美食日記
03
久しぶりに四人で談笑し、お菓子も食べ、フランに奢ってもらい、店を出る。
「ごちそうさま。じゃあ、またね」
「ん。そっかぁ、16かぁ」
「まだ言うか」
「いやでもお前、16って言ったらあれだぜ?結婚、できちゃうんだぜ?」
フランの言葉に、アルとマシューが過敏に反応した。
「けけけ結婚んん!!?名前、結婚なんてまだ早いよ!あ、あと二年待った方が……」
「なんで?」
「な、なんでって「名前!俺なら構わないぞ!16で結婚できる国に行って、今すぐ式を挙げようじゃないか!」
「…私、結婚するなら、料理の上手な人がいいなぁ…」
ポツリと溢した私の台詞に、三人がそれぞれ違う反応を見せた。
「じゃあ、名前。お兄さんのところにお嫁に来る?いつでも美味しいフレンチフルコースを食べさせてあげるよ?」
「フランすぐ浮気しそうだからやだ」
「お、俺だって毎日美味い飯を食べさせてあげるぞ!?は、ハンバーガーとか!!」
「アルのボキャブラリーそれしかないよね、うん」
「じゃ、じゃあ、僕は毎日メイプ「Nooooooo!!ハンバーガーは美味しいよ!」
「毎日ハンバーガーなんて食生活耐えられないから!」
「あの、メ「そうだそうだアル。名前をお前みたいなメタボにするつもりか?」
「No!め、メタボなんかじゃないよ!!これは夢と希望さ!」
「脂肪の形した夢と希望なんて子供が泣いちゃう」
「だいたい君、太らないじゃないか!」
「馬鹿を言うな。これでも私は一日排泄を八回はするんだからね!」
「Nooooooo!知りたくなかったよ!!」
「じゃあ……美少女はトイレしないんだぞっ☆」
「取り繕わなくていいよ!!」
なんだか微妙に落ち込んでいるアルを無視して、店を出る。
「ねぇ、アル。中華食べたくない?」
「君が作ってくれるのかい?」
「ううん。アルの奢り」
「カモられてるなぁ、俺…」
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