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◆10万HIT CLEAR
真実の女体化で妊娠ネタ
※完全パロディの上、女性化してますのでご注意下さい。



麗らかな休日の午後、ご主人様と一緒に飲むお茶はとても美味しい。

「やっぱり俺は怒られると思うんだ」

「ご主人様もそう思います? でもそう言いつつ許可してくれたんですね」

「だって面白そうじゃないか」

はははと爽やかに笑うご主人様はとても楽しそうで、多少咎めていた気持ちも晴れる。
ご主人様が楽しいのなら、他の事などどうでもいい。

チャイムの存在を忘れたようにガンガンと扉を叩く無粋な天使の事すらも。



「セルヴァ……」

「なにか?」

怒りを露わにする羽虫に対ししれっと言えば、フェデルタは眉根を歪めこちらを睨んだ。
気持ちはわからなくも無いが、敵うはずも無い相手に喧嘩を売るのは頭が悪いとしか言いようが無い。

「真実になんて事をしてくれたんだ」

「まあまあ、真実が望んだんだしセルヴァに任せておけばアフターサービスも万全じゃないか」

「正義! お前は兄としてそれでいいのかっ!」

「いいんじゃない? 弟が妹になったくらいたいした変化じゃないし」

「お、お前は……」

ご主人様の言葉にぷるぷると震え、そして諦めたようにフェデルタは脱力した。
口でご主人様に勝てるわけが無いし、実力では俺の足元にも及ばない。
真実さんに対してだって生クリームみたいに甘いのだから、さっさと諦めたらいいのだ。

「なんだよ、そんなに嫌か? 自分で言うのもなんだけど結構可愛いと思うんだよ、おっぱいデカイし」

「ええ、とても可愛らしいと思います」

多少長身で細身ではあるモノの、瞳はパッチリとした二重で、唇はリップも塗っていないのにぷるぷると触り心地が良さそうだ。
着替え用に用意した女性モノの服は少し丈が短いのか、太ももがチラチラときわどいが、健康的な脚部が覗くのはとても扇情的に見えた。

どこをどうとっても極上の美女。

「そう思いませんか、ご主人様」

「ははっ、真実と言うだけでキモイ」

「酷いーっ! フェデルタ、兄貴があんな事言う!」

フェデルタの腕に身体ごと抱きつき、可愛い声で抗議する姿は、恋人に庇護を求めるか弱い生き物以外の何者でもない。

「…………ご両親にどうお詫びすればいいんだ」

「父さんと母さんなら喜んでたよ?」

「「え?」」

俺とフェデルタの声が重なる。
まさかご両親にまで話しているとは思わなかった。

というかもしかしてしばらくその姿で居るつもりなのだろうか?

「母さんなんか『お兄ちゃんもまともに結婚出来なさそうだし、真実ちゃんは生粋のゲイじゃない? 孫の顔は見られないって諦めてたけど女の子なら結婚も出来るわよね』って今から子供用の洋服作り出しそうな勢いだったし」

「疑問に思わないんですかね?」

「俺の親だよ?」

キチンとした理由ではないはずなのに、ご主人様の言葉に何故か納得してしまう。

「というか真実さんずっとその姿で居るつもりなんですか?」

「はじめはフェデルタが驚けば面白いなと思ってたんだけどさ、母さんも喜ぶしどうしよう……。子供作っちゃう?」

顔の前で手を合わせ小首をかしげる仕草は、小動物のようでとても可愛い。
言っている内容はえげつないが。

「正気に戻ってくれ……」

「割と本気なんだけどなー。ほら、俺他人のすね齧って生きていくタイプだし、女の人好きにならないし、このままの方が何かと楽しそうだし」

「戸籍ならセルヴァが弄れるし、記憶だって何とでもなるだろう?」

ご主人様が俺の方に視線を向ける。
出来る出来ないではなく、俺がそれをするのを確信している信頼の瞳に俺の身体はぞくぞくと震えた。

「はい、可能です」

この人の役に立っている自分が誇らしい。

「お前達は真実に甘過ぎだろう」

「フェデルタ」

深々と座っていた体勢から浅く座りなおしたご主人様が、身体の前で指を組み、それはそれは見惚れるほどの邪悪な顔で笑った。

「俺は暇なんだ」

「弟の人生を暇つぶしに使うな!!!」

もっともな天使のいい分は、誰に聞き入れられる事無く虚しく部屋に木霊した。







「で、もう1回言ってみ?」

「………………に、妊娠3ヶ月だそうです」

「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜ん?」

真実さんが女性化してから半年ほど、尋ねてきた2人の顔色は対照的なくらいに違う。
頬を赤く色付かせ幸せそうに笑む真実さんと、青く目線をこちらに向けないフェデルタ。

昼に尋ねてきた辺り、ご主人様に直接言う勇気がなかったのか、笑われるのを嫌がったのか。

「散々色々言っておいて手は早いのな」

「あ、はいはーい、それは大体俺の所為。寝てる部屋に忍び込んであれやこれややってました」

「言うな、頼むから」

机に突っ伏したフェデルタの耳は赤く、嫌がっているわけではなく照れているようだ。
この純情な天使が処女だった真実さんに手が出せる訳が無いとは思っていたが、現時点で尻に敷かれているというわけか。

「やっぱり天使の子供だと翼が生えてたりすんのかな?」

「どう、ですかね? 悪魔の子供だと確実に人間になりますが、魔性を持って生まれます」

「ましょー?」

「人を誑かしたり、魅了したり……、本人が望まなくても周りが引きずられてしまう状況ですね」

「天使だと癒し系とか? フェデルタみたいに超真面目な子が生まれたりして」

「真実に似たほうが人生楽しそうだけどな……」

フェデルタがスッと手を伸ばし、真実さんの髪の毛をクシャリと撫でた。
自然な仕草でそれを受け入れながら、真実さんがとても綺麗に微笑んだ。

「幸せそうで何よりだ」

俺の言葉にフェデルタがこちらを見る。
真実さんは少しだけ心配そうにフェデルタの言葉を待った。
おそらく強引に事を進めすぎたのは理解しているのだろう。

だけど俺から見える天使の表情は、彼の心配は杞憂な事を如実に伝えてくれた。

「正義の暇つぶしに使われたのは悔しいが、……凄く幸せだ」

天使の幸せそうな表情は全く嬉しくないのだが、とても嬉しそうに真実さんがフェデルタに飛びついたので、俺も嬉しいという事にしておこう。
この事を伝えた瞬間のご主人様の嬉しそうな顔を思い浮かべ、俺も笑った。




沙羅様、リクエストありがとうございました!
フェデルタと真実の話でしたが、視点をセルヴァに固定してみました。

男女のエロはBLサイトでどうなのか判らなかったので、省かせて頂きました。
申し訳ありません。


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あきゅろす。
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