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バレンタイン大作戦?
「バレンタイン??」


「そーよ〜!
世の女の子達はぁ、
今の時期、バレンタインの計画を立ててるってわけ!」


いつもと変わらない昼休み。
私は自分の席の椅子をグルッと後ろに向けて、
いのちゃんの机で、仲良くお弁当を食べている。


なんかね、
もーすぐ、世はバレンタインを迎えるらしー。
だから、いのちゃんめっちゃ元気!

多分、またサスケくんにどんなチョコあげよーかー
とか、心の中で盛り上がりまくっちゃってるんだと思う。


「いのちゃん本当にサスケ君好きだねぇ」


私は大好きなタコさんウインナーを頬張りながら言った。


「あったり前でしょー!
小学校の時からずっと好きだったの!
今年こそ、サスケ君のハートゲット!
彼女になってラブラブ高校生活送っちゃうんだから〜っ♪」


「そっかぁ☆
上手くいくと良いねぇ♪」


いっつも前向き。
いのちゃんのこーゆー所が大好き♪
なんか、私まで元気な気持ちになっちゃうなぁ。。
こういう一年に一度のイベントってのも
中々"おつ"かもねぇ☆


私はなんだか朗らかな笑顔でいのちゃんを眺めていた。


「‥て、
アンタ何ニコニコ他人事みたいに言ってるわけー?」


「え?」


なんだか嫌な予感;


「名前も好きな男の一人二人や三人ぐらいいるんでしょ!?
手作りチョコ作って渡しなさい!!」


ええ!?//


「私もチョコ作るのぉ!?//
そんなの渡すの恥ずかしーよ!
別に友チョコなら良いけど、
第一好きな人、三人もいな‥」


「問答無用!
なんか、
アンタって、自分が幸せになろうとゆー意欲が足りないのよ!

とゆーわけで、
チョコ作り決定よー!
サポートするから頑張んなさーい☆」


「あう〜‥//」


なんとゆー勝手なっ;

こうなったらいのちゃんは止められない。
私の意見なんて聞かずに一人でメッチャ盛り上がってる(私の事なのに‥)。

てゆーか、
いのちゃんは、
自分とか他人とか関係なしに、恋バナが好きなだけなのかな;


「‥はぁ。
わかったよ。
どーせ拒否権とかないんでしょ??」


横目でじっ‥といのちゃんを見る。


「もちろん☆
あたし、名前のそーゆー潔い所が好きよー♪」


「むぅ〜‥//
それは素直に嬉しい。
ありがとうございます(ペコリ)

んじゃ、私はこれで」


私はそそくさとその場から逃れよーとする。


が。


.

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