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中学編
バスケ部と昼飯


『何故こうなった…』



その原因は、宇宙のたった一言だった。


























仕事がひと段落した昼休み、俺と魁がいつものように食堂に行こうとすると宇宙がたった一言こう言った。



「今日は天気もいいですし、皆で屋上に行って食べましょう!」


「は?」


『というか俺ら弁当もってねぇし』


「それなら心配入りません」



春菜はそう言うと、カバンから弁当を二つ取り出し机に並べた。

  ・・
ん?二つ?



「会長と副会長の分です。朝、頑張ったんですよー」



つーことは最初から屋上で食べる予定だったのか。しかもお前らグルか。



「ささ、行きましょう!」


「仕方ないな」


『せっかく春菜が作ってくれたんだしな。行くか』



となって、屋上に行ったまではよかったが、そこにはバスケ部の一軍がいた。そして冒頭に戻る。



「会長も副会長もそんな怖い顔してないで楽しくしましょうよ!」


「何でこんな大人数で…」


「皆で食べた方が楽しいじゃないですか!なっ黒子!」


「別に僕はどちらでも構いませんが」


「そこは賛同するところだろぉぉぉー!!」



というかコイツら知り合いなのか。その隣では、春菜と桃井さんが話していた。やっぱり女の子は見ていて和むなぁ。春菜は可愛い。桃井さんは可愛いというより美人だな。



「ねー赤ちん、お菓子食べていい?」


「先に弁当を食べてからな」


「うん、わかったー」



女の子たちの隣には、身長2mはある巨人紫原敦と赤司が座っていた。何つーか、すげぇ体格差だな。で赤司に続いて魁、俺なんだが魁がずーっと無表情。無表情で弁当を食べ続けている。何かこえーよ。



「青峰っち、今日はメロンパンなんっスか?」


「仕方ねーだろ。これしか残ってなかったんだよ」


「ふーん。で緑間っち、その熊のぬいぐるみは何スか?」


「今日のラッキーアイテムなのだよ」


「だと思ったっス」



俺の隣では、青峰、黄瀬とおは朝の占い信者、緑間真太郎が座っている。この生徒会メンバーとバスケ部が輪になって飯を食っているが、交流しているのは最初の二組だけだ。



『はぁ…』


「溜め息つくと幸せが逃げるぜ?五十嵐サン」


『つきたくてついてんじゃねーよ』


「それはそうと、そのかわいらしー弁当は何だ?もしかして自分で作ったとはいわねーよな?」


『あたりまえだ。俺がこんなかわいい弁当を作ったら気持ちわりぃ』


「だよな。それじゃ何、彼女が作ったとか?」


『ちげーよ。これは春菜が作ったんだ。ちなみに魁のもだ』



青峰はふーん、と言いながら、俺の弁当をじーっと見ている。



『…何だ』


「いや別に」


『…食うか?』


「マジ?サンキュ」



青峰はそう言い俺の弁当からたまご焼きを取り(素手かよ!って当たり前か)口に入れた。



「…うまっ!」



うまいなコレと言いながらもっとよこせと言ってくる。



『俺も食いてぇからラストだ』


「おー」



ウィンナー(タコな)を一つやればその横からも視線が…



『…何だ』


「えーっと、俺にもくれないスか?俺のおかずもあげますんで」


『おう、いいぜ』



黄瀬とおかずを交換し、弁当を食べながら皆と喋った。桃井さんからの質問攻めはすげー疲れた。弁当を食べた後、俺たち生徒会メンバーは先に屋上から出、残っている仕事を片づけるべく、生徒会室に向かった。



(キセキの世代って皆個性派揃いなんだなー)
(わかったから早く仕事をしろ)
(ハイハイ)




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