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◆頂き物
沈也様からの頂き物3※R18
「包茎で、デカくて、匂いも好みで九尾なのに初物とか!有り得ない…!ああ、もう、興奮しすぎてイッちゃいそ…っ」

ぞくぞくと震わせた身体を掻き抱く様にして常葉はうっとりとしている。

「え、じゃあ女の身体になっても良いなぁ…ああでもやっぱり化けてない方が良いかな。うふふ、どうしてあげよう」

押し倒されている身体の上に身を横たえさせながら、常葉はするりと九本の尾の一本に指を絡めて妖艶に笑った。

「天国、見せてあげる」



「や、ア゙ァアアあアああ!!!!」

醜い声が咽喉から迸る。
顔中を唾液で、涙で、その他諸々の液体でぐちゃぐちゃにして叫ぶ、吼える。
手の札はとうの昔に効力を失っていた。けれど札を張られていた時となんら変わらず動けはしなかった。
脳を犯す真っ白い未知の快楽に抗う術を全て持って行かれた。

「そんにゃに、しめたらっ!!!あ゙っも、うごかないれぇえええ!!!」

「んっ、あは、すっごい顔」

「あ゙!あ゙!や、もう、だっ、ひぐっ!!」

身体の上で腰を振っている常葉が笑うと、顔を近づけて頬を舐める。
その舌の感触でさえ官能に繋がり、ビクリと腰を跳ねさせ、また吼える。

「きもちいい?ねぇホラ、こうやって…ンッ、ぐりぐりって腰…回してあげるっ」

「い゙ぁあああああぁああああ!!!!アヒッ、ヒッ、ヒィッ!!」

うねる内壁に性器が揉みしだかれる。そこはとろける程柔らかくて、熱くて、その熱で性器がとろとろと溶けていっている気がする。
と、思えばきゅう、と引き絞られ、蕩けかけていた輪郭を取り戻す。
脳が爆ぜる。腰が蕩ける。
快楽で壊れてしまう。

「あは、白目剥きかけちゃってるし」

白目を剥き、ヒクヒクと痙攣を繰りかえすだけになった身体を常葉は後ろ手に手を伸ばし、嚢を掴むとぎゅっと握りしめた。

「ア゙!?、ぎゃぁあアあ゙!!!!!」

「まだ寝ちゃダーメ」

危機を覚える激痛に再度覚醒した丹鼓の頬をするりと撫で、常葉はにこりと笑った。
それは笑みだけ見れば、まるで慈母の様な優しさにすら見える。が、告げられた言葉は地獄逝きの沙汰よりも惨い物だった。
それを聞いてぶわりと丹鼓の目から涙が零れ落ちる。

「ひっ、ひっ、も、やめ…、も、出な…っひっ、も、死、じゃう…っ」

「あーあー泣かないの」

泣かせているのはそう言っている本人なのだが、どこ吹く風で涙を拭ってやる。
ちゅ、と腫れた瞼に唇を落としてあやす様に撫でてやると、ぺたりと伏せられていた三角の耳がふるふると震えた。
泣く状況を作ったのは目の前の相手なのに、優しくされると縋りつきたくなってしまう物で。
丹鼓は抱き着くとすんすんと鼻を鳴らした。

「気持ち良く無かった?」

「き、きもち、よかったけど…よすぎて、死んじゃう…っ」

「んふふ、可愛いー」

確かに気持ちは良かった。
最初に咥淫をされて、常葉の口の中に大量の精を撒き散らした時には腰が砕けた。
ここに今から入るのだと見せつけられた慎ましやかなすぼみに、己の性器が飲み込まれていく様をまざまざと目に焼き付けさせられた。
包み込まれた肉壁はうねうねと蠢いていて、根本まで挿れられただけで絶叫しながら精を吐いた。
その後、本能に振り回される様に腰を振り、口の端からだらだらと唾液を零しながら今まで知らなかった快楽の高みに到達した。が、行き過ぎる快楽は苦痛になる。
突きつけられる快楽は初めての身体には酷すぎる物で、もう何度精を漏らしたか分からない。
これ以上は本当に死んでしまうと泣きながら訴えた。

啄むような優しい口付けが顔中に落とされ、許して貰えたのかと安堵に心が緩む。
危機が去ると、次に心を占めたのは気恥ずかしい愛おしさだった。
他と肌を重ね、熱を分け合う行為がこんなにも満たされる事だとは知らなかった。
過ぎる快楽に確かに恐怖はしたが、もう少し緩やかにならば再び味わいたい甘さがあった。
それに…――と、こっそりと常葉の顔を窺う。

まぐわいは神聖な行為で、伴侶となる者としか交わしてはいけないと学んできた。
それを一方的にとはいえど行ったという事は、少なからず常葉の方には気持ちがあってくれているに違いない。
そう思うと、目の前の彼が愛おしくて堪らなくなってしまった。

強引な所はあるが、今の様に優しい一面もある。
立ち居振る舞いもどこか品があり、何より雰囲気は色っぽいのに笑うと少し幼くなり愛らしい。
丹鼓が無自覚に抱いていた一目惚れに近い程の好感は、常葉の行為によって立派な恋へと変化し、花開いた。


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あきゅろす。
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