短編 心配はかけたくない(セイデス) 私は…何をしている? 目の前に見えるのは、デスタの苦しそうな顔。 その首にかけられているのは私の手。 私は何をしようとしている? デスタを…殺そうとしているのか? 嫌だ、そう思っているのに手は勝手に力を加えていく。 力が加われば加わるほど、デスタの表情は苦しみで歪んでいく。 「---------------ッッ!!」 そして、私は目を覚ました。 …夢………? 良かった、『また』夢だったのだな… 「セイン…大丈夫か?」 ふと横を見ると、デスタが心配そうな表情で見ていた。 「ああ、大丈夫だ」 「そうか?随分うなされてたみたいだったけど…」 あんな悪夢見ればうなされるのは当然だろう。 だけど…この事を話すのはやめておこう。余計な心配はかけたくないしな。 「私が大丈夫と言ったら大丈夫なんだ」 そういって私はデスタの頬に軽く口付けた。 「…セイン、汗臭ェ…」 「うなされていたのなら汗くらいかいてるんじゃないか?」 「………セイン、」 「何だ?」 「その…何かあったらいつでも言ってくれよ?」 「…………わかった」 それでも、今回の夢のことは言うわけにはいかない。 あの悪夢からは自力で抜けだしてみせるから。 つまり何が書きたかったかというとシリアスなセイデス。 結構前から考えといて書く時間無かった [*前へ][次へ#] [戻る] |