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虎ぶる!!



「っ、め……だめっ……らーじっ!」


 グリグリとそこばかり刺激する指と再び扱いてきた手に、気が狂いそうなほどの快感が身体中を支配してた。


「うわっ、ぁ……っ。」
「痛くねぇ?」


 もう確認してる余裕がなかったからよくわかんねーけど、さっきより圧迫感が強くなった。

 苦しいし、こんなことされてんのに……抵抗が意味ないってこともあるけど、不思議と嫌悪感はあんまなくて。

 最初はさ、俺の身体で遊んで楽しそうにしてるよーに見えたんだけど。

 こうやって凄く気遣ったり、たまに見せる優しさは本気って感じがする。

 もし。もし相手がラージじゃなかったら……力じゃ適わないって分かってても抵抗し続けてたのかな。なんて。

 
「ん、っ〜〜!」


 毎日出してるお陰で薄くなった液体が先端から吐き出された。

 今日はあまり焦らされずにイかせてくれたことに安心しながら乱れた息を整えていた時、部屋をノックする音が聞こえた。


「うわっ!わ!ちょ、待っ!……あっ!」
「……チッ。」


 ズルリと抜かれた指の感触に、焦っていたとはいえ変な声が出て顔が熱くなった。

 でも今は急がないとっ!

 使用人呼んでねーのに急になんだ?

 向こうから来ることなんて滅多にねぇ。

 俺は慌ててティッシュで汚れを拭き取り衣服を正した。

 ラージは……既に虎の姿になっていた。

 未だにラージは俺以外の奴の前で喋らないし人間の姿になることもない。

 理由を聞いても、適当にはぐらかされて教えてくれなかった。

 一度部屋を見渡しておかしいとこはないか確認する。

 よし。

 俺とラージは寝室から出て廊下に続く扉へと向かった。

 

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あきゅろす。
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