虎ぶる!!
6
四つん這いにされ、ラージにケツを突き出す形にされた。
「ん、……っ!」
さっそく、といった様子で早急に指が侵入してくる。
それだけでは済まされず、すぐにもう一本増やされまたもう一本が入りこもうとしていた。
「くっ、くる、しっ……っ。」
そこで初めて、いつも執拗に穴をいじる意味を理解した。
どうせラージのことだからからかっているに違いないと思っていた。けど、慣らさずに入れる辛さを知ってそうじゃない事に気付く。
もしかして俺のため……?
けど、今日はどうしたんだろうか。……俺のこと、き、嫌いになったのかな……。
そう思った途端、後ろの苦しさ以上に胸が締め付けられて苦しくなった。
「うっ……や、らぁじぃ……らぁっ、やめっ……。」
鼻も、ツンと熱くなるのを感じる。
泣きそうだ……。なんでかわかんねーけど、今すぐこの場から逃げ出したい気分なった。
震える腕で前に逃げようともがくと、すぐさま首の後ろを噛み付かれて叶わなかった。
嫌だ……っ、なんか嫌だっ。とにかく今はラージから離れたいっ。
いつのまにか瞳からはポロポロと涙が溢れていた。
「ハッ、行くな……っあきら、行かないでくれっ……!」
どこもかしこも苦しくて出来る限りの抵抗を続けていたら、悲痛な叫びが耳を掠った。
初めて聞くラージの必死な声色に一瞬動きがとまる。
「あきらっ、好きだっ……どこにも行くなっ……。」
えっ……?
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