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トリップ少年☆まじかる腐男子君




「私の笑顔を見破っている子がいるとはね。」
「ええっ!?だ、だってさっき!転入生がっ!!ちゅー!ちゅーしてたしっ!!」
「何を仰っているんですか?」


 満面の笑みをそのままに、こてんと首を傾げる動きに合わせて艶のある亜麻色の髪が肩を滑った。

 えっ?まさか俺っ、腐ィルターかけてたっ!?キスしたように見えたのにしてなかったのっ!?

 いや、てか、この状況はまずいっ!なんで副会長様は胡散臭い笑顔じゃないんでしょうかーっ!? こ、これはフラグっ……いやいや立ってない立ってない!立つ訳がない!こーなったら逃げるが勝ちっ!


「失礼しましたああああっ!……えっ、あれっ!?」


 走り出そうとしたのに、体が金縛りにあったように動かない。いやてか、これは金縛りの魔法バインドおおおおおっ!!ひいいいいっ!流石副会長様は素晴らしい魔法をお使いのようでーーっ!?


「運命の人に出会えたのに、逃がすわけないでしょう?」
「いやそのっ!何かの間違いです!ほらっ俺!俺こんな地味でオタクっぽいしっ!転入生の方が綺麗だし可愛いですっ!!」


 もともと俺はアニメやらラノベやら好きなオタクでそっから腐世界に足を突っ込んだのだ。

 だからお洒落とか全くしてないしむしろ前の世界ではオタクきもーっ!って言われてたほどだ。


「ふふ、貴方は本当に面白い方ですね。こんなに素敵な黒い髪と瞳を持っているというのに……。それに、オタクなのはあの転入生の方ですよ。可愛い?あんなオタクのどこがいいんですか?」
「ウソだあああああ!?」


 転入生は白くてキラキラした長い髪を持っていて女の子のような可愛いらしい顔をしていたのにオタク!?この世界ではあれがオタクなのっ!?じゃあじゃあっ!訳あり変装転入生っ……。


「ぎゃああああああっ!?」


 一瞬にして俺の着ていた制服が何処かに消え去った。

 テレポーテーションをお洋服にかけたんですね分かりま分かりたくねえええええええ!!

 地面に寝転がされ、がっつり開かされた脚の間に副会長様が陣取り上から覗き込んできた。


「ピンク色で可愛らしい乳首ですね。」
「あっ!」


 露わになった俺の突起を指先でピンっと弾かれてつい声が上がる。

 いやああああああっ!!犯されるーーーっ!!


 

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