ルパンの恋人
4
飯食いながら、女はこの世にたくさんいるのに、どうして俺の好みの女に出会えないのか、たまに出会えれば必ずオカマであることを、愚痴った。
「で、その子、超タイプと思ったら、また、男だったのさ。で、また、失恋」
「お前のストライクゾーン、極端に狭いからな。別に男でもいんじゃねーの、好きなら」
「ところで、お前のママ、何時ごろ帰ってくるの?」
「おいおい、うちの母ちゃんは駄目だぜ。母ちゃん、すげえ、ドSだから、お前には無理」
そいつは、ますます気に入った。
ママンは中身まで、俺のタイプだ。
もし、ママンと結婚でもするようなことになったら、こいつは、俺の息子になるのか。もう、甘えられなくなるのかな。
などと考えている俺は、後になって、親友の恋人を知って、大変、驚いた。
ルパンは、やはり、ただ者じゃなかった。
チクショー、こいつ、あいつにやられてたのか!
ルパンの恋人は、まさかの銭形だった。
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