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魔法薬(Ace・Lufy・Sabo/学パロ)

※hoguwatsuとは関係ありません
「おーい、ルフィ。」


手招きするエース。何だー?と呼ばれたルフィは、走りよってエースに近づく。

「お前、今からどこの講習に入るんだ?」

「ああ、えーと、確か、魔法薬をつくる講義だ!」




「・・・そーか。じゃ、俺とサボと一緒だな。」

やったあ!と喜ぶルフィにエースは、何かを仕掛ける時のような笑みをした。

「俺、すっげえもん手に入れたんだ。・・・知りてえか?」


「おお!知りてえ!」待ってましたと目を輝かすルフィ。


「じゃ、後でな。」


クスクスと笑うエース。

「何だよ!今言ってくれねえのか!?」

「なんか、お前に教えるのがもったいなくなってきた!」


「じらすなよー!」

「次の授業に、ちゃんと教えてやるからさ!」


口を膨らますルフィに、エースはまた笑みを浮かべてポンとルフィの頭に手をのせた。



「じゃ、また後でな。」



チャイムが鳴る。ルフィは、エースと別れてから、自分の荷物を取りにいき、その授業が始まる講義室に入る。


講義室の真ん中あたりに、すでにエースとサボが座っていた。
エースが手招きする。

「こっちだ。」

ルフィは、そのエースの隣に座った。


この魔法薬専門の先生が、入ってくると、教室の雰囲気が厳かに静かになった。


先生が、教科書に沿って、話を始める。

そんな中、ルフィの裾をエースが引っ張る。


「・・・・・・・・・・・・・・・これだよ。」


目線をやると、エースが黒い教科書らしきものを持っていた。


「・・・特別・・・魔法・・薬・・・?」

「そうだ。この本、この学校の図書室の隅っこで、埃被ってたんだ。お前、変身薬って知ってるか?」


「いや、知らねえ。」

エースは、小瓶に入った、うすピンク色をした液体を見せた。

「作ってみた。この本、すっげえ分かりやすいから、こんな俺でも作れたんだ。成功してるかは、まだわかんねえーけどな。」


クスクスと笑う。ルフィもクスクスと笑った。


「使ってみよーぜ!」

「こら!!!!そこ!!!」

ギクッッと体が驚く。

夢中になって、先生の存在を忘れていた。


「おめーら、何こそこそ話してたんだ?もう、実験始まってんぞ。」


サボは、いろんな実験器具をすでに用意し、調理をし始めていた。


「何作るんだ?」
「治癒薬だよ。」

「また作るのか。前にもしただろ。」

「いや、今回のは、体の中を治す薬らしい。前回のは、外見の傷を治す薬だ。」

「へえ。」


ボンッッ!!と隣で、爆発の音が聞こえた。

「用量間違えちまった。」と、笑いながらルフィが真っ黒になっている。


「・・・ったく。」

一つため息をついたエースは、持っていた小瓶を本と一緒に置き、ルフィが見てた教科書を見始めた。


その小瓶が、誰かがいたずらをしているかのように、ぽとんと倒れ、ころころとサボの近くに転がっていく。



サボは、教科書を見つめながらその小瓶を手に取る。

「うすピンクをした、不死の桃の木の花びらから取り出した液体を一滴混ぜる。」

サボが目を落とすと、また同じような小瓶にうすピンクの液体が、置いてある。


「あれ?」


手に取った液体を見ても、まったく同じだ。


「おい、エース。」

「何だ?」

「お前、これ、ここに置いたか?」

「いや、そんなはずは・・・」
エースは、自分が置いた本の上に目を移しても、何もない。

「え〜〜〜〜!!?」

サボが持ってるどっちかだ。しかも、サボは二つともを手に取ってしまっている。


「どっちかが、俺が作った薬だ。」

「え〜〜〜〜!?」

また隣でボン!とルフィの試験管が爆発した。


「やべえぞ。しかも、どうなるか分かんねえ。」

「予測不可能だな。参ったぞ。こりゃ・・・。」


「一かバチか、やってみるしかねえ!」


「じゃ、おれが勝ったら、右手の薬、エースが勝ったら左手だ!」

「よし」


ジャンケンホイ!!!!!!

エース・チョキ
サボ・グー

結果/サボの勝ち


「これで、文句なしだ。」
「一滴だぞ。」

ポチャンとゆっくり垂らす。

何分か、いや、何秒か何も起こらず時間だけが過ぎていった。


「・・・・・・・・よし。なんとか、成功したな・・」

エースが安堵のため息をついた。

「ぶへっっっっ!!」「!!!??」

今度は隣で大爆発!!


「何してんだ!ルフィ!!」

「だって、この本にちゃんと、うす桃色の液体って書いてたんだって!」


「それは、ここに置いてたやつだろ!」

「俺が作った薬だ!」


そんな会話も関係なしに、煙がもくもくと広がっていく。


「クソっ、煙が充満して、目が痛え。」

「お、おい!エース!!」

「何だ?」

「お、お前、み、耳が・・・!」


「耳?」


ピョンと出ている狼の耳が二つ。


「ルフィ!なんかしっぽ生えてんぞ!」

「ウキーーー!!」

「え〜〜〜〜!?」

煙が晴れて、周りを見渡せば、クラス全員が、変身薬の餌食になっている。


もちろん先生もで、見るからにカンカンに赤くなっている。


「やべっ!逃げるぞ!」サボが二人をつつく。振り向いた二人は、ツボに入ったように手を口に当てた。

「おま、」


「ウサギの耳って・・・」



「「バーニーちゃんじゃん」」


「そうやって言うな!!!」


赤らめるサボ。長く生えたウサギの耳にやわらかそうな丸いしっぽがバッと膨らんだ。


「「バーニーちゃん」」



しばらくサボのあだ名がそんな名前で、周りにも広がり、そう言われたサボも恥ずかしそうに赤らめるのだった。




また、この事件の後、先生たちにこっぴどく叱られたのは、また別のお話。



Magic medicine


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主人公が出てきません!すみませんでした!by *piero


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あきゅろす。
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