暇潰し軍団(2/2)
「な〜んか、面白い事ないかねぇ」
とりあえず、フラフラと校舎の周りを歩く四人。
こんな目立つヤンキー達が通るもんだから、
他の生徒達は避ける避ける。
慣れっこなのか何も気にしてない様子の彼ら。
「ん?」
と、そこに、昇降口からワラワラと女子生徒達が出てきた。
女子生徒たちは楽しそうに話したり、
キャっキャ言ってフザケあったりしてる。
「お♪お♪
なんか知らねーけど、
女の山ーv」
「ここは天国か!?」
ベシっ
「バカタレぃ。
ありゃ部活かなんかだろーが」
わーっと追いかけるフリをするチュウにツッコミを入れる大楠。
「スケッチブックやら画板やら持ってるトコ見ると、
ありゃあ美術部だな」
「ふーん」
「?
なんだよ、興味なさそうだな、大楠。
お前らの大好きな女の子だぜ?」
意外と感心がなさそうな大楠に洋平が一言いれる。
「別にいつも女女言ってるわけじゃねーよ!
つーか、あれよ。
俺はもっとイケイケの美人とか好きなんだよなぁ(←アヤコさんみたいな)。
女の子を見た目で判断するのは、アレだけどよ、
美術部ってちょっと地味そうだよなぁ」
「あー確かになぁ」
と、高宮。
お前が言うか。
「そうか?
俺は地味めも好きだぜ。
正統派美人ってのもいるもんよ♪」
「チュウよ、
そのヒゲ面と好み、ギャップありすぎだぜι」
ポンッと手を叩くチュウ。
「じゃあよ、
それぞれ美術部の中で好みの女の子探すってのはどーよ。
そんなかに大楠の好きな感じのイケイケ美人もいるかもしんねぇぜ?」
「「「‥‥‥」」」
ニマーッと笑う四人組。
「面白そうだな。
じゃあ、それで決まりな」
「でも、どーするよ。
もう彼女らとっくに散っちゃったぜ」
「まぁ、
時間そんなにねぇし、きっとそこらで描いてるよ」
「じゃあ、とりあえず適当に解散な。
四人に認められるよーな1番良い感じの娘を見つけた奴が勝ち。
一人千円だ。いいか?」
「「「おー!」」」
やる気満々桜木軍団。
さて、
彼等の言うよーないい女はいるのだろーか。
次回に続く。
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