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どんな薬かはサッパリ分からないが、安全の為テーブルにコップを置いた。
本当はまだ飲みたかったんだけどさ、スッゲェ不安だし。

名残惜しげにコップを一瞥すると、クラリ軽い眩暈に襲われた。
あ〜まだ病み上がりだからかな?ちょっと気分悪い。

「ごめん金時。ちょっと横になって良い?」
遠慮がちに頼むと
『なっ!?』
ヒョイッと軽く持ち上げられた。

あのコレって姫抱きですよね?男でコレされるのってスッゴク屈辱的なんですけどぉ?
恨めしく見上げると、ニコリ微笑まれた。

『なんか金時御機嫌じゃね?』
軽く考えていると、いつの間にかフワリ布団の上に仰向けに寝かせられた。

あっ、このベットフカフカしてる。結構高級だったりして?
右手で羽毛の感触を確かめる為、軽く動こうとした瞬間。
『っえ!?』
ギシリ嫌な音を立てながら金時が俺の上に被さった。

・・・・・・えっと・なんかスッゴク嫌な予感するんですけどぉ?き・気のせいですよね?
引きつりそうになる顔を必死に保ちながら
「金時?」
取り敢えず名前を呼んだ。

「ん・何?」
「あの・どうして金時迄ベットに乗るのかな?って不思議に思っちゃって」
ハハハ作り笑顔を向けながら尋ねると
「折角ベットに移動したんだからさ。さっき飲ませた薬の効果確かめようって思ってね」
ニコニコ笑われ
『効果ってなんだよ?』
顔をしかめた。

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