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◆短編
正義のミカタ3※R18
ミヂミヂ……

「ふぎぃいいいいいいいっ!!!」

身体を中央から裂かれるような凄まじい衝撃にレッドの口から悲鳴が上がる。
柔らかく解された襞は切れては居ないものの一杯に広がり、皺なく引き伸ばされていた。

「ふ……っ、はぁー、あ、中々にいい具合ですよ? 鍛えているからかな、凄く締りがいい」

「ひ、ヒィ……、はひ、ひぃ……っ」

全身を痙攣させて衝撃を拡散させようとしているのか、レッドの身体はビクビクと震えて哀れを誘う。
しかしそんな事で怯むような相手ではなく、無慈悲にもレッドの奥へと長大なペニスをグッと押し込んだ。

「あ゛、ぎぃいいいいいっ!」

「中がゴリゴリされるの気持ちいいでしょう? 裏筋の突起で気持ちがいい所を抉ってあげますよ」

「ぃ、やらぁあ…、ぁ」

レッドの顎を掬い鏡に視線を向けさせたままジェレミーは腰を揺する。
ヌチョヌチョと卑猥な音を立てて抽挿されるペニスは太く、こんな大きな物が自分の体内に納まっている事に恐怖を覚えたレッドの瞳からポロポロと涙が零れた。

「嘘はいけない、こんなにペニスをおったてておいて嫌だなんて」

「ヒィアッ、ァ、うぅううぅ……っ!」

ヘソに付きそうなほど勃起したレッドのペニスの裏筋を指の先でツゥとなぞると、男性器への刺激を欲しがったレッドの腰がヘコヘコと情けなく揺れる。
手をペニスから少し離すと擦りつけようとしているのか手を追って腰が突き出されるのが滑稽だ。

「ほらこんなに君は淫乱なんですよ、レッド」

「ひっ、ちが、ちがぅうう……」

自身に襲い掛かる身体の変化についていけていないのだろう、弱々しく首を振るレッドはガチガチと歯の根を慣らした。
なによりもジェレミーの言葉を否定しきれない自分にレッドは怯えている。

実際は媚薬の所為な部分が多いのだが、薬の効果も気合で乗り越えられると思っていたのだろうレッドにとって、この身体の反応は自身を淫乱たらしめる証といえた。

「は、ひゃ、いぃ……っ!」

やんわりとジェレミーの手がレッドのペニスに触れて緩々と扱くと、敏感になったレッドの身体がビクビクと素直な反応を返す。
内腿が細かい痙攣を繰り返し、ヒクヒクと戦慄く尻穴も絶頂が近い事を知らせていた。

「私は優しいですからね、ちゃんとこちらも刺激していかせてあげますよ」

「やぁっ、ヤダぁ、怖い、怖いぃっ!!!」

絶頂してしまいそうな自分に気付き、必死で抵抗するレッドだったが時すでに遅く、下肢は繋がっているため逃げようと暴れるたびに自身の内部を甘く刺激する。
キチュキチュとこすりあげられたジェレミーのペニスには快楽が、その耳には暗い悦びを感じさせる悲痛な叫びが伝わっていた。

「……はっ、随分積極的なものだ。それじゃあ私もお返しです、よ!」

「んぎぃいいいいいいっ!!!」

ジェレミーが腰を乱暴に揺らしてレッドの体内を抉る。
激しいピストンで拘束具が耳障りな金属音を立てて鳴り、結合部からはぬかるんだ音が鳴り響く。

片手で逃げようとする腰を拘束しもう片手でレッドのペニスを扱きあげたジェレミーは、レッドの内壁がキュウキュウと甘く自身の雄を締め付け始めた事に気付いた。

「ほら、いけ! この淫乱!!!」

「あ゛ぎゃぁあああああああっ!!!」

最奥を貫かれるのと同時にギッと鈴口を指で抉られて、レッドは身体を激しく痙攣させて果てた。
コンクリートの床に精液がパタタと落ち、卑猥な白い痕跡を残す。

ビクッ、ビクッと震える身体はジェレミーのペニスを絞り上げるように蠢き、穢したいという思いも手伝ってジェレミーは体内で射精した。

「ふぁ……あ、中、あつ、……い」

ガクガクと震え自身の奥にぶちまけられた飛沫の感触を味わうレッドの頬を涙が伝う。
鏡越しにそれを見たジェレミーは満足げにレッドの中から自身の雄を引きぬいた。

ジュプリと卑猥な音を立てる尻穴から、しばしの後精液がトロリと垂れる。
相手を支配したような独特の感覚にジェレミーは酔っていた。

バキン

「ん?」

何かが破壊される音にジェレミーは眉を顰める。
それは完璧に統制の取れた自分の部屋になる筈のない音だったからだ。

バキバキバキバキッ!!!

「なっ!」

ありえない光景にジェレミーは仰け反る。
そう、ありえないはずなのだ。

完璧に拘束したはずのレッドが拘束具を破壊して、自由になっているなど。

「ス、スーツは破壊した筈なのにどうして」

「…………」

裸のままゆらりとジェレミーにレッドは歩を進める。
先ほどまで追い詰められていたのはレッドだったが、今は形勢が逆転していた。

なにせレッドを抱く為にジェレミーも武装を解除して丸腰だ。

(殺される)

本能的な恐怖にゾワリと鳥肌が立った。
そうされてもおかしくない理由があるからだ、しかもつい今しがたの出来事である。

ジワジワと壁際に追い詰められていくジェレミーをレッドはゆっくりと追う。
有限な部屋の広さはあっという間に終わりを告げ、ジェレミーの背中は壁にぶつかった。

「うぁ……」

実に情けない死に方である。
自業自得とはいえせめて戦って死にたかったなどと都合のいい考えが過ぎった。

今ではもう遅いけれど。

ゆらりとレッドの手がジェレミーに伸びた。

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