黒子のバスケ小説集(BL) 2 「赤ちん今日はどうする? 手でイク? 口でイク?」 「敦、ダメだっ……」 「え〜赤ちんここまできて、そんなこと言うの? じゃあ俺ん家までそれ我慢できんの?」 「だ、だって……」 「じゃあーわかった。もう触んない」 「あっ……敦!」 立ち上がろうとした紫原の腕を赤司は掴む。 「どうしたの? 赤ちん」 「あ……」 「言ってくんないとわかんないよ?」 「……ずるいぞ」 「え〜?」 紫原は満面の笑顔で赤司を見つめる。 赤司はグッと唇を噛み締める。 「いっイかせてっ……」 ──バンッ! その時、部室の扉が開いた。 「あー灯り点いててよかった〜! 赤司っちまだいたんスね〜……って、アレ? 紫っちもいて……って、2人で何して……」 部室に入ってきたのは黄瀬だった。 黄瀬から見たら紫原の背中が見えるが、座っているため全裸の赤司もばっちり見えた。 赤司はあまり意味はないが、身を縮め紫原に抱きつく。 「おーい、黄瀬ぇー! 早く忘れモン取ってこいよ!」 「遅いですよ」 そこで青峰と黒子の声も聞こえてきた。 「えっ! あー」 黄瀬は部室から顔を出し、叫ぶ。 「青峰っち、こっち来ないでそっちで待っててー! 黒子っちもー!」 「あ? もうここまで来ちまったよ」 黄瀬にはうっすらと青峰と黒子の影が見えてきた。 「わー! じゃっじゃあ、そこで待ってて! お願い止まって!」 「はぁ? 何でだよ」 赤司はこの会話の間に、近くに落ちてた自分のシャツを着、他の服も着ようとした……が…… 「おら、とっととしろよな。つぅーか赤司まだいんのか?」 「わー! 青峰っち見ちゃダメ!」 時すでに遅し…… シャツ1枚で下半身何も履いていない赤司を見て、青峰は目を見開く。 赤司はまた紫原に隠れるようにして抱きつく。 「もう、2人とも何してるんですか?」 黒子も部室に入る。 「あれ、紫原くんもいて……って、赤司くん?」 黒子のその言葉に赤司は肩をビクッとさせる。 [*前へ][次へ#] [戻る] |