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05


GHSから貯まったお金を返済する。


残りのお金を見ると、目眩がした。


振り込み終わると、すぐにGHSが鳴った。


『ロベリア!ウル早返済じゃん!あ、ウル早っていうのはウルトラ早いって意味ね』


「他人事だと思って…」


『まぁまぁ、何事も楽しまなくちゃ!というわけで、はい!ここでノヴァからハッピーなお知らせ。今の返済で、ドヴォール駅の移動制限は解除されましたー♪』


「自分家に帰れなかった状況の方がおかしいから」


『こんな調子でやってけば大丈夫だから。頑張ってね、ロベリア!』


電話を切り、思わずため息をつく。


「ノヴァってひと、ノリ軽すぎだよね」


「ナァー」


少女に呆れられてるよ、ノヴァ…。


「と、とにかく、トリグラフに戻ろうか?」


「そうね」


駅員の冷たい視線を浴びながら、列車に乗った。





















列車の中。


エルがきょろきょろと回りを見渡す。


「…もう危なくないよね?」


「大丈夫よ」


「あんな事件の後すぐに列車再開できるんだからやっぱりエレンピオスの技術力は凄いね」


ジュードの言葉に苦笑した。


まだテロの危険は去ってないだろうけど、エレンピオスじゃ列車がないと困るからね。


「ロベリアは、ユリウスさんと一緒に暮らしてたんだよね?」


「ナァー!」


エルの隣で主張したルルに苦笑いする。


「そう。兄さんとルルと三人暮らしよ」


「エルと同じ!エルもパパと、ふたりだったけど、エルが小さいときは、ボロっていうおじいちゃんのネコもいたから」


「へー!エルもネコ飼ってたの?」


「うん!ルルに似てるけど、もっともさもさ!」


「エルの家って、どこなの?」


「…」


エルはいぶかしげにジュードを見る。


「て、敵には言わないから」


「…わかんない。エルののってた船がとまっちゃって。近くにあった倉庫の『トリグラフ行き』って荷物にかくれたら、いつの間にか街に…」


「凄い行動力ね」


「パパとの約束だったから!」


「じゃあ、帰り道も?」


ジュードの問いに、エルがうつ向く。


「…大丈夫。責任持って私が送り届けるよ」


「ロベリアはあてにならないけど、一緒に行ってあげる!」


エルの言葉にジュードと苦笑していると、トリグラフ駅についた。






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あきゅろす。
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