Z 「あのさ、ちょっと退いて欲しいんだけど」 気を悪くさせない様笑顔で頼むと 「い・や」 スッゴク綺麗な笑顔で拒否された。 なんか笑顔怖いぞ?金時。お前明らかに何か企んでいるだろ?訝しげに見詰めたら 「ひゃっ!?」 突然頬を右手の人差し指で撫でられ、変な声が出た。 ちょっ、お前・何すんだよ?ビックリしただろうが。軽く睨み付けたが次はカプリ軽く右耳を噛まれ 「ゃぁ・んっ」 抗議の声をあげた。 って、ちょっと今又変な声出た様な?んんん?い・嫌気のせいだ。聞き間違いだよ自分。 慌ててフルフル頭を振り 「くすぐったいから止めろよ」 少しキツく言い放ったが 「本当にくすぐったいだけ?」 クスリ嘲笑われ 「何が言いたい?」 睨み付けた。 「ねぇ。さっきの薬の正体知りたい?」 そりゃまぁ当然だろ?コクリ頷く。 ゆっくり耳元に近付く形の良い唇。 なんだよ、勿体ぶらないでスグ教えろや。 覚悟を決め、待つと 「・・・・・・媚・薬・・・」 スッゴク小さな音量で恐ろしい言葉が脳内に入り込んだ。 はぁ!?ちょっと待て。媚薬って、あの性欲を掻き立てる恐ろしい薬か?なんか服用するとスッゴク淫乱になるって昨日読んだ本に書いてあった様な気がする。 でもそんな薬容易く手に入るワケねぇだろ? 軽く笑いながら 「なぁ本当はどんな薬飲ませたんだよ?」 尋ねたが 「知り合いの医師から処方して貰ったから本物」 キラキラ極上の笑顔を向けられ 「今回は痛みじゃなくて快感を伝授してやるから楽しみにしとけよ?」 思いっ切り楽しそうに言われた。 マジで楽しみにしたくない。 抵抗しようともがいたが病み上がりプラス媚薬のせいで全く入らない力に 「最悪」 物凄く重くて深い溜め息を零した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |