美食日記 01 「初対面の相手にいきなり何あるか!だいたい我は男ある!嫁には行けねぇある!」 耀さんは私の発言に憤慨して、お説教をするように私を指差した。 「あ、男性だったんですか。わかりませんでした、すみません」 「お、お前…想像以上に失礼な奴ある…」 「お気を悪くなさったならすみません!なにぶん脳と口が直結していて…考えたことをすぐに口に出してしまうんです」 肩を震わせる耀さんに、私は頬に手をあてた。 傍らではヨンス君が腹を抱えて爆笑していた。 「やっぱり名前は面白いんだぜ!」 「まったく…まぁ、我は寛大な人間ある。今日のところはこれくらいで勘弁してやるある」 「あ、自分で言っちゃう感じですか…」 「何か言ったあるか」 「まさか!」 耀さんは腕を捲り、立ち上がった。 「せっかく来たあるから、飯を馳走してやるある。そこに座って待ってるよろし」 「マジですか!何百年でも待ってます!」 「飯のことになると異常にテンションが上がるあるな…」 [次へ#] |