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高校台詞オムニバス小説
高校台詞オムニバス7〜まだ、居たんだ…〜
〜まだ、居たんだ…〜 「だって待ってるって言ったもん。」
「ごめん、お前を連れてく事、出来なかった。」「うん、わかってる。」
「これが…最後の夏だったのに。約束守れなくて、ごめんな。」
「うん、わかってるよ。」
「ごめん、俺、俺…」
「うん、ちゃんとわかってるから。
あんたがどんだけ頑張って来たか。みんながどんだけ頑張って来たか。…あんたがどんだけ悔しいか。全部見てたから、だから、わかってる。」
「…うん。ごめん。こんな常態なのに、俺、悔しいよ。」
「謝る事じゃ…ないよ。だからさ、そんな我慢して辛そうな顔しないで、泣いて、いいよ?」
「うん…でもそれはいいよ。」
「何…で?」
「…俺の分も誰かさんが、泣いてくれてるから。」
「……うん。」
ねぇ、たった一回でもさ、一動作が、本当に全部、かっこうよかったよ。



〜〜〜〜〜
泣いてみる。共に


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