◆短編
運命の恋人4※R18
「ふ、……っ、あ、あっ、あぁ…」
俺のちんぽをゆっくりと飲み込みながら、千紘君の身体が沈んでいく。
ローションを使って沢山慣らしたからか、千紘君のお尻はヒクヒクと動きながら俺のちんぽを迎え入れてくれた。
「きゃ…、ふ、…ふ、ぅ」
片手だけ繋がった手が俺の手をギュッと握り、時折指が俺の手の甲を軽く引っ掻くのがくすぐったい。
すべて収め終わったのか、千紘君の身体が俺の上で小刻みに震えて、深く、大きく息を吐いた。
「は……、ういちのペニス、きもち、い……ぃ」
ウットリとした表情の千紘君が、空いた手で俺の腹を撫でる。
へその周りをくるくるとなぞった指がつぅと腹筋を滑って、俺と千紘君が繋がってる場所に触れた。
「……ッン」
「あはぁ、ういちのまた大きくなった」
軽く腰を上げると外気に晒されたちんぽを千紘君の指がツンツンつつくと、その度に気持ちいいのが襲ってきて、俺の身体もビクッ、ビクッと反応してしまう。
ただでさえ千紘君の中が気持ち良くてもう精液が出てしまいそうなのに、こんな意地悪されたらもう持たない。
「ち、千紘君、ダメぇ」
「もうイキそう? いいよ、我慢しないでいっぱい俺の中に出して」
身体が蕩けるくらい優しい声の千紘君は片手を俺の腹につくと、身体を上下に動かせて俺のちんぽを刺激する。
目の奥で白い光がパァンと弾けるような錯覚と、太ももが痙攣するほどの気持ち良さに意識が飛びそうになった。
「い゛、あ゛ぁッ! あっ、あぅうううっ!」
ギリギリと奥歯を噛んで強い射精の波をなんとか耐えた、耐えられた、凄い。
腰のちょっと上辺りがムズムズするし、ちんぽは千紘君の中に入ってなかったらお腹に付くぐらいバキバキに勃ってるのに我慢出来た。
涙で濡れた視界の向こうで千紘君がゆらりと揺れる。
ちゃんと見えないけどその表情は不満そうに見えた。
「なんで? なんで射精しないの? 俺の中に出すの嫌? なんで? ういち、俺の中にいっぱい中出してくれるって言ったよね? 嫌なの、なんでしてくれないの?」
千紘君は上から俺を見下ろしながら小首をかしげる。
子供みたいな仕草の千紘君は、なんでなんでと繰り返しながら俺の顎に触れた。
ゆっくりと、ゆっくりと、その指が顎をなぞって首にかかり、喉仏を転がすみたいに撫でる。
その行為にちょっとした息苦しさを感じるけれど、それ以上に千紘君が触ってくれるのが嬉しい。
「やだよぅ」
「俺とエッチな事するのが嫌なの?」
フルフルと首を振る。
だって俺がしたくて千紘君を誘ったのに、千紘君とエッチな事するのが嫌だなんてこと絶対にない。
本当はさっきだって我慢しないで射精しちゃいたいって、ちょっと思ってた。
千紘君はきっと怒らないし、しょうがないなって笑ってくれる。
だけど……、だけど
「1人だけ気持ちいいのはやだよぅ。俺、千紘君と一緒に気持ち良くなりたい」
そう言って繋いだ千紘君の手をギュッと握った。
俺は千紘君みたいにエッチするの上手くないし、知識もないし、覚えも悪い。
だけど千紘君に気持ち良くなって欲しいっていう思いはいっぱいある。
自分だけじゃなくて、俺も千紘君を気持ちよくしてあげたい。
「…っ、ぁ」
「……千紘君? ッ、ふぁっ?!」
千紘君が空いた手で自分の顔を覆ったかと思うと、突然俺のちんぽを包んでいた千紘君の尻肉がうねうねと搾り取るみたいな動き方をした。
突然の事にびっくりした俺の顔をピシャリと熱い液体が打つ。
独特の匂いと粘りを持つそれは……。
「せーえき?」
「……ば、かぁ」
握った手で俺の胸を軽く叩いた千紘君はトマトみたいに耳まで真っ赤。
もしかして千紘君、照れてる?
「ち、千紘君?」
「ういちが可愛くてかっこいい事言うから、身体がきゅぅんとしちゃって射精しちゃったじゃないか!」
「千紘君、気持ち良かった?」
「……凄く」
「そっかぁ」
千紘君が気持ち良かったって言ってくれた、千紘君が気持ちいいと俺も嬉しい。
口元が自然にムニムニ動いて、我慢しようと思っても笑ってしまう。
嬉しい、嬉しい!
「千紘君が俺より先にイッたの初めて?」
「そう。悔しいな、俺がういちをいっぱい気持ちよくしてあげたいのに」
「いつもされっぱなしじゃないもん、俺も千紘君にお返しするもん。俺だって千紘君ダイスキだからね!」
繋いだ手を上下にブンブン振って、ちょっとだけ勝った気分。
いつも千紘君にはかなわなくて、勝ち負けじゃないってわかってるけど、でもやっぱり悔しいから、初勝利は嬉しい。
「あんね、あんね、千紘君」
「ん?」
「……、でも、そろそろ我慢してたの限界っぽい」
誤魔化すように笑う。
千紘君は目をパチパチと2・3回まばたきしてからクスクスと笑った。
「さっきまでは格好良かったのにもうおしまい?」
「だって千紘君の中、自分でちんぽをゴシゴシ擦るよりも気持ちいいし、温かくてトロトロするんだもの」
上手く説明出来ないけど、早く気持ちよくなりたい俺は焦り気味に手振りも合わせてなんとか説明しようとする。
千紘君はそんな俺を全部わかってるみたいににっこり笑って、そしてキスをしてくれた。
「ういちが俺の身体で感じてくれて嬉しい。俺の身体は全部ういちのだからいっぱい触って、いっぱい弄って、いっぱい苛めて、いっぱい愛して?」
千紘君の腰がゆるゆると動くと、俺のちんぽも擦られて凄く気持ちいい。
ガクガクと震える太ももにグッと力を込めて、千紘君の奥を味わう為に腰を突き入れた。
キュッ、キュッと締め付ける肉の感触と、千紘君の微笑みにゾクリと全身が震える。
愛されるのって、愛するのって、怖い。
こんなにいっぱいの幸せでいいのかな?
こんなにいっぱいの好きでいいのかな?
「ういち、だいす、き」
いいのかな?
いっか!
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