黒子のバスケ小説集(BL) A 「本当だって♪」 俺は火神っちを優しく床に押し倒し、その上に座る。 「じゃねぇーと抱いたりしねぇーし」 「……!」 火神っちはプイッと俺から顔を背ける。 あ、あれ、気に食わなかったかな…… 「ず、ずりぃ……」 「へ?」 「かっこいいの、ずりぃ……!」 コイツは…… 「ムカついても……怒れねぇじゃんっ…」 顔真っ赤にして、こんなことしゃべって…… 「火神っち……シたい……」 本当にわかってない……── 「んっ、黄瀬、もういいっ……」 「えー? 火神っちまだイってないじゃないっスか」 ジュポッ、ジュポッ。 「フェラ……恥ずい……」 「今日はたーんと愛してあげるって決めたんス。火神っちすぐ不安になるみたいだし?」 「それはっ……あっ、やっ!」 「一緒に後ろも解しちゃうっスね」 グチグチ、グチュ。 「アッ! 一緒、ダメッ……ダメだ!」 ビュルルル……ゴクン。 俺は火神っちが勢いよく射精したものを全部飲み干す。 「あっ……はぁ……飲んだ……」 「おいしかったスよ♪」 「……なわけねぇだろ」 火神っちは体を起こし、俺の口元についていた精液を手で拭う。 「そこは口で取ってよ」 「うるせぇよ。……俺もするか?」 「嬉しいけど、今日はいいんス! 火神っちをめちゃくちゃ愛してあげる日だから」 「そ、うか……」 「うん。でも、もう挿れさせて……」 ズッ……ググッ…… 「あぁ! 黄瀬ぇ……んっ」 「やばい……いつもより早くイきそうっスわ」 「あっ! はっんぁっんっ」 ズチュッグチュ! 「火神っちもいつもより感じてるんじゃないっスか?」 「んっ、わっ、かんねぇ……あっ、アッ」 「火神っち……好き……一番好きっ……」 火神っちは目をまん丸くし、どんどん顔を真っ赤にさせていく。 こういう顔もかわいい! と思っていると、火神っちは腕を伸ばし俺に抱きつく。 「お……俺もっ……!」 なっ…… あーもー本当にコイツは…… 「あぁ! んっアッ、黄瀬っ激しっあっ!」 「火神っちが悪いんスよ。優しくしようと思ったのに煽るから……」 「煽ってなんか……んぁっ! アッ! 黄瀬ぇ……」 ────。 「もう何なの火神っち! かわいすぎ!!」 「つぅーかいつまで抱きついてんだよ。俺疲れてんだけど」 「今日はこのまま寝るっス!」 「はぁー。まぁいいけどよ」 「ねぇ、火神っち」 「ん?」 俺はチュッとほっぺにキスをする。 「これからも、何でも思ったことすぐに話してね。その度に俺の一番は火神っちだって証明するから」 「……おう」 ドキッ! 優しく安心しきったような火神っちの笑顔に……………… また勃ってしまったことは秘密で。 《END》 [*前へ][次へ#] [戻る] |