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初めての恋と書いて初恋と読む
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 あれから玲輝と別れて自室に戻ってきたはいいが。


「暇だ……。」


 共同場所のソファーにもたれながら呟いた。

 玲輝はストレス発散とか言って外出してしまった。

 誘われたけど俺はもう出れねーし泣く泣く断ることに。

 颯斗は実家帰ってるし……そうなると一人になってしまう。

 俺友達すくねーな……。

 テレビも面白えーもんやってねーしなぁ。

 しょーがねぇ、蓮で妥協するか。

 机に置いてあった携帯に手を伸ばして電話をかける。

 意外にも1回目の呼び出し音がなり終わる前に繋がった。


『ちょ!はぁはぁ、今いいとこなんだからっ!邪魔しないでくれる?はぁはぁふふふやっぱり目つけといて正解だったよっあの1年ワンコ年下攻めの』


 そして無言で電源ボタンを押した。

 いくら妥協でも蓮に連絡しよーってのが間違いだった。

 BLというものにハマってからの蓮はいつもこんな感じだ。

 それで少し興味が湧いて男にも手を出したってのは絶対蓮には言わねーけどな。

 溜め息を吐きながら手の中にある携帯を眺める。

 俺は直接会って遊ぶタイプだから電話っつーのは連絡手段くらいにしか使わない。

 けど、会えないんだしたまにはコレで暇潰すのも悪くないかも知れない。

 そう思って涼の連絡先を呼び出した。

 機械的な電子音じゃなく、アップテンポな待ち歌が流れる。


『おかけになった電話番号は……。』


 涼の代わりにお姉さんの声が聞こえてきたので電話を切った。

 何してんだあいつ。こっちは暇で死にそーなのによー。

 よし次は哉斗にかけよう。


『も、もしもし!?どうしたんっすか!?』


 

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