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◆短編
買う男、買われた男1※R18
体毛表現あり


憧れの人が居る。
正確には居た、だろうか?
彼は今憧れではなく、実際に触れられる位置に居て、俺の命令に逆らわない従順なイキモノになった。

理由は簡単、金だ。

たった数百万、それで彼の全てが手に入るという。
笑ってしまう、長い間想いを寄せた彼がそんな端金で手に入るのなら数百万なんて惜しくはない。

「いいのか、嶋倉? こんなおっさんに大事な金使っちまって後悔すんぞ?」

目元にクシャリと皺を寄せて苦笑する彼はセクシーで、ずっとその身体に触れたいと思っていた。
彼が手に入るなら代価が何であっても俺は差し出すだろう。

「後悔するのは貴方ですよ、雄大さん?」

腕を伸ばし節くれだった男らしい指をスイッと持ち上げると、舌を絡めながら口に含んだ。
愛飲しているたばこの染み付いたにおいと、皮膚の味。
全て味わい尽くしたくて軽く噛む。

「―……っ!」

痛みに顰めた眉根すら色気を感じさせる。
彼は、僕のモノ。



寝室に用意した彼と寝ても狭くないベッドに腰掛けて、恥かしそうに視線を泳がせる雄大さんは今日はじめて俺とセックスする。

金が用意できたのが昨日。
用意出来たと雄大さんに伝えたのが今朝。
そして今、俺は初めて彼に触れる。

「どうすればいいんだ、俺は」

「じゃあ脱いでください」

カァッと顔を真っ赤にする雄大さんは少し幼い。
確か今年で46歳だっただろうか、こんなに可愛らしい反応をする46歳なんて反側だ。

「み、見るなよ……」

モジモジとネクタイを緩め震える指でボタンを外す、その仕草すら愛おしい。
しゅる…と微かな衣擦れの音を立てながら、肩から滑り落ちるYシャツ。

鍛えられた胸部は張りがあり、押し上げたら手の平に心地いい弾力が伝わりそうな巨乳。
割れた腹筋に窪んだ形のいいヘソ、そしてヘソに届きそうなくらい伸びた陰毛は黒々として触ったらシャリシャリといい音を立てそうだ。

「意外と体毛濃いんですね」

「んなっ……、う、うっせぇよ、お、男なんだから普通だろっ!」

「俺はそんなに濃くないんで」

「い、嫌なのか?」

嫌? そんな事がある訳が無い。
可愛らしい雄大さんを守る為に生えた毛が嫌なんて、そんな事は絶対にありえない。
まあ、守る為に生えたそれらは俺を硬く昂ぶらせて、彼を危機に追い込んでいるのだが。

「いいえ、興奮します」

自分のズボンからベルトを抜いて彼に見せ付けるように前を開き、布地を押し上げ下着にシミを作る俺の雄を晒す。
彼の痴態に中てられて、ドクドクと脈打つほどに勃ちあがったペニスはすでに濃い先走りを漏らしている。
情けないがそれほど持ちそうに無い。

「ぅあ、でけぇ……」

恐ろしいものをみるように眉根を歪め、細かく震える身体。
彼も俺のペニスをアナルで受け入れるのをわかっているのか、不安そうだ。
だがやめてあげる気は無い、彼が欲しい。

「大丈夫です、いきなり挿入れたりはしませんから」

「そんなのいきなり突っ込まれたら死ぬっつーの……」

可愛い、可愛い、汚したい、虐めたい、愛したい。
不安げに窺うようにこちらを見る雄大さんの手を引き、ベッドに押し倒して唇を奪った。
初めてのキスなのに、歯列をなぞり舌を絡め、唾液が口の端から零れるくらいに激しく貪る。

ピチャピチャと舌が絡む音に唾液が混じる音、はあはあと荒い息。
息苦しさに瞳が潤むのがたまらなくて、俺の身体がブルリと震えた。

「雄大さんすみません、俺、1回先にイってもいいですか?」

途中でイってしまうくらいならと、恥ずかしいが宣言する。
別に普段から早いという訳ではないのだが、やはり雄大さんと出来るとなると勝手が違うようだ。

「あ、ああ。そんなにでかくしてちゃ辛いだろ。手ですればいいのか?」

身体を起こして俺の下肢に触れようとする雄大さんの手を掴み、グッと持ち上げる。

「ぬあっ?!」

慌てた声を上げる雄大さんの腋に指を這わせ、そこに生えた可愛らしい毛に触れる。
しょり…と毛が触れ合う微かな音が鳴り、敏感な肌に触れられた雄大さんの身体がビクンと跳ねた。

「ここ、借りていいですか?」

「へ、え? え?」

返事を待たずにぬるりと濡れた自身のペニスを彼の腋に押し付ける。
ジョリジョリと毛と肌がこすれ合う感触がたまらない。
なにより彼の誰も触れた事がないだろう場所を犯していることに激しく興奮する。

「嶋っ、嶋倉?!」

自身の腋からぬぷっぬぷっと生えてくるペニスに動揺が隠せないらしい雄大さんの顔は真っ赤で、慌てるその表情は俺を凄く煽っていく。

「雄大さんの腋コキ、すごく、気持ちい、ですっ」

ズッ、ズッと突き入れる動きで腋を擽り、毛で刺激しようと腰を揺らす。

「な、なんで、こんなとこ、い、やだっ!」

腕を押さえる俺の手を雄大さんがはがそうとするけれど、俺はピシャリと叩く。

「駄目です、雄大さんは俺のでしょう?」

「〜〜……っ!」

顔を赤く染めて俯いて、そして、コクンと頷いた。

たまらない、この人のこんな顔。
俺しか見られない、誰にも見せない顔。

恥らう雄大さんの顔をオカズにジュプジュプと腋を犯していたが、張り詰めた俺のペニスはそろそろ限界で、濃い先走りが雄大さんの身体を濡らす。

「はっ、はっ、あっ、雄大さん、俺、イきそ、……っ」

「は、早くいけよ」

恥かしくてこちらを見られないらしい雄大さんはそっぽを向いたけど、ちゃんと見てなくていいのかな?

自分の腋が精液浴びる所。

「イ……クッ!!!」

雄大さんの腕に縋るように抱きしめて、大きく腕を開かせると、黒々とした腋毛に向けて射精する。

「ひっ!」

「あ……、すげぇいい……」

腕にペニスを擦り付けて残滓を全てそこに吐き出すと、腕を広げさせたまま少し距離を取った。

黒い腋毛に白い精液がねっとりと毛に絡みつき、すごく淫靡。
腋の蒸れた匂いと俺の精液の匂いが混じり、いやらしい香りが漂うそこに俺は指を伸ばした。

ぬちゅ、くちゅり

「んぐ……っ!!!」

濡れた毛は先ほどのようにしゃりとは鳴らず、滑った音を立てる。
俺と雄大さんの混合物を指先で絡め、彼の口元に近づけ……。

「……舐めて」

「う゛、あ゛ぁ……、〜…っ! ―…っ! ……変態!」

嫌そうに眉を潜め眦に涙を溜めながらも、彼は存外素直に口を開き指に舌を絡めた。
苦しそうに不味そうに、チロチロ蠢く舌は紅い。

(ああ、本当に好き、好き過ぎてどうしよう)

紅い色に興奮する牛の気持ちが今ならわかる。
舌の紅に誘われてまた芯を持ち始めたペニスがフルリとゆれた。


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