日番谷隊長の誕生日





12月20日





我等のアイドルの愛しき人の誕生日





そんな愛しき人が喜んでくれる贈り物は何だろう?




















日番谷隊長の誕生日




















――12月20日



今日は俺の誕生日だ。

本来は誰もが嬉しいはずの誕生日だが



俺にとっては最悪な誕生日だ・・・――





「これから!「日番谷隊長の心を奪っちゃえ♪」誕生日プレゼント企画を始めます〜!」


「「「「「イェ―――!!!」」」」」





――現在・・・

俺の誕生日企画が始まっている。



企画の内容は俺に誕生日プレゼントをあげたい隊長・副隊長から貰って俺が5の評価をしたプレゼントをあげた者が一つだけ願い事を叶えるといった内容だ――





日番谷は深くため息をついた。



「隊長!ちゃんと評価してくださいね♪」

「・・・わかってる。」

「では一番手!恋次♪」



乱菊が叫ぶと恋次が日番谷の前まで来て一つの袋を渡した。

袋からは甘い臭いががする。



「これは・・・鯛焼き。」



甘い臭いの招待は鯛焼き。



「有名な店の鯛焼きっす!俺大好きなんです!それで日番谷隊長に食べて貰おうと思って!出来立て買ってきたんです!」



(この鯛焼きは朝から並んで買ってきたんだ!味は超が付くおいしさ・・・満点とったら・・・日番谷隊長を食べるぜ!)



「鯛焼き!隊長の評価は!?」

「3点。」

「3点!?」

「言ってなかったが俺は甘いのが苦手なんだ・・・」

「3点!恋次リタイア!」



恋次は下がった。



「二番手!浮竹隊長!」



浮竹は大きな物を渡した。



「・・・サンタの靴?」



渡されたのは真っ赤なサンタの靴で中には大量のお菓子が入っていた。



「12月と言えばサンタさんだろ♪だからサンタの靴にしたんだよ!中にはいつもあげる以上のお菓子が入ってるんだ!」



(子供はこいう物を喜ぶんだよな♪もし満点を取ったら冬獅郎とおいしい喫茶店に食べに行こう♪)



「サンタの靴!隊長の評価は!?」

「2点。」

「それだけか!」

「あのな・・・浮竹。俺はガキじゃねえ。何度も言うがガキ扱いすんな!」

「あははははは!それはすまなかった!」



浮竹は笑いながら後に下がった。



「三番手!修兵!」



修兵は黒い何かを渡した。



「・・・これはもしや。」

「はい!俺とおそろいの袖なし死覇装です!」



(俺とおそろいの死覇装だ!日番谷隊長は喜んでくれるはず!5点取ったらメイド服着てもらってたっぷりご奉仕してもらうぜ♪)



「袖なし死覇装!隊長の評価は!?」

「1点だ!」

「え―!?」

「あたりめえだろうが!誰がてめえとおそろいの恥ずかしい死覇装着るかよ!」

「!?(ガ―ン!)」



修兵はショボクレナガラ後に下がった。



「四番手!藍染隊長!」



藍染はとてつもなく大きな物を押し付けた。



「っ!?」

「見てのとおり僕の人形だよ。この人形は技術開発局特注で作ってもらったんだ。
日番谷くんには寂しい思いをしたときや僕にピ―――な事やピ―――なこ「ふざけんな!一編死んでこい!!!」




ドスン!




日番谷は思いっきり顔面を殴り藍染は「ブッ!」と悲痛な声をあげぶっ飛んでいった。



(((((バカな奴。)))))



みんなは哀れんだ目で藍染を見つめた。



「ラスト五番手!ギン!」



ギンは前に出てきてニヤっと笑った。



「・・・何だよ。きもちわ「日番谷は―――ん!僕を貰ってやー!!!」



ギンは日番谷に飛んでくる。



「なっ!?てめえもあいつと同じか!一緒に死んで来い!!!」




ドスン!




日番谷はギンの顔面を思いっきり蹴り「へブッ!」と悲痛の声をあげて藍染の腹にぶつかった。



(((((大バカな奴。)))))



みんなはため息をついた。



「隊長どうです?プレゼントの方は?」

「どれもダメだ。最悪のもあったし・・・」



日番谷は怒りで震えている。



「ですよね・・・と言うことで優勝者はな
「「「ちょっと待った―――!」」」



みんなは一声に言葉をはした。



「5点は取ってないけど一番高得点を取った俺が優勝者じゃないっすか!」

「何言ってるんだよ!恋次!優勝者って言うのは5点の奴じゃなきゃならねえんだよ!」

「そうだよ!阿散井君!」

「じゃあ!このまま優勝者無しでおわっるって言うんですか!?」

「それは・・・納得以下ねえが。」

「たしかに・・・」

「ならいいじゃないすかっ!それに俺は先輩たちより「高得点」なんですから!」

「なっ!それなら俺たちだって!」

「冬獅郎に殴られたり蹴られたりしてそこらでへばっている市丸と藍染よりは大分ましだよ!」

「その言い方はなんだね!君ら!」

「そうや!」



今までへばっていたギンと藍染がガバッと起き上がり叫んだ。



「確かに僕たちには評価の結果すらなかったが!」



「日番谷はんへの愛は僕たちの方が上や!まっ!僕が日番谷はんを一番愛してるって訳や!」

「なっ!?何言ってるんだよ!市丸!」



「今、僕を裏切ったねギン!ちなみに僕の方が日番谷くんを愛してるよ!」

「藍染まで!?恥ずかしい事言うんじゃねえ!」



「何いってるんすか!俺の方が日番谷隊長を愛していますよ!」

「阿散井もかよ!?もう黙れ!?」



「お前こそ何言ってるんだ!俺のほうが日番谷隊長を愛してるっすよ!」

「おい・・・檜佐木。」



「お前らいい加減にしないか!俺の方が冬獅郎を愛してるよ!」

「浮竹・・・」




ザワザワ

ブチッ




「いい加減にしろ!てめえら!恥ずかしい事平気でぬかしやが「「「「「こうなったら面にでろ!!!」」」」」



五人は霊圧を開放しながら窓から外に飛び出ていった。



「おいっ!てめら!!!」

「おもしろい事になったわね♪こうしちゃおられない!?隊長行きましょう!」

「はっ!何で俺まで!はなせ松本―――!!!」



日番谷の叫びも虚しく乱菊と共に寒い外へつれられた。















「プレゼントで決まらなかった日番谷隊長への愛!日番谷隊長への愛は誰が一番強いのか!?第二回戦「日番谷隊長の心を奪っちゃえ♪」始め―――!!!」



乱菊の言葉で五人は「オリャ―――!!!」とか言いながら戦闘が始まる。

乱菊と五人が盛り上がってる中、日番谷は一人疲れた顔をして見ていた。



「誰でもいいからこいつらどうにかしてくれ・・・」





――今日は俺の誕生日だって言うのに

最悪だ・・・

早く次の日になってほしい・・・――





大きくため息をして五人から目を離すとフッと何かが見える。



「ん?何だ。あの白いの・・・?」



乱菊が戦いの見学に夢中になっているのを確めると日番谷は気になり白い何かの所に歩いていった。

その時・・・白い何かを見た日番谷は一瞬目を奪われた。



「これは・・・?」



ひっそり咲いてる

純白で美しい花・・・



「・・・水仙?」



咲いていたのは水仙だった。



「綺麗だな・・・」



日番谷はクスッと笑うと軽く水仙に触れた。



「でも・・・何でこんな季節に水仙が・・・?」

「すごい!水仙だわ!?」

「うわぁ!松本!?」



後ろには目を見開く乱菊が立っていた。



「初めてみたわ!幸福の水仙!?」

「幸福の水仙・・・?」

「はい!ここ十番隊には古くからの言い伝えがあってその言い伝えっていうのが12月中の冬に水仙を見つけたら幸せになれるっていう話なんです!」

「そんな言い伝えがあったのか・・・」



「知らなかった・・・」と日番谷は興味心身に水仙を見つめた。



「それにしても見つけるなんて凄いですね!隊長♪いいなあ〜羨ましいです〜」

「それはどうも。」

「それにしても・・・綺麗ですね・・・なんか隊長に似てます・・・」

「俺に?」

「はい。純白で・・・美しくて・・・冬に咲いて・・・隊長の誕生日にその存在を知られる・・・まるで隊長でしょう?」



乱菊はにっこり微笑んだ。





――俺に似てるか・・・――





「そうかもな・・・」



日番谷も軽く笑うと水仙を地面からやさしく抜き今だに戦っている五人の元に歩き出す。



「おい。てめえら。」



突然の愛しき声に五人は手を止め日番谷の方を向いた。



「お前らに5点やるよ。」

「「「「「へっ!?」」」」」



間抜けな声をあげた時日番谷の手に大事そうに握られている水仙に気づき視線を向ける。



「十番隊には言い伝えがあるらしく12月中の冬にある物を見つければ幸福になる・・・
それがこの水仙だ。綺麗だろ?こんなに綺麗な水仙を見つけることができたのはてめえらが外にでてくれたおかげだ・・・」



五人がキョトンとしてると日番谷が真っ直ぐ前を向いた。





「誕生日プレゼント・・・―――――ありがとな。」





日番谷は綺麗に微笑んだ。

その笑顔を見た五人は顔を真っ赤にさせる。

乱菊はその姿をみてクスッと笑った。




パラパラ・・・




空から白いのが降ってきた。



「雪だ・・・」



みんなは「綺麗・・・」と呟きながら空を見上げる。



「今回の商品は隊長の笑顔で十分でしょ?」



五人は「はい・・・」と言い雪で輝きを増してる日番谷の姿を見つめていた。





――今年の誕生日は一番最悪だと思った。



でも・・・





今年の誕生日は一番最高だったみたいだな・・・





ありがとう。

阿散井、浮竹、檜佐木、藍染、市丸、松本・・・――





日番谷はもう一度微笑んだ。



「寒くなってきたな・・・帰るぞ。」

「「「「「はい!」」」」」



日番谷に続きみな入って行った。















――それから一週間





十番隊には美しき水仙が飾られてある・・・・・















12月20日





愛しき人の誕生日





彼らから捧げる贈り物は愛しき人の心に伝えることができたのだった

























END








○おまけ○

もし藍染と市丸が優勝していたら・・・





――藍染

(もし僕が優勝したら日番谷君に鏡花水月を使って快楽に溺れてもらう・・・そして僕がその日番谷君の哀れな姿を見てじっくり楽しむよ・・・)



――市丸

(僕が優勝したら監禁プレイや目隠しプレイなんてやっちゃうんや♪でっ!照れながら可愛く「お願い!ギンのピ―――入れて!」って言わせるなぁ〜!)





二人の欲望がなんとなくわかってる一行はこいつらが個人で優勝しなくてよかったと思ったのだった・・・・・










○あとがき○



短編初めて書きました!

文はみなさまのように素敵に書けません!
皆様が羨ましいです・・・
というか12月20までに書けませんでした・・・泣
最低ですね・・・汗

ちなみに・・・・・



日番谷君お誕生日おめでとう!






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