[携帯モード] [URL送信]

◆111111HIT〜
5:悪巧※R18
「……いいの?」

脱衣所の扉を閉めると優斗さんに聞こえないよう小声で拓馬に話しかける。

「何が?」

にやりと意地悪い笑いかた。
何に対して言ってるのか完璧に把握してるのに、わざわざ聞き返す辺り性格が悪い。

「本気でするの? ここで?」

「するよ」

平然と言い返す拓馬に理解が追いつかない。
拓馬は優斗さんが好きで、思いを伝えて口説いている段階で俺とセックスする。
それって……

「嫌われない?」

「ないね。にいちゃんに限ってそれはない」

子供が威張る時のようにエヘンと胸を張る拓馬は、とても自身があるようだ。

「何で?」

「弟だからね」

簡潔な答え。
言葉だけでは伝わらない何かがあるという事なのだろうか?

「そういうもの? 僕には兄弟いないからわからないなぁ」

「俺は?」

「なんで拓馬が?」

「准一君がにいちゃんのバージンを奪った後で俺がしたら穴兄弟」

「下品だなぁ」

「おや、嫌いだった?」

「いや、大好きですよ」

クスクスと笑い合いキスをする。

お互いの体を愛撫しながらゆっくりと服を脱がしていく。
拓馬の身体は均整の取れた綺麗な身体で、男の望む理想のような形をしている。
張りのある肌に指で触れると、しっとりとした手触りで気持ちいい。

「あ、駄目」

「ん、くすぐったい?」

「すぐにイっちゃいそう、俺先に風呂入ってるね」

「了解」

慌てて風呂に向かう拓馬の脱ぎ散らかした服を、干しやすいようにひっくり返して脱衣籠にいれてから自分も服を脱いだ。
ズボンを脱ごうとして多少硬くなってるのに気付いて、ちょっと苦笑いしてしまう。
していいのか?と確認しつつも拓馬としたいと身体は正直だ。



からからと音を立てて風呂場のドアを開ける。
拓馬はもう髪の毛まで洗ったのか、水気を含んだ髪がペッタリとしていていつもより幼い感じがした。

「身体を洗ってあげよう」

「そう言いながらなんで下の方ばっかり見てるのかな」

「大事な所だからね」

ボディソープを手の平にトロリと垂らして、椅子に座った僕のペニスに拓馬が触れる。
ぬるりと泡の力を借りて滑る拓馬の手の平の感触が気持ちいい。
緩く勃ちあがっていたペニスが次第に芯を持ち始めて硬くなっていくのがわかる。

指を滑らせて睾丸の裏まで丁寧に揉みながら洗っていく拓馬はなんだか楽しそうだ。
もしかしたら弟という立場だから誰かの世話をするのが楽しいのかもしれない。

「よし、オッケー」

拓馬の手でガチガチに硬くなった状態で放りだされてこちら的には全くオッケーでは無いが、満足そうな表情の拓馬には言い出せない。

「ありがとう」

そういって洗い流そうと風呂桶を取ろうとした手を拓馬が止める。

「そのまま入れてよ」

「まだボディーソープついたままだよ」

「最悪お腹を壊すくらいだから大丈夫。それに准一君も限界だろ? すっげー血管浮きまくりでバキバキに勃起してんじゃん」

「わかる? それじゃ遠慮なく……」

壁に手を着きこちらに尻を突き出した拓馬のアナルを泡で濡れたペニスで軽く突くと、襞が気持ち良さそうに収縮する。
多少しか刺激を与えていないのに、物欲しげにヒクヒクと口をあけていやらしい。

「あぅ……なあ、焦らさないでオチンチン頂戴」

「いやらしいね」

「だって准一君のオチンポ気持ちいいんだもん」

「どうされると気持ちいいの?」

「襞がめくれちゃう位突かれるも気持ちいいし、亀頭の一番張り出した所で前立腺ゴリゴリされるのも気持ちいいし、中に精液一杯出してもらうのも気持ちいいよ」

「一杯あるんだ」

「でも1番は、中だしされた精液を准一君のオチンポで泡立つくらいかき回されるの」

「じゃあそれで」

「――……っ!」

拓馬の隙をついて一気に根本まで挿入してしまう。
肉の抵抗はあるものの、柔軟に収縮した襞は切れることなく僕のペニスをくわえ込んだ。

「ひ、ど……一気に入れるとか、ない、だろ」

「そんな事いいながらもう気持ち良さそうに動いてる、本当に淫乱だなぁ」

「んくぅっ!」

尖った乳首に手を伸ばし、指先でつまみあげる。
コリコリと転がし、軽く爪を立てながら押しつぶす。
次第に硬くなるそこの感触も楽しいけれど、刺激するたびにキュウキュウ締め付けるアナルの具合がたまらなくいい。

風呂場の熱気で汗ばんだ拓馬の背中を軽く舐め上げ、少しだけ噛む。
赤く残った歯形が綺麗な模様のように背中に残る。
所有の証を残そうとするなんて、僕も大概嫉妬深い。

腰を掴むと奥深くまで入っていたペニスをゆっくりと抜き出し、そして一気に貫いた。

「あ、ひぅ……あ、ぁあ、ぁああああッ」

拓馬の内壁が気持ち良さそうに蠢動し、挿入る時は柔らかく迎え入れるのに、一度挿入ると離すまいとするようにきつく締め付ける。
拓馬だけじゃなく、自分もイきそうになってるのがわかった。

「拓馬、もうそろそろイきそう」

「は、あっ……俺も出そ……」

「じゃあ一緒にイこう?」

後ろから手を伸ばし拓馬のペニスを扱きながら、抽挿する腰の動きを激しくした。

「んひぃいっ! あっああああああっ!」

甲高い拓馬の声。
普段は少し低めの声がこういう声を出すのは自分としている時だけだ。

「ひ、あひっ、っあ、ぁああっ、―……!!!」

絶頂の嬌声と同時に、拓馬のペニスが精液をドロリと吐き出し指を濡らす。
内壁がピクピクと反応し、ペニスを絞りつくすように締め上げる。

「……っ!」

その動きに逆らうことなく拓馬の最奥に射精する。
ドクドクと放出される精液の感触が酷く甘美だ。

「は……ぁ、ここで犯ると声響いて凄いね」

「あ、優斗さんに思いっきり聞こえてそうだけど大丈夫かな?」

「それがいいんじゃん」

「は?」

「俺達に煽られて1人でオナニーしちゃうかもよ?」

「それは……」

「ん?」

「いいな」

「だろ?」

真面目な人だからもしオナニーしたなら自己嫌悪していそうだが、真面目ゆえにわざと聞かせたとは思わないだろう。

「でも今はこっちね」

拓馬がまだペニスが入ったままの尻をキュッと締め付けた。

「泡立つ位、一杯して?」

「淫乱だなぁ」

「そんな俺は嫌い?」

「大好き」

肩越しに濃密なキスをしながら、またペニスが硬くなるのを感じた。


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!