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◆111111HIT〜
777777HIT フェデルタがセルヴァを看病2
食べるだけで力を使い果たしたセルヴァが、フラフラと横になろうとするのを引き止める。

「汗をかいたまま寝ては駄目だ。今タオルと着替えを持ってくるから少しだけそのままでいてくれ。1度寝転がってしまうと起きるのが辛いだろう」

ぼんやりと潤んだ瞳の焦点は合わず、どこか空を眺めたまま頷いた。
いや、眠気で頭が下がっただけかもしれない。

なるべく急いでタオルと着替えを用意して部屋に戻ると、くたりとしながらもそのままの体勢で待っていた。

「脱がせるぞ」

震える手ではボタンを外せないと判断してパジャマのボタンを外していく。
白い肌が露わになり、きめ細かい肌の上に玉のような汗が伝った。
とても綺麗だとは思うけれど、美術品のように見え、性欲は刺激されない。

ぬるま湯で濡らしたタオルで汗を拭い、乾いたタオルで水滴をふき取っていく。
手早くやっているつもりだが慣れない作業なのも手伝って、かなり時間が掛かってしまった。

「すまんな、あとは着替えたらゆっくり休んで……、セルヴァ?」

「……くぅ」

「寝ているのか?」

座ったまま眠りに付いた悪魔はまだ服を着ておらず、このままでは風邪を悪化させてしまう。
自分の身体に寄りかからせるようにして、服を着せようとパジャマを広げた。



「うわっ!」

強い力で押し倒され、柔らかい布団の上に沈められた。
柔らかい布団のおかげで痛みは無いが、何がどうしたのかわからず、原因となった悪魔を見れば気持ち良さそうに寝息を立てている。

「く、〜〜〜っ、う、動けん」

服を掴み、ただ私の胸の上で寝ているだけ。
それだけなのに、私が動けないように体勢を取っている。
敵を逃がさない悪魔の本能なのだろうか。

せめて服だけでも着せたいのだが、倒れた時に自分の下敷きにしてしまって、身体が動かない限り取れない。
ぐっすりと眠る悪魔を起こすのも忍びなく、伸ばした腕に届いたそれに全てを託す他なかった。



「え、何これ浮気?」

「違う」

電話で呼び出した真実は、浮気を疑いながらも嬉しそうで複雑な気持ちだ。
真実が用意してくれた新しい着替えをセルヴァにかけながら、起きてみようと試みるがやはり身体は縫いとめられたように動かない。

「これさ、兄貴が帰ってきたら浮気だって言うんじゃないかな?」

「嬉しそうに言うが、私は正義の許可があれば殺されてしまうぞ?」

「にししっ、冗談冗談」

私とセルヴァに毛布をかけ、その横に真実がもぐりこむ。

「おい……」

「3人だったら疑われないって」

「そういう問題だろうか?」

「そういう問題だって。それにこの状態で起きたら絶対セルヴァ怒るじゃん? 俺がいたらちょっとはマシになるって」

なるほど。
その時を想像してみれば、烈火のごとく怒る最強で最凶の悪魔が目に浮かぶ。

「……頼む」

「素直で宜しい! ……ちょっとエロい事したくならん?」

「ならん」

それは残念と笑う真実と軽くキスをして、風邪をひいた悪魔に付き合って眠ることにする。
温かい体温につられて、眠りはすぐにやってきそうだ。



イナ様リクエストありがとうございました!
フェデルタとセルヴァは、仲良くはないけれどある種の信頼は置いている関係だと思っています。

本格的にここが仲良くなったりすると、誰と誰がCPかわからなくなりそうですし(げふんげふん

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