◆短編
運命の恋人3※R18
「ういちは本当に可愛いな! 何もしなくても好きだけど、俺の為になにかしてくれようとするなんて! たまらん、ゾクゾクする! こんなに可愛いういちだから誰かに奪われないかといつも不安なんだ、誰にも見えない場所でういちと俺2人だけになってしまえばいいのに、そうしたら俺達がアダムとイブのように居られるのに!」
「アダムとイブってずっと昔に居た皆のお父さんとお母さんだっけ? じゃあ千紘君って子供出来るの?」
「欲しいのか? まあ造れない事もないだろうけど、さすがに法律とか諸々が面倒かな。それにたとえ子供でもういちとの二人っきりを邪魔されるのは……、ああでもういちそっくりの子供とか絶対に可愛いだろうな」
ウットリとした表情で千紘君は夢見るように微笑む。
なんだかよくわからないけど千紘君が幸せそうなのは良い事だ。
ひとしきり喜んだ後で千紘君は枕をベッドと背中の間に挟むと、膝の裏を持って足を軽く広げた。
無防備でエッチなポーズにどきりとする。
まったく日に焼けていない太ももの白さにコクンと唾が鳴った。
「いいよ、ういち。好きに触って」
「えっと、どうしたらいい? どうしたら千紘君は気持ちいい?」
「俺はういちがしてくれるなら大抵なんでも気持ちいい。でもそれじゃわかりにくいか。ういち、指をローションで濡らして、ちゃんと指の根本までしっかりね」
「わかった」
千紘君から渡されたローションで指をまんべんなく濡らす。
ネトネトしているのにサラサラしてて、指と指をくっつけて離してを繰り返すとニチャニチャと粘っこい音。
「これでいい?」
「ああ、それで大丈夫。ほら、ここがういちのペニスが入る所だよ」
千紘君の手がお尻の肉を引っ張って、お尻の穴を見えやすいようにしてくれる。
ちょっと茶色っぽいピンク色のお尻の穴は、ヒクヒクと動いていてなんだか別の生き物みたい。
「こんなに小さい所に俺のちんぽ入る?」
俺は脳みそ小さいけど身体もちんぽもでかくて、改めて自分のちんぽを見てみると、千紘君のお尻に入りそうな気がしない。
いままでどうやってたんだろう?
「入るよ。初めの頃はういちのが大きすぎて大変だったけど、何回もやってるうちに俺の身体がういちのモノになっていったから。まあ今でも慣らさないと痛いけどな」
「頑張る! ……痛かったら言ってね?」
「了解」
濡らした指で千紘君のお尻に触れる。
白い肌はすべすべでびっくりするぐらい気持ちがいい。
キメコマカイって奴だ、きっと。
お尻の花の蕾みたいな所を指でつんつんすると、ノックの返事をするみたいに蕾が開き、少しだけ千紘君の中が見える。
濃いピンク色と赤を足したような色の中はムニュムニュしてて不思議な感じ。
「くふ…、ぅ…ん、んんっ!」
ゆっくりと千紘君の中に指を進める。
体温が低いはずの千紘君のお腹の中は温かくて、そういえばいつも千紘君とエッチな事をする時は温かい千紘君の中でちんぽが溶けちゃう気がしてた。
指をキュウキュウ締め付けヒクヒクとうごめくお尻の穴から、千紘君を傷つけないよう慎重に指を引き抜いてまた突き入れる。
濡れた指と千紘君のお尻が触れ合って、クチュクチュと水の音がした。
「んぁっ、あ、そこっ、気持ちいぃっ」
柔らかい中で指を動かして温かい肉を押すと、ある一点で千紘君の身体がビクンと跳ねる。
気持ちがいいのか頬が赤く染まり、指を締め付ける力も強くなった。
もっともっととねだるように蠢く肉に俺のちんぽがピクンと揺れた。
お尻なのに全然汚さとか気持ち悪さは感じない。
なんか、なんか……
「エッチい」
「えっ!?」
「これで合ってるのかわかんないけど、なんか千紘君のココ、凄くエッチで俺の指を食べようとしてるみたいなんだもの」
「ああ、びっくりした。ういちから言葉攻めされちゃったかと思ったよ」
「ことばぜめ?」
初めて聞く知らない言葉だ。
もしかして俺、千紘君を傷つけた?
俺が馬鹿って言われて胸にもやもやした物が溜まったみたいに、千紘君の胸ももやもやしてる?
「ご、ごめん、ごめんね?! えっと上手く言えないけど悪い意味じゃなくて」
「ういち」
「う、うん!」
呼びかけた千紘君の声に身体がビクンとした。
(嫌いって言われたらどうしよう、俺は千紘君の事大好きだからいっぱい謝れば許してくれる?)
おろおろしている俺に気づいたのか千紘君は軽く手を振ると、にっこりと微笑んだ。
「大丈夫、ういちが俺の事を傷つけようと思って言ったんじゃないってわかってる。それにういちが言ってるの合ってるもの」
「合ってる?」
「そう、俺、ういちの事食べちゃいたい位愛してるから。だけどそんなのもったいないし、食べるよりももっと深く愛し合える方法知ってるから食べない。どんな方法だかわかる?」
「ん、んー……」
千紘君は頭がいいから難しい事をいっぱい知っていて、俺には全然わからない事も多い。
だけど千紘君が聞いてくれたんだから自分なりに頑張って答えを探す。
深く愛し合える
愛……
「手をつなぐ、かなぁ」
「へえ、なんでそう思った?」
「だって食べちゃったら手が繋げないから」
1番食べやすそうだからきっと食べるなら手から食べると思うんだ。
だけどそうしたら1番最初に手が繋げなくなる。
千紘君がギュッと握ってくれるのも、千紘君の手をギュッと握るのも大好きだから、手が無くなったらきっと凄く寂しい。
「そっか、俺の答えとは違うね」
「ありゃりゃ、間違えちゃった」
「間違いではないよ、答えはいくつもあるんだから」
そう言うと千紘君は俺の腕を掴んで身体をグッと引き寄せる。
急な事に体勢を崩しそうになった俺の身体を抱きしめて、頬に優しくキスをした。
「俺の答えはね、ういちのペニスでいっぱい突いて貰って、気持ちよくして貰った後で中出しして貰う事。……ねえういち、してくれる?」
耳元で囁く千紘君の声で、背中に上手く言えないモノが溜まっていく。
でもそれは不快じゃなくて、なんだかすごく幸せで、ああどうしよう、嬉しい。
「……うん!」
千紘君が大好きで、俺、すっごく嬉しい。
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