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初めての恋と書いて初恋と読む
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 へー、拘束ものとか電マ責めの趣味はあるくせにか。

 なんて頭の隅で呑気なことを思いながら目を開けた。

 そう。このときの俺はまだ呑気だった。


「やっと起きたか。」


 満足気な声がする方を見たら、そいつの真っ黒い瞳は俺の顔ではなく体を舐め回すように見てた。


「……ずいぶんと、お盛んなようで。」


 その視線の先を追ったら、俺はパンツ一枚しか身にまとっていなかった。


 俺脱がされてたのに気付かず寝てたのかよ……。


「……んっ。」


 俺の上に覆い被さる格好で、早速というかなんというか、下着の上からまだ萎えてるソレを撫でられた。

 そのまま軽く揉まれたり上下に動かされて少しずつ硬さを増して行く。


 そうしながらも奴の顔が近づいてきてお互いの唇が触れ合う。

 いや、触れ合うなんて優しいものじゃない。

 吸われて、舌を入れられて、口内を動き回る。


「ん、…………ん。」


 あ、これだ。

 食らいつくすほどの深いキス。この学園に来た時にしたあのキスだ。
 こいつとのキスは好きだな。

 そのキスに答えるように舌を絡ませ、後頭部に手を伸ばそうとした、が失敗した。

 あれ?腕が動かねぇ。

 今気がついたけど両手が頭の上の方にある。

 不思議に思って腕に力を入れてみたものの、その場から動くことはなかった。

 あ、あのさぁ……嫌な予感がするんだけどもしかしてもしかしなくても、縛られてる……?

 俺の様子に気がついた奴は顔を離すと薄くて形のいい唇をニヤリと歪ませた。


「……俺は縛られる趣味はねーぞ。」
「今更逃がす気はねぇからな。」


 逃げるんだったら最初からここに来てねーっての。


 

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あきゅろす。
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