トリップ少年☆まじかる腐男子君 2 自分の寝室に戻るのが面倒だったのか転入生君は隣に横たわった。 王道転入生君と同室になって喜んでいた昨日の俺を殴りたい……。 こんなことなら別の人と同室になって転入生君に犯されながらも芽生えていく恋心に揺れる誰かを観察していたかった……!! てゆーか転入生君が犯されろっ!!訳あり変装転入生だろ君はっ!生徒会役員全員に犯されてしまえばいいっ!!総受けバンザイ!総受けバンザイっ!! あっ、そういえば生徒会役員で思いだした。 これは伝えておいた方が良いかも知れない。 「あのさ、転入生君。」 「ん?」 「会長様に正体バレてたみたいだよ。」 「げ、まじかよ……。」 「でも、」 「しょーがないな。あいつも口止めしておくか。ちょうどペアになったことだし。」 「…………!!!」 それを聞いてつい続きを言うのを躊躇った。 実はここに戻ってくる前に会長様の部屋に鳥の形をした一枚の紙が舞い降りてきたんだ。 流石凄腕の会長様である。転入生君についてすぐに理事長に確認連絡をとっていて、その返事だったみたいだ。 事情を把握した上で学園に迎え入れたらしいからそのままにしておくと言っていたのだが。 口止めって、アレだよねっ!?つまりそう言うことだよねっ!? つまりつまり新入生歓迎会で会長様と転入生君がああんっな展開に!? そんでもって秘密を共有する二人は助け合いながらもいつのまにか惹かれあいラブラブちゅっちゅっな関係にっ!? いいぞいいぞ転入生君ヤッちまえっ! はっ、てかそうなると会長様が受けなのかっ!? 完璧なる会長様がやすやすとやられるとは思えないが、本来の力を隠してる転入生君の腕がどのくらいかも分からない。 俺的にはどっちでもいいぞぉ!!ヤろうとして逆にヤられちゃう展開でも美味しいっ!! やはり君は期待の転入生君だっ! 自分の部屋の中ということもあって完全に油断していた俺は一人バタバタと悶えていたのがいけなかった。 「なんだ、まだ元気そーじゃん。もう一回ヤるか。」 「ぎゃいやあああああああああ!!違います違いますもうムリっあああんっ!!」 インキュバスおそるべしっ! 後日、きちんと伝えなかったことがバレて一日中お仕置きされたのはまた別のお話。 [*前へ] [戻る] |