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◆短編
怒れる賢王の罰※R18
※暴力・微血液表現 小スカ有り



「おやぁ、可愛いなぁ。お嬢ちゃんいくつー?」

「ななつー」

顔を良く見る為に抱き上げた少女は指で7を表して笑顔で答えた。
幼い表情と、リンゴのように赤く色付いた頬はとても愛らしい。

「そうかー、7歳かー。……おい、流石の私でも7歳の女の子に手を出す趣味はないぞ?」

傍に立っていた大臣を睨むと、大臣は決まり悪そうに目をそらした。
どこかでミスに気付いたのだろうが、私が怒るのを判っていて言いそびれた、そんな顔だ。

大国の王として君臨する私は周りから賢王と呼ばれている。
私自身が賢いという訳ではなく、先祖代々が慕われ指導者として有能であった証であり、王位と共に代々受け継いできた由緒正しき称号である。

が、私はどちらかと言わずとも武闘派で、王という立場ながら喧嘩っ早いという劣等生。
一緒に訓練する事の多い軍部とは仲が良いが、執務に関しては大臣に丸投げしていた。

小さなレディとは別に、私にはすでに2人の妻が居る。

1人目は支配している隣国の王女で、昔から知っている幼馴染み。
知りすぎていて手を出す気にもなれず、正妃として据えてはいるが抱いた事はない。

どうやら彼女には昔からの思い人が居るらしく、子供が出来ないようにする事を条件にその相手と会う事に目を瞑っている。
本当は離縁して彼女達が幸せに暮らせるようにしてあげたいのだが、別れる事によって隣国に対する支援を切る事の表明になってしまうような関係だ。

「今のままで構いませんわ、普通とは違うけど私は幸せです」

彼女はコロコロと鈴のように笑う。
恋愛感情こそないものの、妹のように愛している。

2人目の妻は小国の王女。
政略結婚以外の何物でもない彼女だが、私と結婚した時にはすでに70歳を超えていた。

人質としての面が強いので誰であろうと構わないのだが、流石に抱くわけにもいかない。
レディに対して大変申し訳ないとは思うのだが、なんというか、……勃たない。

「申し訳ありませんねぇ」

顔の皺をクシャリと作り、ほほほと笑う上品なレディは大変頭が良く、困った事の相談役として話を聞いてもらう事が多い。
困った事がなくても様々な話題を知っている上語彙に富んでいて、柔らかい物腰の彼女との会話はとても楽しく心安らぐものだ。

愛とは違う感情かもしれないが、私の妻として彼女の事も大事に思っている。

だが、子供が出来ないと困るのだ。
私は一応この国の王で、次代の王となるべき子を育てなければならない。

だからこそ妻を娶らなければならなかったのだが……。

「どうするんだ、おい」

「17歳と聞いていたのですが……」

楽しそうに小さな王女を囲み、私の妻達が笑う。
小さな王女に似合った柔らかい色合いのドレスをひらひらとはためかせながら、クルクルと周る姿は可愛らしい。

だが幾ら王女が愛らしかったとしても私はロリコンではないし、初潮どころか異性すら意識していないあの幼い王女に手を出せる程外道でもない。

「……というか、あの国はこの幼い王女を人質として寄こした訳か」

「はい、そのようで」

ギリリと奥歯を噛んだ。
同盟の話を出したのはこちらだが、王女を妻にと話を出したのはあちら。
つまりあの時からこの純真無垢な少女を人質に出そうとしていた訳か。

「……王女を連れて来た騎士が居たな」

「はい、別室に待機しております」

「それではそいつから話を聞こう。ああ、王女は手厚く歓待してやれ」

「は、かしこまりました」

仲良く話す妻達に気取られぬようコッソリと部屋を抜け廊下に出た。
温かく快適に空調の整えられた中とは違う冷えた空気に気持ちまで引き締まる。

「外道共が……」

力を込めた指がバキバキと歪な音を立てた。



「ひ、ぎ……っ、い゛あ゛」

「ああ、切れたか。でもお前達がしようとしていた事に比べたら酷くなど無いだろう?」

整った顔立ちの男は情けなくボロボロと涙を零しながら悲鳴をあげた。
大臣も大体の顛末を予想していたようで、防音の利いた部屋に通してある辺り、長年の付き合いという奴か。

強引に貫いた後唇には申し訳程度の潤いしか与えず、痛みを与える拷問の意味合いが強い。
肉輪を貫く私の剛直は久しぶりに女性の柔肌を味わえると思っていた期待からか硬く張り詰めて、普段より大きくさえあった。

結果この無能な騎士を犯す事になっているが、悲しいかな男の性、穴にさえ入ってしまえばそれなりに満足してしまう。
どちらかといえば女性の方が好きではあるが、男の味も知っている私にとって、違和感のない行為で幸いした。

まあ、この騎士には不運だろうが。

「ぃぎ……あがっ、あ゛、あ゛っ?!」

「どうした? まだ半分も入っていないぞ」

ググッと腰を突き入れようとすると、男が仰け反りほうほうの体で逃げようと、私の腕に爪を立てた。

「んい゛ぃっ、無理、無理ぃいい゛ぃいい」

突き入れられる腰を傷ついたような顔で眺めながら、見開いた目から涙を零す顔はゾクリと震えるほどに色ぽく、実に加虐心をそそられる顔。

逞しく鍛えられた体躯だが、後唇を貫かれ力が入らないらしく、私の薄皮一枚傷つけられない。
肌を爪でコショコショと擽られる感触は、心地いいくらいだ。

「遠慮しなくていいぞ、もっとくれてやろう」

「あがぁああああああああっ!!!」

強引に肉茎を押しこんで拓かれていない穴をメリメリと押し開く。
男に犯される事と初めて受け入れる事、どちらが一体ショックなのだろう。
まあ、外道の事など知ったことでは無いが。

「ひ……ぃ…、い」

不意に微かな水音が聞こえ、視線を下にずらせば案の定、騎士は萎えた肉茎からショロショロと失禁していた。

「流石騎士殿、男の肉茎を受け入れながら排泄とは恐れ入る」

「え……、あ、なんれ、ひっ、い、いやだ! やだぁあああっ!!!」

腹の下から逃げようともがく度、私の腹に温かい尿がかかり、シーツにいやらしいシミを作っていく。
膝裏を掴み乱暴に脚を開かせると、顔にかかるように調節してやる。

「やあ゛あああぁぁああああッ!!!」

力が入らないのか止まらない失禁は、彼自身の顔を濡らし、叫び続ける口にまで注がれていく。
綺麗な顔は涙と鼻水と尿で汚れて醜く歪む。

「あ゛、あ゛あぁ、ぁ……」

次第に弱まっていく尿を見届けて、ぐしょぐしょに汚れた顔を舐め取ってやる。
少ししょぱいのは鼻水だろうか?

「も、……もぉ、ゆるひへ、くらは…」

「駄目だ。お前にも、お前の国にも罰を受けてもらう」

「あぎゅ……っ、ぅあ」

わずかばかりの慈悲の変わりに萎えた肉茎に指を這わせる。
先端を優しく弄ってやるとすぐに硬くなるのは若さだろうか。

「あひ…ぃ、ひ、ひぅ、う……っ、んんっ!」

失禁までした所為で羞恥すら曖昧なのだろう、恥らい無く喘ぎ出した騎士は雌犬のように尻を振った。
軽く腰を蠢かすとまだ痛いのかビクビクと身体を震わせたが、指の動きを強くすればまた喘ぎ出す。

そうだ、男の罰はこれがいい。

「私の次の妻が決まるまで、お前には私の相手をしてもらおう」

耳元で囁くと男はビクンと身体を揺らし、泣き出しそうな顔で首を横に振った。
罰は相手が嫌がるものでなければ意味が無い。

騎士の嫌そうな顔に私は満足げに微笑み、最奥を貫くように腰を振るった。



「なあ、子供作らないか」

「お断りしますわ」

不躾な私の言葉に幼馴染みでもある妃は取り付くしまもない。
まったく他の誰もが恐れ頭を下げる存在の私だが、妻達には甘い。

「私とではない、お前の恋人との間で、だ」

「どういう風の吹き回しですの?」

訝しげな表情の幼馴染み、それもそうだろう。
彼女だって人並みの幸せが欲しいと願っていたが、政略結婚という枷の所為で、最愛の人との間に子供を作る事が出来なかったのだから。

「勿論私とお前との子供として育てる訳だが」

「ああ、あのお気に入りの騎士様の為ですのね」

にやりと笑う勘の良い女。
私は多少恥かしくて、彼女の視線から目をそらした。

あの日、乱暴に犯したはずの騎士を、私はどうやら愛してしまったようなのだ。

女とは違う冷たい肌も、丸みのない硬い尻も、柔らかさのない鍛えられた胸も、何一つ私の好みではなかったはずなのに、今では可愛くてしょうがない。
勿論はじめは乱暴に犯していたのだが、いつの頃からか甘く泣く声が混じりはじめ、今では私の腕に縋りキスをねだるあの騎士が、愛おしくてたまらないのだ。

「王には私の不義をお目溢し頂いておりますものね、これでお相子というもの」

コロコロと鈴が鳴るような声で笑う幼馴染みに私は渋い顔をした。
どうも彼女に大きな弱みを握られてしまったようだ。

自身の血脈を絶やしてまで、それが王のする事かと思わない訳ではない。
だが理性ではなく本能で彼を選んでしまった。


・・
・・・

「おかえりなさい」

部屋に戻ると笑顔で彼が迎えてくれる。
初めの頃の怯えた表情が嘘のように寛いだ顔は、長い時間をかけて私が得たものの1つだ。

肩に手をあて、頬に、唇にキスをすれば、照れているのか顔がポッと赤くなった。

「私が居ない間、お漏らしなんてしていないか?」

「っ!!! し、しません!」

初めて身体をつないだ時、お漏らししてしまった事を暗にからかえば、顔を真っ赤にして照れてくれる。
元は真面目な性格なのか、反応が素直だ。

「可愛い」

今度は怒らせてしまったお詫びも兼ねて深く優しくキスをした。
文句が言いたいのか私に口を塞がれながらも何事かを言おうとしていたが、やがて諦めたかのようにその腕を私の背中にまわし、ギュッと抱きしめてくれる。

「さあ、騎士様。私の相手をしておくれ」

彼の熱に、匂いに、可愛らしさに、硬く勃起した私の下肢を寛げると、彼は跪いて怒張を口に含んだ。

私はもう妻を娶らないだろう。
次の妻がこなければ、彼は永遠に罰を受け続ける。

私に愛され続けるという甘い罰を。

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あきゅろす。
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