦味は無く、舌を痺れさせるようないやらしい味がした。
「混じってるとは思うけど、ちょっと違う奴」
「へえ……」
先走り、って奴かな?
そういえばたしかワーウルフのチンコって射精するときコブみたいなのが出来るんだよね。
「ヤスキ、あのね、こういうのは良くないと思うんだ」
「何が?」
「こういうのは、その、好きな人とする事だから」
「カズイは俺の事嫌いだったか?」
カズイの言葉にドキリとして思わず尋ねる。
嫌われる理由は……、それなりにあるけれど、嫌われたくない。
「ち、ちがうけど、そうじゃなくて……!」
「じゃあ好き?」
「……好き、だけど」
「それじゃあ問題ないよ。俺、カズイの事好きだもん」
ニッコリ笑った俺にカズイは渋い顔をする。
なんで、俺に好かれたらカズイは嫌?
確かに俺はいつもわがまま言ってカズイの事困らせてるけど、そんなに嫌われてた?
でも今、カズイ好きって言ってくれたよね、なんで?
「ヤスキ」
「は、はい」
カズイが俺の肩をグッと掴む。
適う気のしない強い力にドキリと心臓が跳ねた。
もしかして殴られる?
そんなに嫌われてた?
やだ、嫌わないで、わがままもう言わな……、なるべく言わないから。
「カズ…、んぅ?!」
いつの間にか近づいていたカズイの顔が一層近づいて、何かが唇に触れる。
柔らかくて気持ちのいいそれが、カズイの唇だと気づくのにしばらくの時間がかかった。
てか、さっきカズイのチンコ咥えたけど大丈夫かな?
触れるだけのキスは微かに熱を交換しただけで離れてしまう。
気持ちいいからもっと深くして欲しいのに、残念。
「……なんで?」
「俺の好きは、こういう好きだから。ヤスキの好きと、違うから」
カズイは悲しそうに顔を歪めて笑った。
悲しいなら泣けばいいし、笑うならもっと幸せそうに笑えばいいのに、なんでそんな顔をするのだろう。
「俺もカズイもお互いを好きなら両想いなのに、好きが違うのか? じゃあカズイの好きって何?」
「それは……」
微かに頬を染めて耳をペソリと伏せたカズイは俺から視線をそらす。
まるで俺の理解など求めていないような態度にカチンと来た。
「俺はカズイが好きで、もっといっぱい知りたくて、もっといっぱい触りたくて、ずっと一緒に居たいって思ってる。それなのに好きの種類とか良くわかんないこと言われても困る!」
「や、ヤスキ?」
感情を爆発させてカズイに怒鳴る。
癇癪をおこした子供みたいな俺の態度にカズイは目を丸くした。
「俺、頭は悪くないから理論的に説明して! 出来ないならわかるまで説明して!」
「お、落ち着いて、ヤスキ! なんでそんなに興奮してるの?!」
「興奮もするに決まってるだろ! よくわからない理由で距離とられて、嫌われてるなら判るけど好きって言うし! 俺はね、正直焦ってる」
「なななな何に?!」
顔を近づけつつがなる俺に、カズイは顔の横で手を上げて降参のポーズ。
声もどもってしまってる。
「だってカズイかっこいいし、耳はピコピコしてて可愛いし、すっごく優しくて真面目だし、誰かに取られたらやだ!」
「ヤスキ……」
一息に言葉を紡ぎ呼吸が苦しい。
ハアハアと荒い息を吐く俺に、カズイが手を伸ばす。
「わっ?!」
その手をグッと掴んで自分の方に引き寄せた。
油断していたのか思ったよりも簡単にカズイはベッドの上に倒れこむ。
慌てて体勢を立て直そうとするカズイの太ももに触れると口の中で短く魔法を詠唱した。
指先から肌を伝いカズイの身体に魔法が浸透する。
「い゛……っ?!」
話していた間に萎えたカズイのチンコが魔法の影響で元気を取り戻す。
ヒクヒクと上下したチンコが凄くいやらしくて思わず唾を飲み込んだ。
「ちょ、ヤスキ?! あの、なんかちゃんと話したら解決する気がしてきたんだけど?!」
「やだ、知らない!」
「だってもしかしてヤスキも同じ気持…」
「あー、あー、きーこーえーなーいー!」
耳を塞いで大声を出すとカズイの言葉を遮った。
だって俺の事を拒むカズイの言葉なんて聴きたくない。
「………、する」
「え、今なんて?」
「レイプする!」
「ええええええっ?! お、落ち着いてヤスキ、えっ、というか俺がされる方なの?!」
「俺がされるほうだけど、カズイの意思なんか知らない、馬鹿!!!」
カズイの身体を跨ぎ立ち上がったチンコを尻穴に当てる。
う、やっぱりでかい。
初めてだけど大丈夫かな、俺。
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