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虎ぶる!!



 そしてラージは舌を入れようとしてか、薄く口を開いてザリッと口元を舐めたので慌てて白い毛に覆われている体を押した。


「あ?」


 ラージを見たらどこか虚ろな表情をしていて、俺の言葉が届いたのかどうか分からない。

 虎でも結構表情が分かるんだな……なんて感心していたらその顔が変形していくと同時に毛がなくなってった。

 見る見るうちに人間の姿になっていく。

 最初は腰を抜かすほど驚いたが今じゃこれももう見慣れてしまった。けど。


「ラージ……耳がそのままだぞ。」


 これはなんとも珍しい。人間の姿になったはずのラージの頭の上にぴょこんと虎の耳が出てる。

 それだけじゃなく、口の横には長くて白いヒゲが生えていて尻からは虎の尻尾が揺れている。

 こんなことも出来るのかー!と面白半分で眺めていたら視界がラージの顔で埋め尽くされた。


「んっ……ふ、あっ!?」


 唇同士が触れ合ったと思ったらすぐに舌が割り込んできて、口内を暴れる。

 そ、そこまではいいけど!ラージの舌がザラザラしてるっ!

 ラージの舌は確かにザラついているけどそれは虎のときだけだったのに。

 顔が離れたと思ったら上着を一気に脱ぎ捨てられ、ドキッと心臓が跳ねた。



「えっ!?や、それはっ……ひっ!……あっ、ん、んんっ!」


 止めようと掴んだ肩はすぐに力が抜け、感じたことない快感に背筋に痺れが駆け上がる。

 ラージのザラりとした舌で胸の突起を舐められて、漏れそうになる喘ぎ声を必死に飲み込んだ。


 なにこれなにこれっ、ヤバいっ……!


 

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あきゅろす。
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