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◆短編
記念日1※R18
とある世界にある魔法学園。
そこに所属するモノの7割は悪魔で、2割が稀少種族、そして1割が特別に受け入れた魔法弱者だ。

魔法弱者というのは魔法を使う適正のない種族の事で、普通なら学園に入学する事は出来ない。
だけどたまに魔法弱者の中で魔法に適正を持った個体が生まれ、そういった貴重な人材を野に埋もれさせない為に特例枠を設けたのだ。

俺は数多くいる悪魔の中でも優秀な方で、普通なら6人部屋の大部屋に入れられる学年ながら、2人部屋を使う権利を獲得したいわばエリート。
そして同室は所属1割の魔法弱者にあたる、ワーウルフのカズイだ。

ワーウルフは魔法に弱い。
特に銀製の製品に宿らせた魔法などは効果テキメン。
数多にいる魔法を使えない種族の中でも弱点が周知されている珍しい種族だ。

カズイはそんなワーウルフの中では珍しく魔力に強い耐性を持つ個体で、特別に魔法学園で魔法の勉強をする事を許されている。
やっぱり俺たち悪魔から比べると魔力は弱く唱えるのは苦手だけれど、勉強熱心で努力家のカズイは落ちこぼれないようにいつも必死で勉強していた。

魔力で劣る分も無尽蔵に湧き出る体力なら他の誰よりもあるし、純粋な腕力も強い。
俺はそんなカズイの事が大好きで、もっといっぱい仲良くなるために深く知りたいと思っているのだ。

「という訳でさ、カズイ。チンコ見せて」

「え、ごめん、ヤスキ。なんか変な風に聞こえた」

カズイはクシクシと手で頭の上にピンと立った狼耳を丁寧に拭うと、上に引っ張るようにして整える。
ベルベットのような手触りの耳はたまにしか触らせてもらえない。
くすぐったいのだといっていたけれど、ずっと触っていたい素敵な触り心地なのだ。

「はい、で? なんだって?」

「チンコ見せて」

「……ヤスキ? 今『チンコ見せて』って言った?」

「うん」

だって興味があるのだ。
ワーウルフの、カズイの男性器。

「や、やだよ! なに言い出すのさ、ヤスキ!」

「カズイのチンコ見たいー、いいじゃん減るもんじゃないし!」

「減らないけど! 減らないけど1人だけ部屋で意味もなく全裸になってたら変態じゃないか!」

「1人じゃなかったらいいんだ」

「へ」

カズイの言葉尻を掴んで逃げられないように、自分のズボンを下着ごと一気に下ろす。
ポスンとベッドに座ると尻に当たるシーツが冷たく感じた。

「見える?」

足からズボンを抜き取ると、片足を軽く上げて股間を晒す。
萎えた俺のチンコは下を向いてうなだれていた。

まあそうだろう。
なんも刺激していないし、勝手に勃ったらそれこそ困る。

「や、ヤスキ……、そういう意味じゃ」

顔を真っ赤にしたカズイは顔を手で覆ってるけど、指の隙間からチラチラこっちを見ていた。
なんだ、やっぱりカズイも興味あるんじゃん?

「俺、見せたよ? ね、カズイは?」

「……はあ、わかった」

なんだかんだカズイは優しい。
俺がわがままばっかり言ってるのを、しょうがないなって苦笑いして受け入れてくれる。
だから好き。

ため息を吐いてベルトに手をかけたカズイを俺は爛々と光らせた目で見つめた。
早く、早く早く!

「ヤスキ、ちょっとだけ向こう向いてて」

けち。



お互いズボンだけ脱いだ格好でベッドの上に座る。ちょっとだけ格好は情けないけどこの際気にしないことにした。

勿論部屋の鍵は魔法でちょちょいとかけておく。
俺は別に誰に見られたって構わないけれど、カズイは恥ずかしがるし他の誰かにカズイのチンコを見せたくない。

俺だってこれだけ頼んでようやく見せてもらったのに、誰かがラッキーで見るなんてズルイだろう?
これは俺の。

緩く胡坐をかいたカズイの手が隠していた股間から離れると、待ちに待ったカズイのチンコがお目見えした。
グイっと顔を近づけてカズイのチンコを観察する。

「わぁ……、でかい!」

「ヤスキ近い、顔がものすっごく近いから!」

俺のチンコと形が全然違う。
なんていえばいいのかわからないけど、ずる剥け?

チンコ全体がテラテラしてて、先端がちょっと尖っている。
そんでもって俺の亀頭よりもずっと赤くて、血管も浮いてるのも良く見えた。

「なんか痛そう」

「え、別に痛くはないけどなんで?」

「凄く赤いから腫れてるみたいだし、それにでかいし。常に勃起してるモノなのか?」

でも常に勃ちっぱなしって辛い気がする。
俺なんかふとした拍子に勃っただけでも結構辛いんだけどなぁ。

「……勃ってないけど」

「まじで?! 勃ってなくてこの大きさなのか!?」

「わぁあああああッ?!」

カズイのチンコを両手で包むようにして掴む。
俺の手のひらからかなり出っ張ってるし、20センチは軽くありそうなんだけど……。

「ヤスキ、手、手ぇ離して!」

「え」

慌てるカズイの声に驚いてチンコを見ると、それはさっきより大きくなっていて、手にもぞもぞと蠢く感触が伝わる。
大きいのに意外と敏感。

「勃ってる?」

「勃ってマス」

まだ完勃ちじゃないだろうけど、さっきより大きくなったペニスは手を離すとふるりと揺れた。
色味も赤さを増して、なんだか美味しそう……。

「カズイ」

「うん」

「ゴメンネ?」

「うん?」

興味のある事はとことん突き詰めたい性質の俺は顔の前で手を合わせてカズイに謝ると、口をかぱっと開いてカズイのペニスを咥え込んだ。


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