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虎ぶる!!



 そう思うと徐々に不安になってくる。

 もし、もしもこのまま先に進んだら……なんて考えが浮かんできて熱が冷めて行った。

 やばい、どうしよう。

 ラージはいつもより力が強くて、只でさえ適わないのに抵抗しても意味がないのはわかりきっている。


「ら、らーじっ!慣らして……もっと、ゆっくり……っ。」


 言い終わってから我に返って、冷めていた熱が一気に戻ってきた。

 いくら焦っていたとはいえ、ななななんてことを口走ってんだ俺はっ!!

 つか待て、これじゃ俺がやる気満々みたいじゃねーかっ!

 違う、断じて違うぞ!ケツは許してないんだからな!こうするしか方法はなかったんだ!!

 などと自分に言い訳をしていたら、ラージが離れていった。

 どうやら俺の思いが届いたらしい。

 ともかく、やめてくれたことにホッと息をついたのもつかの間、腕を引っ張られた。


「お、おいっラージ?」


 グイグイと力強く引っ張られ寝室に入る。

 確かに慣らしてって言ったのは俺だが……本気でやんのか!?

 今からやっぱやーめたってならない?ねぇ、なってくれない?


「っ……。」


 ベッドに投げ飛ばされるように離されて、驚きのあまり声を失った。

 いつもより乱暴な感じはしてたけど、こんな酷い扱いは今までされたことない。

 それに、さっきから黙ったままなのが余計に怖い。

 棚からローションを取り出しているラージを不安げに見つめるが、目が合うこともない。


「うわっ、ちょっ……。」


 

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