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ストック
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「ねねっ、この足音園田様じゃなあい!?」

「うそー!リップ塗り直さなきゃ!」

「あ、新色?潤ちゃん似合うぅ。」

「ほんと?わーいありがと。」

「あ、ほらぁ、来たよぉ!」


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ストック。
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「「「キャーー!!!」」」

「「「園田様ー!」」」


「あ、咲月様もいらっしゃる!」

「今日も綺麗ーっ」



ここは学校の食堂。


昼休み、たまに生徒会の方々が一般スペースを通るから、

こうやって数々の声が上がる。



園田様は優しそうなお顔で笑って生徒会スペースに上がって行く。


咲月様は全ての声援に手を振ってくださって、

なんて素敵なお二人なんだろう!と感動した。





「今日も麗しいねえ。」

「ねっ。」


たしかに、今日のお二人はいつもどおりに麗しい。

一般スペースから生徒会スペースに移動する少しの間しかお姿を見られなかったけれど、

それだけで幸せな気分になれるくらいに。


でも、ちょっと。ちょっとだけ物足りないなと思う。


生徒会スペースに上がっていったのがお二人だけだとわかって僕は少しがっかりした。


「あれ?潤ちゃん、顔暗くなあい?」

「え!?そ、そ、そんなことないよ!?」

「そお?ならいいけどぉ」


やばい。顔に出てたかも。気をつけなきゃ。



他の親衛隊のひとにばれたら大変。


園田様の親衛隊である僕に、

彼より気になるひとがいるなんて。



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あきゅろす。
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