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◆111111HIT〜
600000HIT 朔夜×日向2※R18
ある程度泳ぐと身体が重たく感じ、さすがに休憩の必要があるようだ。
朔夜もこちらを見てはいるものの、先程のように絡め取るような視線ではなく、純粋に警戒しているだけのように見えた。
大丈夫、多分大丈夫。

(……勘の悪さには自信があるけどな)

岸に手をかけ、水から出る。
身体を伝う水がやけに冷たく感じるのは、やはり外との気温の差がかなりあるからだろうか?

「もういいのか?」

「大分涼んだからしばらく休憩」

「そうか」

頭に陽の匂いがするタオルをかけられて、わしゃわしゃと拭かれる。
多少乱暴ではあるが、冷えた身体にタオルが温かく、心地いい。

「胸小さくなったな」

「どこ見てんだよ、お前は」

「胸」

唐突に言われて心地よい気分が一気に奪われる。

以前までは膨らみのあった胸は、今はもう普通の男性と同じサイズにまで戻っていた。
正直に言えば男性の体に女性の胸というアンバランスさは、恥かしいものがある。
必要だったとわかってはいるのだが、恥かしさはどうしても拭えない。
元に戻って安心していたのに、それをあえて指摘されるのは羞恥プレイだ。

「なくなって不満か」

「触り心地は悪くなったけど、心臓が近い」

「は?」

「音が大きく聞こえて安心する」

「……不安なのか?」

俺の問いに朔夜はきょとんとした顔をした。
そういう表情は朝日に似ている、やっぱり親子だ。

「考えた事がなかったな……、不安、どうだろう? ただ日向の鼓動を聞いていると安心する」

胸元に手を当てられ鼓動を確認する朔夜に欲情の色は無く、手から伝わるリズムに柔らかくほほえんだ。

「ふぅん……。よくわからないけど胸にこだわっているわけじゃなくて安心した。こだわってるなら……」

「どうするつもりだったんだ?」

「とりあえず今日の夕飯は俺製」

「そ、れは勘弁してくれ」

そうか、言葉に詰まるほど嫌か。
そのうちやってやる。

「そうだ、日向。これ」

「果物?」

「身体が温まる」

渡された果物は今まで見た事が無い種類で、片手に収まる位の大きさだが、ずっしりと重さがあった。
身体が温まる……、辛いとかだろうか?

軽く爪を立てて皮を剥くと、瑞々しい果肉を滑るように果汁が腕を伝い零れる。
慌てて舌を這わせると、ビクッと身体が硬直した。

「こ、れっ、アルコール?!」

「苦手か?」

「そうじゃないけど、アルコール度数結構ありそうだな……。確かに身体は温まりそうだけど」

恐る恐る果肉を口に含むと、甘い果汁が口一杯に広がり、それを追うようにアルコールの成分が身体を支配する。
そこまでアルコールに慣れていない俺にとって、大量に食べたらどうなるのか検討も付かない。
美味しいからこそ、つい食べ過ぎてしまいそうな味だ。

果肉に朔夜の指が伸び、鋭い爪で綺麗に切り取られると、口元まで運ばれる。
多少恥かしいとは思うけれど、口を開け果実を受け入れた。

上顎と舌で潰れた柔らかい果実はあっという間に喉の奥に消え、口内に残るのは冷たい朔夜の指。
果汁を味わう為だと誤魔化しながら、朔夜の指に舌を這わせ節を確認するように舐めた。

「美味いか?」

酔っているのかぼんやりとした意識の中、頷くとまた新しい果実が唇に当たる。
食べ過ぎてはいけないと思うのに、口に当たる果実の甘い匂いにつられるように口を開いた。

唇を伝う果汁を朔夜の舌が舐め取って、そのまま口の中まで入り込む。
熱く火照った身体に朔夜の舌が冷たくて気持ちいい。
触れた場所から生まれる快楽に、もっと触れて欲しくて身を捩る。
身体に触れる朔夜の指が、次第にきわどい場所に触れるのに気付いたけれど、止める気は無かった。

「――…っふ、ぁ……」

片手で身体を支えられ、もう一方の手でするすると下着を剥ぎ取られ、下肢が露わにされる。
酔っている所為なのか敏感に反応したペニスは、少しだけ勃っていてフルリと揺れた。

「―…っ、あぁっ!」

朔夜の指が先端の穴を、指の腹で擦るといつもより強い快感が生まれる。
抑えきれず声が零れ、誰かがいるかもしれないと思い出し、慌てて口を塞ぐ。

「ん、んぅっ、ふ、ふぅ…――っ」

指でクルクルと円を描くように擦られて、くぐもった声が口の中で反響する。
気持ちよすぎて歯ががちがちと音を立てた。

「抑えるな」

朔夜の手で口を覆っていた手を強引に剥がされて、軽く唇を噛みながら首を振るけれど、許してくれる気配はない。

「や、……だ、恥かし、い」

止まらない朔夜の指にガクガクと足は震え、先端から幹を伝い、先走りの蜜が零れる。
太腿を濡らすそれはまるで粗相をした後のようだ。

「なにも恥かしい所など無いだろう? 誰かがいたとしても聞かせてやればいい、日向が俺のモノだとわからせてやれる」

「やだっ、んっ、ぁああっ!」

住処からは大分距離があるし、泳ぐ事のない種族ならここに近づく者も少ないだろう。
だけど超人的な身体能力の持ち主ばかりの一族なら、ここで出した声だって、聞こえてしまうかもしれない。

隠れた場所ではない、外で、こんないやらしい事をしているなんて、知られるのは恥かしい。
こんな場所なのに、朔夜を受け入れる事に抵抗が無いなんて、知られるのは……。

「はぁ……ぁ、あっ、アァ……」

鼻にかかる甘くだらしのない声。
朔夜の触れる場所から溶けていきそうなくらい、気持ちいい。
いつイってもおかしくないのに、気力だけでなんとか堪えている。

「強情だな」

にやりと笑う朔夜は何かを思いついたのか、先端に触れていた指をするりと滑らせ、後唇に指を擦りつけた。

「っあ……、や、……だめ」

そこに触れられたら、耐えられない。
身体に教え込まれた快楽に、身体がガクガクと震えた。
その震えが恐怖なのか、期待なのかは俺にもわからない。

そして朔夜の指が無慈悲に後唇に突き立てられる。

「あぁああああ……っ!!!」

たった指1本に翻弄され、声を抑えることも出来ずビュクビュクと射精する。
放出される熱に気持ちよさ
身体が熱くてたまらなくなり、くわえ込んだ朔夜の指にこすりつけるようにして身体をくねらせた。

「―……っ! ぅ……あ、さく、や…、身体、あつぃ……」

1回放出したのにも関わらず、収まらない熱に翻弄され、朔夜に身体を擦りつけ新たな快楽を強請る。
いやらしいとか、自分からとか、もうどうでもいい。
欲しい、もっと、きもちよくして欲しい。

朔夜の熱が離れ、しゅるりと音を立ててきていた服が地面に落ちる。
硬く反応した朔夜のペニスが露わになると、喉がコクンと鳴った。


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あきゅろす。
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