◆短編
ミルクタンクちゃん(後)※R18
※擬似排泄表現あり
ふと目的の物を見失いキョロキョロと室内を見渡した俺は、目的の物を最悪の場所で見つけグッと息を飲んだ。
「ミルクタンクちゃんが欲しいのはこれ?」
可愛い仕草で小首を傾げた彼の顔は満面の笑みなのがまた恐ろしい。
「か、返し……」
「だぁ〜め」
『それ』を優しく床に置いた彼は指先を蠢かしこちらに来いと招く。
彼の要求したい事を察し、俺の全身から血の気がひいた。
「ミルクタンクちゃんが上手にミルク缶に絞ったミルクを移せるか、俺が見ていてあげるよ」
彼のミルクは絞ったタイミングに合わせて3種に分かれる。
朝一のミルクは香りが良く、1番粘度と栄養価高い特濃。
次に絞るミルクはさらっとしているが甘みがあり、味は1番美味しいとされているマイルド。
最後に絞るミルクは前の2つよりも味も香りも落ちるものの、安くて飲みやすいノーマル。
3種類別々の買い手が居て、どれも混ぜる訳にはいかない。
続きを絞る為には1度体内に注がれたミルクを外に出す必要がありそのためのミルク缶なのだが、今それは彼の手にあって俺に目の前でミルク排泄しろと言っている。
「い、やだ」
「いいの? 俺の牛チンコでガンガン突かれた所為で一生懸命締めたって直ぐ開いちゃうでしょ? 零したらそれだけで幾ら分になるのかなぁ……」
「ひ、ひど、酷い……っ!」
「酷くなんてないよ、俺のミルクタンクちゃんがちゃんとお腹からミルクをビュービュー出来るか確認しないと安心出来ないだけなんだから。優しいよ、むしろ過保護だ」
「そんなの、優しくなんか……、あぅ……うっ!」
声を荒げようとした俺の尻から太腿を伝い、ミルクが垂れる。
慌てて手を添え押さえるが、腹の中に大量に詰められたミルクが暴れグルグルと嫌な音を立てた。
「強情だなぁ」
「うぁっ?!」
彼が片腕で俺を持ち上げて、軽々と運ぶ。
牛の混合している所為なのか力が強いのは知っていたが、これほどまでとは思わず抵抗する事も忘れてぼんやりしてしまう。
ようやく意識を取り戻した時には彼の膝の上に腹ばいに乗せられて、尻にミルク缶をあてがわれていた。
「や、だっ、嫌だ、止め……ッ!!!」
「わがまま言わない」
「どっちが……?!」
「ほら、手伝ってあげるから」
「え……、ひぎぃ……――っ!」
長く形のいい指が俺の尻穴を突き、グワリと体内で開かれる。
放出を待ち侘びていたミルクが我先に出口に急ぎ、決壊の時は訪れた。
「や゛ぁあ゛ぁあああぁあああっ」
ミルクが缶の底を叩く音が室内に響き、体内で温まったミルクが勢い良く放出される。
どんなにすぼめようとしても挿入に緩んだ尻穴は締まる事無く1度溢れた流れは止められない。
辺り一帯を甘いミルクの匂いがふわりと漂った。
「まだ出るよね」
膨らんだ腹をぐっぐっと彼が押し、尻穴からピュクピュクとミルクが飛ぶ。
恥辱と羞恥で全身を全身を震わせる俺の尻穴を彼が指で広げて、確認するように内壁を撫でた。
「うん、傷も無いし綺麗綺麗。良く出来ました」
あまりの仕打ちにボロボロと涙を流す俺の頬に優しくキスをした彼は満足そうに笑む。
これで考え方の違いであり悪意はないのだから本当に始末が悪い。
「ミルクタンクちゃん少し休む? それとも直ぐに絞る?」
俺の髪の毛を優しく撫でながら彼は聞く。
それはとてもとても穏やかな声で低く甘く俺の耳を嬲り、声に誘われるようにペニスがピクンと跳ねた。
「ぃ、ぁ……、あぁ」
「ミルクタンクちゃんのチンコピクピクしちゃって可愛いなぁ……、俺がイク時に一緒に絞ってあげる」
節くれだった指が俺のペニスを撫で上げる。
その無骨な形に似合わず繊細に動く指が、本物の牛の乳を搾るようにキュ、キュ、とペニスを軽く握り、先端を引っ掻くように刺激した。
「は……ぁ、あ」
前の刺激に合わせて尻穴もキュンと締まる。
あの蕩けるような快楽を求めて身体が戦慄いた。
「……ぃれ、……て」
蚊の鳴くような小さな声。
それでも彼はそれを聞き逃さず嬉しそうに笑い、俺の尻穴にペニスを押し当てた。
2回目のミルクも無事に回収し、最後の作業だけは流石に俺に出来る量ではないので機械で絞る。
彼のペニスに器具を被せ根本を締めると電源をオンにした。
「んぐ……、やっぱりこれ好きじゃないな」
指先でグニグニと器具を嵌めたペニスを弄り不満げに眉を潜めた彼は、唇をタコのように尖らせる。
幼い仕草に少しだけ心が和むが、まだ自分の仕事が終わった訳ではない。
俺は彼の足元に座り込み、機械を嵌めたペニスの根本で震える睾丸を指で刺激する。
大量のミルクを作り出すそこは2回搾り出したにも関わらず、まだずっしりと重い。
「ミルクタンクちゃんもっと強くして」
「だから、変な名前で呼ばないで下さいって……」
「いいんだよ」
俺の抗議を途中で遮り、彼は優雅に笑う。
「君は俺専用のミルクタンクちゃん」
まるで愛の告白をするかのように夢見るような表情で笑った彼に、俺は言葉を無くす。
酷く無茶苦茶な事を言われ、人間としての尊厳を奪われているとしか思えないような扱いをされている。
それなのに心のどこかでそれに納得し、嬉しいとすら感じてしまう自分がいて……。
彼の指が俺の唇をツゥとなぞる。
「ミルクタンクちゃん、顔真っ赤」
指摘する声にようやく自分が赤面し、絶句していた事に気付く始末。
こんなに恥ずかしいはもうしたくないと思いながら俺はまだ、辞表を書けないでいる。
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