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嘘つきlovers。
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ねえ、あの頃は、楽しかったね?


世界は、きみとぼくの二人だけでさ、


それ以外は、ないも同然で。



きみの瞳に映る、


じぶんの顔を見るのが好きだった。



大好きだった。




だいすき、だった。



…。


ーー




「だいじょうぶ?」


「ん、平気。」


「…そか。」


いつの間にか朝一番の会話として定着してしまったこの流れは、

5月になってもそのまま変わることがない。


朝起きると、蘭は僕に「だいじょうぶ?」と聞く。


夜ちゃんと眠れていないことを知っているのか、

それとも最近の生活全てについて「だいじょうぶ?」なのか、


定かでないのだけれどどちらにせよ、

僕は「大丈夫。」、そう答えるしかなくて。


日に日に重くなる身体に、気付いていないわけじゃない。


疲労感という重りがずっしりと、僕の全体に纏わり付いているのも自覚している。


それでも、僕を心配する一番の親友に、


「平気だよ。」と笑うのが唯一僕にできることだとおもう。



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あきゅろす。
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