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◆111111HIT〜
7:三人※R18
なんでこんなことになったのだろう?

「ん、……んぅ」

重なる唇は慈しむように優しい。
問題があるとすればこうやってキスしているのが弟の恋人で、なぜか弟も公認でそれを見守っている事だ。

「優斗さん可愛い」

「ズルイ、にいちゃん俺も俺も」

准一君を押しのけて、唇を重ねる拓馬のキスは荒い。
グイグイと押し付けるように貪られ、空気と一緒にが奪われていく。

「うーん、百合百合しい」

「男同士だっつーのに」

「だって2人とも僕の奥さん候補だし?」

「俺の嫁!」

ガルガルと唸る拓馬に、明らかに面白がっている准一君。
我が弟ながらからかい甲斐のある性格なのは認める。

「喧嘩するならもうしない」

久しぶりのキスで酸欠気味なぼんやりした意識のまま呟けば、2人は慌てて俺に縋ってくる。

「「仲良し!」」

胡散臭いほどにいい笑顔の2人にため息をついた。

強引な2人に流されているのは理解している。
都合のいい逃げ道を鵜呑みにして、普通なら実行しないような事をしようとしているのも。

「……無理そうなら本当にやめろよ?」

「うん、俺達だってにいちゃんに無理させたい訳じゃないし」

「僕も無理やりは趣味じゃないですから」

だから早く、とあからさまな視線を送られて身体の奥が熱くなる。
2人に見られながら羽織っていたシャツを脱ぎ、肌を露わにしていく。
肌を擦る布地の感覚が妙にクリアだ。

「……ぬ、脱いだ」

なんの変哲も無い自分の身体。
それなのに2人はそんな俺の身体を物珍しそうに上から下までじっとりと眺めた。
胸、ヘソ、腹筋、筋肉のつき方1つ1つにまで視線絡みつくむず痒さに耐え切れず思わず2人に尋ねてしまう。

「なんか変、か?」

「いや、……ねぇ」

「うん……」

顔を見合わせて頷きあう2人。
何らかの意思の疎通が在るようだが、俺には全くわからない。
何か変なのだろうか、俺の身体は。

「はっきり言え」

「「エロイ」」

「は?」

「元々優斗さんの腰つきとかは凄くいやらしいと思ってたんですが、改めて身体を見ると凄く……」

「だよな。俺より年上なのにこのきめ細かさとか……」

「うわあっ!」

スイッと伸びた拓馬の指が俺の腹をツツ……となぞり、軽く押す指の動きに身体が反射的に震えた。

「嫌そう?」

「だ、大丈夫だ、……と思う」

触られる事に嫌悪感は無く、指の感覚が不思議なぐらい肌にしっとりと馴染む。
それはそう、まるで触れられるのを待ち侘びていたかのように。

「じゃあ俺右ね」

「僕が左か」

「え? ッ……、く、ひっ!」

言うや否や2人の指が俺の身体をさわさわと弄っていく。

右側を弄る拓馬の指は脇腹を擽り腹筋を撫で上げて、乳首を親指でくにくにと動かす。
左側を弄る准一君の指は身体のラインを確認するように肌をなぞり、指先で乳輪をクルクルと擦った。

「うぁ……」

「気持ちいい?」

「く、くすぐったい」

強がりではなく、普段から胸を弄ることの無い俺にとってそこでは全く感じず、ただやわやわと弄られる感触は擽られているのとなんら変わらなかった。
とはいえ触れられると身体の反射か、硬く尖る乳首が2人の手でこね回される恥かしい。

「乳首勃起ー」

「変な言い方するな!」

「じゃあ慎ましやかながら主張するように勃ちあがった胸の突起?」

「脚色するな……」

緊張感を解そうとしているのか、いつも通りの軽口で話す2人に緊張している自分が馬鹿みたいに思えてくる。

「触られても感じないなら舐めちゃお」

突然拓馬が頭を胸元に寄せたと思うと、ベロリと舌で乳首を舐め上げた。
滑った舌の感触に刺激に全身がビクリと震える。

「じゃあ僕も、いただきまぁす」

「ちょ、ちょっと待っ……―ッ!」

尖った乳首を口に含むと准一君の唇が乳輪を軽く食み、ちゅぅと音を立てて軽く吸った。

「んーーッ!!!」

ちろちろと舌先で転がされ唇で噛まれた乳首は、つま先から疼くような感触を生み出して俺の身体を揺らす。

(何だ、この感覚?!)

「あはぁ、にいちゃん感じてる? 指じゃ足りないなんてイ・ン・ラ・ン」

「ちが……っ、う、ンッ!」

「でも凄く感じやすいですよね? おちんちんも硬くなってるみたいですよ」

「えっ」

准一君に言われ視線を下げると濡れた胸元のもっと下、ズボンを押し上げて主張する自分の下肢が目に入る。

嘘、嘘だ。
だって感じてなんか、胸を弄られて感じてなんか……!

「淫らなんですね」

「ひ、ぃや、だっ、ちがっ、ちがぅ」

「あはは、もしかしてこうやって言われるのも好き? ちんこでかくなってるよ?」

違う、違う、違う!
こんなの、こんなの……っ!

「ほら、イっちゃいなよ」

拓馬が乳首に舌を絡めジュウッっと吸い、准一君が乳首に軽く歯を立てた。

「イッ、――……ッ!」

目の奥が白く染まり、悲しくも無いのに涙が頬を伝う。
全身がガクガクと震え、乳首は硬く張り詰めて、ズボンの中はねっとりと粘る精液で気持ちが悪い。

「あ、ア、ア……ぁ」

「本当にイっちゃった。 マジで感じやすいね、本当にこれで女抱けたんかな?」

「まあ受け身だと大分違うし、……拓馬が1番良く知ってるだろ?」

「まあね」

クスクスと笑い合う2人の声をどこか遠くで聞きながら、俺は自分が達してしまったショックと射精の気持ちよさで呆然とする。
胸を弄られて感じる事もだけれど、言葉で詰られ痛みを与えられてイクなんて……。

(変態だったんだ、俺……)

「にいちゃんズボンの中気持ち悪いだろ? 綺麗にしてあげる」

拓馬の手が俺の下肢に触れ、まさか最後までされてしまうのかと身体を揺らした俺に2人は笑う。

「大丈夫、掃除と着替えをするだけだから」

「そうそう」

2人は優しく笑い、そして、

「急がなくてももう逃げられないみたいだしね?」

俺を見ていやらしく微笑んだ。
そんな2人の表情に、俺は確かに自分の下肢がまた熱を持ち始めるのを感じた。


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あきゅろす。
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