短編 その理由は、(照→吹) 僕は神なんかじゃない。 神なんて、何処にも存在しない。 ……神の力なんて、必要ない。 韓国VS日本の試合 負けてしまった。 でも、不思議と悔しくはなかった。 「どうしてなのかな…」 僕は、その理由が自分でも分からなくて。 「どうしたの?……アフロディ君」 「っ!?」 突然話しかけられた為驚いてしまった。 振り返ると、そこにいたのは… 「…吹雪君?」 「うん。アフロディ君、何だか悩んでるって顔してたから。 どうしたのかな…って思ったんだ」 「あっ…べ、別になんでもないよ!」 「負けたのが悔しくなかった…とか?」 「!」 「…くすっ、『何でわかったの?』って顔してるね。 ……僕もね、そういう事あるんだ」 吹雪君は何だか楽しそうな顔をして話しはじめた。 「たまにね、1点差とかで負けちゃったり、引き分けちゃったりしたときがあったんだ。なのに、悔しくなかった。ずーっと不思議だったんだ。」 「………」 「それで、キャプテンに聞いてみたんだ。そしたら、キャプテンはいつだってそうなんだって。でね、何でなのか、教えてもらったの。負けても悔しくないのは… 『相手と全力で戦えたから』なんだって。」 「!」 僕は一瞬言葉を失った。 確かにそうだ。 今回僕は、全力を出し尽くした。 勝てば世界に行けるのだし。 それに、吹雪君がいた。 彼とは、思いっきり戦いたかった。 雷門に入ったときから、ずっと好きだった彼と。 「……///」 「?アフロディ君、顔赤いよ、大丈夫?」 「えっ?あ、ああ、大丈夫だよ、ありがとう」 「そっか…ん、どういたしまして」 「じ、じゃあね!!(ダッシュ)」 「あ、アフロディ君!?」 僕はとりあえずその場から早く離れたかった。 …この気持ちがバレてしまう前に。 何だコレ(^p^) [*前へ][次へ#] [戻る] |