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◆短編
divieto1※R18
人気の無くなったオフィスは静まり返っている。
警備員が歩く靴の音が普段は賑やかな廊下にカツーンカツーンとよく響く。
職務に忠実な彼はいつもこの時間に見回りをする。
片手に警棒、片手に懐中電灯もいつも通り。
部屋の扉を開け中を1通り見まわし、主だった場所を懐中電灯で照らす。
そして小さな声で異常なしと確認し、静かに扉を閉めた。
足音が遠のいていくのが聞こえ机の下から、年齢25前後の男が這い出した。
手には小型のライトを持っていて、先ほどまでは警備員に見つからないように消していたようだ。
スーツの胸元に社員証がある事からここの社員だと言う事がわかる。
社員証によれば彼の名は、巽 信二。
狭い机の下にいたからか首をどうかしたらしく、手を当て頭を軽く振ると足元に声をかける。

「見られるかもしれないって思いながらイったんですか?変態だなぁ…」

足元には口にタオルを詰め込まれ、後でをネクタイで縛られて、下肢を露わにした男が転がっていた。
萎えたペニスからはとろとろと精液がこぼれ、不自然に開かれた足の間には男性器を模した玩具が突っ込まれていた。
彼の名は福本 忍。
この会社の部長で38歳になる男性で独り身。
巽の上司だ。

福本は顔を真っ赤に染めて足を閉じようともじもじするが腕が縛られていてうまくいかない。
それでも何とか少しづつ閉じてきた足を、巽の足が逆方向に勢い良く開く。

「ひぅっ!!!」

思い切り開かれた足にアナルにが引きつり悲鳴を上げる。
巽の前で恥部を露わにされた福本の目には、羞恥と痛みで涙が溜まる。

「何勝手に足閉じてるんですか?」

ふさがれた口で訴えようと一生懸命話そうとするがただくぐもった声が漏れるばかりで伝わらない。
気持ちを伝えるために頭を左右に思いっきり振った。

「お仕置きされたいんですか、部長」

そういうと福本の足の間に座り、アナルを蹂躙するディルドに手をかけた。
何をされるのか気が付いて、福本の身体に緊張が走る。
頭をフルフルとゆっくり振りながら無理だと目で訴える。
巽はにこやかに笑い通る声で言った。

「ああ、部長みたいな変態にはご褒美ですね」

巽の手がディルドを抜き取る。
腸壁が引き止めるようにディルドに絡んだが、構わず引き抜く。
凄まじい摩擦に背中が粟立ち、苦痛の中にかすかな快感を感じる。
その証拠に射精して萎えていた筈のペニスがまた頭を擡げていた。
長い時間挿入されていたディルドが抜かれた後はすぐには閉じず、まるで呼吸をするかのようにひくひくと怪しく蠢いた。
まるでそれはねだるかのようで…。

「はは、えっろ。さっき抜いたばっかりなのに、もう欲しいんですか?本当に部長は変態だな」

カチャカチャとベルトを外す音が部屋に響く。
恐る恐るそちらに目線を向けると、既に興奮しきって硬くなった巽の長大なものが目に入る。
目を逸らす事が出来ず思わず唾を飲み込んだ。
自分の先端からあふれ出る先走りを全体にまぶしながら擦る。
そして、福本のアナルに口付ける様にゆっくりと先端を触れさせた。
期待なのか、恐怖なのか分からない綯い交ぜな感情が支配して、息が荒くなる。
捏ねる様に入り口でペニスをこすりつける巽に、堪えきれない福本は強請るような視線を向けた。
それに気付いた巽は、人の悪そうな顔をして笑った。


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