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◆短編
ミルクタンクちゃん(前)※R18
朝1番でタイムカードを切ると小さなミルク缶を持って仕事場に向かう。
タイムカードこそ切ったものの俺の仕事はごく短時間で終わり、且つこの年齢にしては異常なほど高給取りだ。

給料だけ聞けばうらやましいと言われるだろうがその内容を話す事が出来ない為、自分の仕事について誰かに話した事はないし、知られたくはない。

厳重に仕切られたゲートを抜けて、カードキーを通すと微かな機械音の後、ドアが開いた。

「ミルクタンクちゃんおはよう」

「……変な名前で呼ばないで下さい」

鉄格子からの向こう側からひらひらりと手を振りながら笑う男は我が社で1番の稼ぎ頭。

彼は人に似た姿をしているが人間ではない。
彼は牛と人間の混合種として作り出された人造生命体である。

彼が何の為に作り出されたのか定かでは無いが彼の出すミルクは、非常に高値で取引されていた。

高栄養で健康や美容に良く、何よりもこの世の物とは思えないほどの美味。
世のセレブ達が挙って順番を待ち、手に入れただけで羨まれるほどの人気商品だ。

軟禁生活を強いられミルクを絞り取られている……、という訳ではない。
その証拠に鉄格子と証したそれは細かい細工の施された豪奢なものだし、何よりの証に彼の部屋に鍵はかかっていない。

彼を大事にする社長が特別に作られた彼の部屋は誰が住んでも居心地が良く、当の本人も気にいっているようだ。
俺の住むアパートの数倍、いや数十倍は豪華である。

その大事な彼に何故俺のような中途半端な奴が近づけるのかといえば、彼自身に指名された所為。
気まぐれにミルクを出したり出さなかったりする彼の機嫌を取る為に、気に入った相手を世話係りにしようとした所、見事俺に白羽の矢が立ったという訳だ。

「ミルクタンクちゃん早く。待たされた所為で俺の特濃ミルク溢れちゃいそう」

唇を赤い舌で濡らしながら、草食系のはずの彼が肉欲にまみれた瞳でこちらを見る。
彼には女性的な胸も牛的な胸もない。
彼のミルクは……、ペニスから出る。

「早く、ミルクタンクちゃんのお尻で絞って」

俺の主な仕事は……、尻穴を彼のペニスに穿たれながらミルクを絞る事だ。

こんなご時勢だけど、この仕事辞めたい。



「ぉ…、ぅ…、う」

あらかじめディルドを挿入て慣らしておいた尻からディルドを抜かれると、元に戻ろうとする肉がヒクヒクと戦慄く。

「美味しそ……、いただきまぁす」

「んぎぃ……っ!」

ヒクつく尻穴に彼の図太いペニスがズズッと埋まり、目の奥で火花が散る。
ディルドより彼のペニスは大きいが、それを幾度と無く受け入れた俺にとって彼のペニスは痛みを与える物ではない。

それが単なる慣れなのか身体の自衛本能なのかはわからないが、彼のペニスは俺の尻にぴったりと埋まり快楽を生み出した。

「あー、ミルクタンクちゃんのお尻気持ちいい。朝1特濃ミルク出ちゃうわ」

「っ、い゛、あ゛ぁああっ!」

ねっとりと熱いミルクが内壁にピュピュとかかり、もどかしい刺激を与えられ思わず上擦った悲鳴をあげる。
その間にも内壁を嬲るピストン運動は続き、甘く体内を耕されていく。

彼のミルクは精液や尿とは別物で、勃起に関係なく放出される。
それは微かに粘度を持ち、抉られる度ヌタヌタと妖しい水音を立てて耳からも犯されてしまう。

直腸から微量に吸収されたミルクは、その豊富な栄養価の所為なのか俺のペニスを尚一層硬くした。

「ひ、ぃ……、いぁあ、あっ」

「トロントロンの表情しちゃって、気持ちいい?」

「ぁう……ぁ、あ」

「どうな、の?!」

「あぎぃいいいっ!」

語尾にあわせて腰を打ちつけた彼の乱暴な動きに背がビクリと反り上がり、喉から声にならない悲鳴が零れた。
痛みなら耐えられるだろうに、この身体を支配する快楽には全く耐えられない俺の身体は理性を易々と彼に受け渡してしまう。

「ぃ、もち、い……、気持ちぃ、いい……!」

「素直で可愛い、俺のミルクタンクちゃん。ミルク一杯出してあげるからゴクゴクしてね」

「ひ、……ぃい゛ぁああああ゛っ!」

俺のペニスの根本を押さえ、深々とペニスを埋め込んだ彼のペニスの先から放尿するようにミルクが飛ぶ。
ジョボジョボと体内で激しい水音を立てながらミルクを出す彼のペニスを絞るように内壁は蠢いた。

「ぃぎ、ああぁ、あ、……えぁ」

ビクビクと揺れる俺の身体は根本を押さえられて居た為に射精こそしていないが、射精を伴いオーガズムを感じて絶頂している。
言葉を忘れたように獣のように喘ぐ俺の唇を彼が舐め、唾液を啜り味わう。

「お腹一杯?」

「いっぱい、れす」

「残念、もっと注ぎたかったのになぁ」

クスクスと意地悪く笑った彼の声に、全身が熱くなる。
いつもこうやって彼に好きにされて感じてしまう淫らな身体が恥ずかしい。

「ほら、お尻ちゃんと締めないと零しちゃうからね?」

「……は、ぁ、ぁん」

彼のペニスがズリズリと内壁を逆なでながら出て行くと、ため息とも吐息ともつかない鼻にかかった声が零れる。
まるで性を誘うような甘えた声に情け無さを感じながらも、尻をキュッと締めた。

「んぅ……っ!」

タイミングがずれたのか、ミルクが少しだけ尻からピュッと零れて床を白く染める。
自分が零した分だけで数万円するのだから恐ろしい。


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