01 トリグラフにつく。 「ふぁ〜。やっとトリグラフ着いたぁ」 「長かった…」 「ナァ〜…」 「とにかく、戻ってこれて良かったよ。やっぱり、この街に来ると、ちょっとだけホッとするな…」 全員で肩の力を抜く。 ジュードの言葉に首をかしげた。 「ホッとするって?」 「僕がエレンピオスで初めて来た街がここなんだ。あの時はびっくりしたなぁ」 ジュードは肩を落として何やら思い出している。 やっぱりエレンピオスとリーゼ・マクシアじゃギャップが凄かったのかな。 「どんなびっくり?」 「うーん、そうだね…とりあえず」 ジュードは思い出すように続けた。 「天国みたいな感じのところで戦ってたら次元が裂けて、その中に吸い込まれて」 「「えっ?」」 「目が覚めたら床で寝てて。周りは初めて見るものばっかりだし。何から驚いていいかわからなかったことにびっくりしたかな」 笑顔で言うジュードに、私たちは言葉が出ない。 「エルは…それをにこにこ話せるジュードが、一番びっくりだな…」 「うん…」 「ナァー…」 [次へ#] |